モデルやタレントで食べていきたい人、成功したい人、売れたい人が減っている・・ | 人材育成にこだわるモデル事務所 元社長のブログ(2022.8退職)

人材育成にこだわるモデル事務所 元社長のブログ(2022.8退職)



モデル・タレント・芸能人のキャスティング
モデル事務所(株)シンフォニア元社長のブログ
※2022.8に退職しています。

最近本気でモデルやタレントで食べていきたいという人が減ってきています。

 

どちらかというと、ドクモやサロモなどでちょっと撮影経験ができたらいいかな?

 

そんな人が年々増えてきています。

 

自社のオーディション、学校さんなどの面談にいっても感じます。

 

これは良い事か悪いことか?
 

本人にとっては、以前よりも気軽にできる案件が増えました。

 

いわゆる素人案件と呼ばれるもので、かわいければ、カッコよければ、

素人さんでもいいですよ!

というもの。

 

理由はウェブなどで、予算をかけれず、でもスピーディーに写真を

回したいケースが増えてきたことです。

 

広告やPRには写真は不可欠。

文字よりもイメージで伝わる物は絶大ですから。

 

でもプロのモデルを使うほどでもなー。

そういう時に素人案件として募集がかかるわけです。

 

ですから、モデルを目指す人にしてみれば、気軽に出演てきるものが

随分増えましたし、事務所に入らなくてもそういう案件はできます。

 

ただデメリットが。

 

そうやって素人案件で活動していた人がある日やっぱり売れたいと

なった時に困るのです。

 

まずは、能力。

 

素人案件の場合、当然クライアントも素人と思っていますから、

出来ない人として扱います、当然指摘や注意もしません。

 

そんな環境ですから、プロとは随分と能力差が出ます。

 

あと、そういう案件の場合は契約書なしで、写真売り切り。

つまり写真を売ってしまうわけです。

 

そうなると、大きな案件が出来なくなる可能性が高い。

 

だから売れたいと思っていたり、いつか売れたくなるかもという

人は超デメリットになります。

 

後忘れてならないのが、フリーの場合、色々な被害に合うことも多々あります。

 

うちに面談に来ている女性でもいろいろな相談を受けますが、

残寝ながら本当に多いです。

 

事務所の後ろ盾がないということは、守ってくれものが無いということですから、

慎重に活動していただきたいと思います。

 

我々業界にとってはどうなのか?

 

これは当然ですがデメリットです。

 

だって優秀な人財が減っていますから。

才能のある人が、素人モデルでいいやと思ってしまう。

 

これが本当にもったいないなーと思います。


我々の業界は比較的閉鎖的であぐらをかいてきたところがあります。

だからこそ、これからはちゃんと本人やご家族と向き合って、

先のこと、可能性、色々と誠実に話し合っていかないといけないなと

感じます。

 

そして、こういう業界を目指す皆さんには、まずは5年は、自分の可能性を

高く信じて挑んでほしい。

 

それでだめなら・・で遅くありません。