★★★⭐︎⭐︎

夏休みの読書として、気楽なところから手をつけようと、東野圭吾を手にとった。この本、たしか以前に映画化されてたよな、と(映画は観てないが)。

受験に絡んで、都市伝説的にあり得そうな話をベースに、伏線を張りつつも、ちょっと現実的ではないなぁ。
殺人を犯したら、それに関係したら、いかに大切なものを守ろうとしても、普通の人はそんな態度ではいられないだろうし。

ま、そういうツッコミできる軽さが、東野作品のイイところか(笑)

★★★⭐︎⭐︎

不思議な本。

1回読んだだけでは、とても理解しきれない、難しい。 何をぐちゃぐちゃ言ってるのだろう、この人の頭の中はどうなってるんだろう、と本を閉じたくもなる。

一方で、読んでいて「なるほど」、「そうだよな」と思えるところも多く、引き込まれていたりもする。

ノートに書き出して、体系的に纏めながら読んでいったら、知的遊戯として、かなりやりがいがあるだろうな。


★★★★⭐︎

安倍政権の裏側、側近達の功罪について記されている。

少なくとも、経済面で株価上昇などの実質的な成果を感じられたから許容されていたが、自身の様々な疑惑や政権の失言、不祥事などを考えると、安倍さんが首相として優れていたとは思えない。

その原因というか、実態を知るという意味で、非常に勉強になった。

縦割り行政の弊害に対し、横断的な部署を作っても、それで上手く行くわけではない、と。


・ 彼らのように、出身省庁を離れているが、官邸を根城に絶大な権力をふるう、従来の「官僚」像とは異なる存在が「官邸官僚」である。

・国民の従僕たる官僚が、国民の選良たる政治家に仕える。それはひとつの官僚のあり方に違いない。だが、権力と同化した特定の官僚が国民不在の恣意的な解釈で政策の舵をとるとなると、話は違ってくり。安倍一強政権には、そんな行政の歪みが透ける。

・いまや名実ともに政権を動かしているその官邸官僚たちは、決して古巣の役所のトップを走ってきたわけではない。ある種のコンプレックスをバネにここまで昇りつめてきたといえる。そんなある意味異質な官僚たちが宰相の絶大な信を得て、思いのまま権勢を振るっている。裏を返せば、その権勢は首相の威光がなければ成り立たない。
 いまや流行語にらなった「忖度」の原点はそこにあるのではないか。その結果、長年築かれてきた霞が関のバランスが崩れた。

・縦割り行政の弊害を打破し、霞が関の優れた人材に活躍の場を与える。もとより、内閣人事局という組織の器そのものの発想がおかしいわけではない。しかし、その新たな器を使う側に思料が足りなければ、官僚組織の底が抜け、行政を明後日の方向に導く結果を招く。いま一度、忖度という妙な言葉が生まれた背景を顧みる必要があるのではないか。
★★★★⭐︎

色々な…というより、儲かることならなんでもやってる感じの商社。その現状を知ることは、銀行と同じように、ビジネス全体の現状を知ることに等しい気がする。

脱炭素、米中対立、人権 ー 混迷の時代を生き抜くために知恵を絞り、才覚でのし上がる。

エリートの集まりとはいえ、単なるエリートなだけでは生き残れない、商人の逞しさが必要なのだということを垣間見れた。

★★★⭐︎⭐︎

中学生のときにバスケ部だったので、バスケ界の動向は気になっていた。 

停滞、中央と地方、学閥、収益、プロ化、分裂、混沌 …

バスケを愛する気持ちの強い人達が集まっていたら上手くいく、という訳ではない。

むしろ外部の人材が入って客観的な視点で運営することが大事なのだと、学ばせられた。

川淵さんのリーダーシップはもちろん重要だったが、そこに至るまでの紆余曲折があったればこそだということも、忘れないでおこう。


・中央組織が「規則」「罰則」だけで地方を動かそうとしても、それは難しい。地方から奪うだけの、ムチを振るうだけの権力は続かない。予算をつけ、人や仕組み作りも含めてしっかりサポートすれば、地方組織は中央を頼りにする。アメとムチの両方が揃って、はじめてガバナンスは機能する。

・FIBAは一貫して日本協会の「ポリティクス(政治)」を批判していたという。〜 機関だけでなく学校関係者、ベテラン指導者といった個人の「声の大きさ」が意思決定を左右する傾向が強かった。行動、結果に責任を持たない人間が盛んに口を出す。〜

・川淵はこう述べている。
「できるだけ多くの人に会って、できるだけ多くの議論を重ねて、月1回の会議のときに煮詰まったものを出していくか。それが勝負です。そこで色々な話をしてというのでは、スピード感がまったく足りない。〜 堂々巡りをさせず、きちんとどう切るかが勝負だと思っています。」

・川淵はこう説明する。
「トップが変わるときは最初が大事なんだよね。初めに下から出て、緩やかな感じで途中から強く出ようと思ったときにはもう遅すぎる。新しく変わるときは、はじめに高飛車に出てガンとやらないと組織って上手くいかない。"皆さんの意見を聞きながらいい方向を探していきます" "どうぞ意見を出してください"なんていうようなことで成功するわけはない。」