今日着てた スパーズのジャージ
白くて 黒い文字の
あのときに着てた服
私がまだ 大きく開かれた運命に その輝いた明日に
心を躍らせていたあの日に
着ていた服
偶然にも 二人で初めてツーショットを撮ったときにもその服だったね
そのあと 子どもたちとのアクティビティで絵の具が付いてしまって
洗っても取れなくて
結局 子どものカラフルな手形で埋め尽くされた
あの服
私が顔をうずめたところにも
子どもの手形が押されて
私は それはそれは うれしかったんだよ
あの 大切な思い出が
何か特別なものになった気がして
あなたは あの日に着ていた服なんて覚えていないと思った
私だけがいつまでも あなたの着ていた服や つけていたバンドの色を覚えているんだと
それはそれで 自分だけの思い出で よかったのだけれど
私があの日に着ていた ピンクのポロシャツ
真ッピンクで
あの日二人で見た サンシャインによく映えた
あのポロシャツをあなたは
覚えててくれたね
声を掛けてくれたとき
そのうつむくような笑顔を見て
私は
あなたが好きだと思ったの
スパーズの白い服 ピンクのポロシャツ 真っ赤なトラック 湖の青 水鳥の緑
あの日 あのExit 9の思い出は
きれいな きれいな 色でいっぱい
ねぇ、あなたは どれだけ覚えてる?