今日はただの日記です。
普段は医学系研究者をしているのですが、
先月はアメリカから著名な研究者らを招いて
研究に関するセミナーを行っていました。
私自身も彼らの前で、
英語で最新の研究発表を行って意見交換したり
貴重な経験を積むことができました。
しかし、セミナー終了後の懇親会で
相手の英語がとにかくあり得ないぐらいに速くて....
自分のブログでは
モノマネすれば英語は話せる！！
とか言いまくってるじゃないですか。
そんな背景もあって、
"負けずに速く話さないと！"と思ってしまい
これが全然口が回らなくて、、、、
あまりに残念な瞬間がありました。
そんな中、、、
日本人の先輩がいるのですが
彼がとにかくすごいと思ったのが、、、
【自分の話すペースを絶対的に死守している】
のです。
相手がどんなに速いスピードで話そうとも
相手が世界的に有名なドクターであろうとも
全く動じません。
絶対に自分のペースを守り続けているのです。
彼の話す英語はジャパニーズアクセント。
ゆっくりで、単語もシンプル。
しかし、その落ち着いた態度が、
会話に深みをもたらし、周囲を引きこんでいました。
ネイティブがよく使うオシャレなフレーズとか、
そういうのは全くといっていいほど使っていませんでした。
そこで、私の中に新たに浮かび上がった
理想の英会話がこちらです。
【相手の豪速球を受けるリスニング力 + 自分のペースで話す】
これこそが、コミュニケーションにおいて
目指すゴールではないかと思ったのです。
相手の英語が速い！
自分も相手のペースに合わせないと！！
...などとつい思ってしまいがちですが
全くそんな必要はなかったのです。
むしろ私達が身につけるべきは、
マイペースで話し続けられる力
ではないかと思いました。
また、その先輩は
「What do you think of...?」のようなフレーズを使って
相手に話をさせるのも上手かったです。
彼は日本語でも聞き上手ですが
とにかく相手主体で会話を進めていました。
こういうシーンを目の当たりにすると
コミュニケーションとは結局なんなのか？
と考えさせられるのです。
『英語を話せるようになりたい！』
と思うと、ネイティブっぽいフレーズとか
ネイティブに限りになく近い発音とか...
そういうものに意識が向きがちです。
しかし、
それはどこまでも手段の目的化であって、、
会話の目的というのはあくまで、
意思疎通して分かり合えること
お互いに心地よい時間を過ごせることであり、
その目的を達するには
簡単な単語で
自分のペースで
伝わるレベルの発音で
、、、、話せばよいと思うのです。
ネイティブみたいな発音で
ネイティブが使うフレーズを披露して
自分が気持ちよくなる場ではないのです（←)
そして、
もうひとつと彼の英会話を見ていた時に
大事だと思ったことがあります。
それは...
相手に興味を持つこと
相手自身のこと、相手の生まれた国のこと
その人のことを知りたいと思って
いろいろしっかり話を聞いて共感すること。
そこの部分の力がすごい。
しかし、それを可能にするためには
相手の国のことだけでなく
自分の国のことだったり、
話を広げるための、幅広い知識を持っている必要があるのです。
英会話は５つの力に分かれますが
最終的には、"思いつく力”が実はいちばん大事です。
どのように伝えるのか、ではなく
そもそも"何”を話すのか。
私はそもそも日本語でも会話するのが
本当に苦手なタイプだったので....
(何を話していいかわからなくなる)
結局"思いつく力"が弱かったのだなと感じます。
コミュケーションが苦手で、、、
と不安な方もいらっしゃると思いますが
そんな方にこそ、貢献できるのではないかと思っています。
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