
駅にいく道すがら 片あしのねこをみかけた
うしろ足かたっぽ なくて ひょこひょこ ふしぜんに あるいてる
きっと そのねこにとっては 「しぜんな」ことなのだけど
わたしのなかでまた、いやなおせっかいがわいてくる
「かわいそう」…
そのねこは きっと自分のこと かわいそうだなんておもってないのに
うちでもねこを、飼っている
だからもう、つぎのねこは飼えないのだけど
「つぎはわたし ああいうねこを飼いたいな…」
そう言ったら 家族はいやがった
「ねこはしあわせそうにしてるから、つかれてる人間を癒せるんだよ」
「かわいそうな」ねこを飼ったら、かわいそうで、とてもみていられない、と…
そうおもうのは、でも人間だけ
そのねこはそんなこと、おもってない
「えらばれた」ねこだけ 飼ってもらえるなら
人間にも、「えらばれない」人間がいるんじゃないのか
わたしが その人間じゃないのか
片あしのねこが わたしに問うている








