岡山旅行1 阿房列車の旅 | 気ままに 短パン旅行

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鉄道旅行が好きですので、旅行ネタ中心のブログになるかと思います。
春は桜、夏は川、秋は紅葉、冬は雪・・・鉄道と絡めて
四季折々の日本を楽しんでおります。

年が明けてすぐ、青春18きっぷで岡山へ行ってきました。

 

当初岡山に行くつもりはなかったのですが、岡山出身の作家

内田百閒氏の原稿が、昨年末に青森県で見つかったのとニュースがあり

1月5日から原稿の展示を岡山駅近くの吉備路文学館で行うと発表があり

是非行ってみたいと考えました。

 

内田百閒氏というと「阿房列車」シリーズで有名な作家で

紀行文というより、本格的な文学といった内容です。

 

大人になってから読んでみる機会があったのですが

大変面白く、興味深い内容で、阿房列車シリーズは全て読んでしまいました。

 

阿房列車の冒頭部分で「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」という部分は有名です。

 

用事がないのに汽車の乗る時には1等車(当時の最高クラスの客車)でないといけないと語り、

帰りは「帰るという用事」ができたので3等車(普通車)で良いという記述もありました。

 

講演やら何やら断る口実に「1等車がないので行きません」等と断っていたようですが

戦後復興が進むにつれ、1等を繋ぐ列車も増えて、次に断る口実を考えるなんて表現も愉快でした。

 

元々夏目漱石とは師弟関係であり、阿房列車以外にも多数の書物を残しています。

 

文庫本は新仮名遣いで書かれていますが、文庫以外は全て旧仮名遣い

文庫本以外は少々読みにくさもありますが、旧仮名遣いで読んでみるのもまた面白い物でした。

 

特に面白かったのは、旅費を工面するという話。

お金がないので旅費を借金をするという内容です。

 

素人が借金をすると失敗する。生活に欠かせないお金を借りるのはいけない。

どうでもいいような使い道のお金(用事がないのに出かける費用)なら

もしも貸してもらえなくても問題がない。

 

借金とはお金があるところから、ないところへ移動するだけの話だと

借金に関するくだりも面白おかしく描かれています。

 

僕が持っている本は文庫本。

旧仮名使いの本は、市内の図書館で借りて読みました。

 

内田百閒氏は岡山市の中心部出身、百閒の名前は市内を流れる百間川からとったとのこと。

岡山銘菓のひとつ、大手饅頭が好物で、汽車はもっと好きだった様子がつづられています。

 

ともかく岡山駅までやってきました。

 

大阪から岡山まで日帰りで往復するならもちろん、片道乗っても

青春18きっぷで十分元が取れますが、その気になれば広島でも山口でも

日帰りができるので、岡山までだとなんだか勿体ないような気もします。

 

丁度隣のホームには381系やくもが回送ですが停まっていました。

今年の3月から、新車が投入され、引退となる予定です。

 

381系やくもは1982年登場で、40年ちょっと活躍していました。

僕が乗ってきた115系も徐々に置き換えが進んでいます。

 

40年の間に改良がくわえられ、やくもから「ゆったりやくも」になりました。

 

座席の間隔を広く取って、ゆったり乗れるようになったのですが

窓は元のままなので、柱しかない座席や、全く窓がない座席なども登場し

急ごしらえのリニューアルといった感じでした。

 

JR四国の特急や快速マリンライナー、特急いなば、夜行のサンライズ等

ごく一部の例外を除いて、国鉄型しか走っていなかった岡山地区ですが

ようやく新車が入りました。

 

うららという愛称が付いて、ピンクのカラーリングになりました。

 

新車になったことで、単純に良かったとは言えません。

ドアとドアの間の座席ですが、今までは2人掛けが5列並んでいたものが

今回から2人掛け4列と1列減ってしまいました。

 

JR九州の場合3列に減らした車両もあるので

それよりもまだましではありますが、サービスダウンに感じます。

 

着席定員が減った替わりに、乗り降りがしやすなりました。

一応補助いすがありますが、今までのように座るのは苦労しそうです。

 

 

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