原版不良でTV放映もDVD化もされない

東映映画「警視庁物語」シリーズ

第18話「謎の赤電話」(昭和37年・島津昇一・監督)が、

スキャン技術の向上により、来月(2022年3月)、

ついに東映チャンネル(CS)で放送されますお祝い

幼児誘拐事件を追う捜査陣が電話を手掛かりに犯人を追い詰める。

当時、映画館でリアルタイムに観ましたが、内容はうる覚えです。

今まで最後に登場する誘拐犯役が中野誠也と思っていましたが、

記録を見ると違っていました。他の話と混同していたようです。

 

キャスト(刑事):堀雄二、神田隆、南廣、花沢徳衛、山本麟一、

須藤健、大木史朗

 

ゲスト:伊沢一郎風見章子、水上竜子、亀石征一郎、岡部正純

<「警視庁物語 謎の赤電話」より>

 

脚本は、警視庁鑑識課に勤務していたした長谷川公之で、

警視庁物語シリーズ全24話を執筆、TBSテレビ「七人の刑事」など、

数々の映画、テレビドラマの脚本を書いたシナリオライター。

当時の警視庁捜査1課の雰囲気が良く伝わってきます。

 

監督の島津昇一は、名監督“島津保次郎”のご子息。

TV映画の監督作品で、波島進主演の「七色仮面」(昭和34年)や、

「忍者ハットリくん」(昭和41年)が楽しかった。

初監督作品は大村文武主演の「月光仮面 幽霊党の逆襲」

警視庁物語は助監督を経て4本監督しています。

<島津昇一監督・波島進主演のTV映画「七色仮面」登場シーン>

 

警視庁物語は、今観返すと、今どきの派手な刑事ドラマに比べ、

昭和の映画全盛期、小沢茂弘、関川秀雄、村山新治、飯塚増一などの

監督手腕、リアリティーある脚本、刑事の心情も垣間見えて楽しめる

作品です。

また、ロケーション撮影が多く、都内を縦横に走る路面電車(都電)や、

都バスには女性の車掌さん、昭和時代の街並みなどの風景が懐かしい。

<渋谷駅前の風景(警視庁物語・七人の追跡者より)>

 

<バスの車掌さんが懐かしい(警視庁物語・七人の追跡者より)>

 

来月(2022年3月)「警視庁物語 謎の赤電話」、東映チャンネルでの

放映により、警視庁物語・全24話完全放映。今から楽しみです。

 

《参考にご覧ください:過去のアメブロ投稿記事》

 

<警視庁物語 全タイトル>

第1話「警視庁物語 逃亡五分前」

第2話「警視庁物語 魔の最終列車」

第3話「警視庁物語 追跡七十三時間」

第4話「警視庁物語 白昼魔」

第5話「警視庁物語 上野発五時三五分」

第6話「警視庁物語 夜の野獣」

第7話「警視庁物語 七人の追跡者」

第8話「警視庁物語 魔の伝言板」

第9話「警視庁物語 顔のない女」

第10話「警視庁物語 一〇八号車」

第11話「警視庁物語 遺留品なし」

第12話「警視庁物語 深夜便130列車」

第13話「警視庁物語 血液型の秘密」

第14話「警視庁物語 聞き込み 」

第15話「警視庁物語 不在証明(ありばい)」 

第16話「警視庁物語 十五才の女」

第17話「警視庁物語 12人の刑事」

第18話「警視庁物語 謎の赤電話」

第19話「警視庁物語 19号埋立地」

第20話「警視庁物語 ウラ付け捜査」

第21話「警視庁物語 全国縦断捜査」

第22話「警視庁物語 十代の足どり」

第23話「警視庁物語 自供」

第24話「警視庁物語 行方不明」