。+°:*.氷花.*:°+。 -HiKa- -14ページ目

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あなたにどうか、
とどいてほしい、
わたしのこころ。


「うさぎって、かなしいと死んじゃうのよ!」

あなたは“うそだ”って言った

じゃあなたしってる?

胎児って、うまれること 望まれてないと
自分でわかって、へその緒首にまききって、自殺する、って

わたし、胎児のかしこさに
尊敬と、なみだをえがいた


さみしいからじゃない、
生きる場所がないから

うさぎも人間も死ぬんだ
って
わかった

かなしみをいたいほどしってたあなた

しってた?

いつか 古本を買った
なぜか その本は 「なつかしい」かおりがした
自分のしらないかおり、けれど なつかしさを たしかにかんじた

どうすれば、このかおりがでるんだろう。

香水だろうか。それとも、本特有にかける、なにか

香水をかけたら、本がよごれる。たぶんちがう
じゃあ、なに
長年の ふしぎだった

さいきんひさしぶりに 自分で買った ふるい 本のページを開けてみた
びっくりした
それは、ふるい紙のにおいではなく さがしもとめていた かおりだった
わたしの買った、本なのに…

本には魔法がかかっている
まだ、原因がわからない
けれど本にはなにか わたしがしりえない 魔法がかかっている

その魔法に酔いしれ、
わたしはまた
ページを 繰りつづける

わたしがなにをしても
笑っても
なみだしても
ねこを抱いてても

だれかがおぼえててくれなければ
それは「なかった」とおなじ

わたしが
笑った顔
なみだしてる場面
ねことたわむれている瞬間

おぼえていてね
わたしがたしかに「生きてた」って
こころに縫いとめていてね

あなたは さいごまで わたしの想いに こたえなかった
あなたは さいごまで わたしにキヲクだけを のこした


「愛」を応えないなら
さいしょから 拾わないで
愛は 出逢った瞬間に はじまる


あなたはしっちゃいなかった
「どこに」「はじまりが」
あるか
なんて。…

あなたとさいごに逢った日
わたし ワイン色のビーズの髪どめ つけてた

あなたとさいごに逢った日
わたし ねむるまえにこんな 聴いてた


キヲクが痛くて 痛くて

もう あの髪どめは つけられないかも しれない

あんなにだいすきだった曲なのに
胸が ちくちく 痛い

ちくちくが じくじくに
なみだに なるまえに
この痛いおもい
どこに棄ててきたら いいの

わたしは
恋いじょうにこわいものを しらない


わたしは
愛いじょうにふかいものを しらない

彼はすごくこまっていた

   おいしそうなにおいがするから ためしに手をつっこんだけど…
   べたってはりついて とれなくなっちゃった!

   歯でかじってみる 手をぶるぶるふってみる
  
   バランスくずして床に手つけたら、
   よけいとれなくなっちゃったよお!

   もううごかないほうがいいかもしれない

   ちかくにいすがあるから、あそこでパソコンつかってるご主人さまにわかるよう のってまってよう

   ご主人さま、どうにかしてえ!


うおおん、うおおん、とまるでおおかみのようにほえるねこがいた
「なにをしてるの」言ってちかづいたら
ごきぶりホイホイが うちのねこを捕まえてた

ようやく泣けた なみだのぶんだけ「わたし」がいる
ひとりぼっちになって泣いた なみだのぶんだけ「わたし」という存在を しってもらえる

そう信じて

いっぱい泣いて それに負けないぶん いっぱい笑って
生きて 生きて
人生を 生きて。…

どこかに どこだろう? もとめる岸辺へ
たどりつきたい


「きょう セントポーリアが いのちいっぱい 咲きました」
うれしいな
「きょう 食べものが おいしくかんじられました」
…うれしいな

いのちを摂取し こころのかぎり「自分」をせいいっぱいさけんでるわたしは
きっと 後悔はすくない。

京都で買ったかんざし

じつはまだ、つかっていない
つかいこなせないのだ

こんな1本の棒で、髪をくるくるまとめられるなんて、
むかしのひとは、なんてアイディアに富んでいたのだろう

ふいと、手にとってみる
「あ。…」
子どものころの記憶がよみがえる

3歳くらいのとき、あめのもち手をくるくるまわし、自分に魔法をかけなかったっけ
「おとなにへ~んしん!」とか、やってなかったっけ


くるくるまわしてみた
なんだか、夢がかなうような気がしてきた

うつくしき銀髪をあたまに冠している そのひとは
こころも とても うつくしい

家でじっとしていたらからだがなまけるから
たまにまちを バス散策する
けれど 歳がいっているから バス代は ただ


「きょうはね 4回バスに乗ったから 4回ぶんのバス代をためているんです」
…なににつかうのかな
「そのぶんを、どこかしらに寄付しているんです」


きれいな銀髪のそのひとは こころも とてもきれいで
わたしを 感動させる
わたしのこころを
熱くさせる