★★★★★

司馬さんの本が読みたくなった。

何回読んでも面白い。

お気に入りの箇所や、これまで気づかなかった箇所などが出てくる。

・いずれにしても、関ヶ原という史上空前の大事件は、事のおこりを割ってみれば、ふたりの女性のもとで自然と出来た閨閥のあらそいであったといえる。

・豊臣政権の成立のエネルギーは「利害」であり、正邪ではない。

・ばくちは勝つためにうつ。勝つためには、智恵のかぎりをつくしていかさまを考えることだ。あらゆる細工をほどこし、最後に賽をなげるときにはわが思う目がかならず出る、というところまで行ってから、はじめてなげる。それが、わしのばくちだ。

・権謀術数のたのしみである。
 若いころには、「世間」が、頭上にあって見あげなければならないが、年老いて地位もあがり、またたかをくくって人を見るようになると「世間」というものが自分の目で見おろす位置にさがってくる。


★★★★★

ラサからヒマラヤ、そしてインドへ。

戦後まもない時期であったことを考えると、字面では推し量れない過酷な道程だったのだろうな。

しかし、西川という人はその過酷さを、喜びや満足感として消化していくことができたのだろう。

その土地の(収入という面では)下層の人々に混じって、地を這うように人々のあいだを歩き、同じ言葉を話し、同じ物をたべ、同じくらい苦しみを味わうことで、その土地の人々の感情や習慣を知っていく。

日本に帰ってからも、心の軸は修行僧のままだったのだろう。

そんな西川氏が、アメリカ文化に浸食されて激変していた日本と日本人を軽蔑していたかのような氏の心情も理解できる。


落ちついたら、またゆっくり読みたい。

★★⭐︎⭐︎⭐︎


休暇を利用して、空いてる時間に観れたのは良かったが、内容は…トム・クルーズのアクションを見せたいだけな感じだった。


Entityにしろガブリエルにしろ、なんでそうなるのか、何をしたいのかが結局よくわからない。

ついでに、ガブリエルって一体何者で、何でそんなに力を持っているのかもわからなかった。

最後もカッコ悪かったしなぁ。


トム・クルーズのアクション映画の集大成?ってことで、許してあげましょう。





★★★★★

ハードカバーで出たときに買おうか悩んだが、意外と文庫本が早く出たので、待ってて良かった。

「深夜特急」は何度も読み返して、若いときには短期間でバックパッカーもどきの経験もさせてもらったが、あのころと同じかそれ以上に旅心をくすぐられる。

戦時中に軍の密偵として、ラマ僧に扮して内蒙古から定遠営、タール寺、日月峠、青海、シャン、そしてチベットのラサへ。

Google Mapで地理や写真を見ながら読んでいると、楽し嬉し…だな。

密偵としての成果がどれほどあったのかはわからないが、20代の「西川」にとっては、日本人がその路を往くことにこそ意義がある、との意識がほとんどだったのではないだろうか。

若い頃の自分が、旅に往くことそのものを目的としていたように。

ラサに到着した後、どのようになっていったのか、下巻が楽しみだ。
★★★⭐︎⭐︎

若い頃、大前研一さんの影響で一度は憧れたコンサル業界の「現在」を学ぼうと、読んでみた。

戦略、マーケティング、データ分析、テクノロジー(ITシステム)、そして運用(業務オペレーション)と、上流から下流までを自社で一気通貫することで、総合コンサルの最大手となったアクセンチュア。

現社長の江川氏が15年に就任して以来、いち早くデジタルビジネスへ振り切り、DXの追い風を受けたことと、組織横断的なサービス提案としていったことで、売上高が10年で1300億から7200億弱にまで拡大したという。

先見の目で「時代の流れとともに時間を味方にする」と共に、社内体制を大幅に組み換えて「圧倒的なスピードを実現」するダイナミズム、これぞ経営といったところか。

そして、次の10年に向けて生成AIに注目しており、人間が介在しなくても代理人のAIどうしで話し、その結果が提案されたりする。

それらは「勝てる仕組み」を持つことになる。

社長の後継者に必要な資質として、
・勝てる仕組みを考えられる
・テクノロジーを先読みできる
・読みが外れたときに耐えられる胆力がある
が挙げられており、非常に興味深かった。