★★★★⭐︎
安倍政権の裏側、側近達の功罪について記されている。
少なくとも、経済面で株価上昇などの実質的な成果を感じられたから許容されていたが、自身の様々な疑惑や政権の失言、不祥事などを考えると、安倍さんが首相として優れていたとは思えない。
その原因というか、実態を知るという意味で、非常に勉強になった。
縦割り行政の弊害に対し、横断的な部署を作っても、それで上手く行くわけではない、と。
・ 彼らのように、出身省庁を離れているが、官邸を根城に絶大な権力をふるう、従来の「官僚」像とは異なる存在が「官邸官僚」である。
・国民の従僕たる官僚が、国民の選良たる政治家に仕える。それはひとつの官僚のあり方に違いない。だが、権力と同化した特定の官僚が国民不在の恣意的な解釈で政策の舵をとるとなると、話は違ってくり。安倍一強政権には、そんな行政の歪みが透ける。
・いまや名実ともに政権を動かしているその官邸官僚たちは、決して古巣の役所のトップを走ってきたわけではない。ある種のコンプレックスをバネにここまで昇りつめてきたといえる。そんなある意味異質な官僚たちが宰相の絶大な信を得て、思いのまま権勢を振るっている。裏を返せば、その権勢は首相の威光がなければ成り立たない。
いまや流行語にらなった「忖度」の原点はそこにあるのではないか。その結果、長年築かれてきた霞が関のバランスが崩れた。
・縦割り行政の弊害を打破し、霞が関の優れた人材に活躍の場を与える。もとより、内閣人事局という組織の器そのものの発想がおかしいわけではない。しかし、その新たな器を使う側に思料が足りなければ、官僚組織の底が抜け、行政を明後日の方向に導く結果を招く。いま一度、忖度という妙な言葉が生まれた背景を顧みる必要があるのではないか。