★★★★★ 

・直江山城守 「絶ヲ継ギ傾ヲ扶ク」
 藤原惺窩 「天心いまだ禍を悔いざるか。億兆の生霊再び塗炭の苦を受けんとす」
 直江山城守 「仁がそれ孔孟の道なら、義もまた孔孟の道である。惺窩先生賢なりといえども男子にあらず」

・大将の態度にニはない。ただひたすらに床几に静まりかえっているものだ。… 大将と本陣のゆるがぬ姿がそこにあればこそ全軍はいささかの動揺もせずにふるいたつものだ。

・かれは信長や秀吉のように自分の天才性わわ自分自身が信じたことは一度もない。つねに衆議のなかから最も良好とおもわれる結論をひろいとった。
… 衆議にかけることによって、幕僚たちは頭脳を練ることができたし、それを平素練りつづけることによって徳川家の運命を自分の運命として感する習性を養った。

・物事を大胆に割り切るのは若者の特徴であり、同時に弱点でもある。
 「老人というものはそうではない」
 物事の陰翳を考えすぎて、そうやすやすと割りきれるものではないということを常に感じ、常にその立場に立っている。
★★★★★

最期の侍や忍たちのバトルロイヤルが完結。

誰ひとりとして殺めなかった少女が、闘いを、人々を変え、そこに人々の想いが重なっていく。

奪うのではなく託す。

その先にイクサガミが現れる。


…と、面白く一気に読み終えた。

面白かったのだけど、最期の闘いの数々が一気に詰め込まれ過ぎていたり、超人的な描写が多くなったりで、現実離れし過ぎてしまった感もあった。

桐野利秋(中村半次郎)なんかアッサリし過ぎていたし、幻刀斎と天明刀弥との闘いも見てみたかったなぁ。

でも、面白かった!

★★★★★

司馬さんの本が読みたくなった。

何回読んでも面白い。

お気に入りの箇所や、これまで気づかなかった箇所などが出てくる。

・いずれにしても、関ヶ原という史上空前の大事件は、事のおこりを割ってみれば、ふたりの女性のもとで自然と出来た閨閥のあらそいであったといえる。

・豊臣政権の成立のエネルギーは「利害」であり、正邪ではない。

・ばくちは勝つためにうつ。勝つためには、智恵のかぎりをつくしていかさまを考えることだ。あらゆる細工をほどこし、最後に賽をなげるときにはわが思う目がかならず出る、というところまで行ってから、はじめてなげる。それが、わしのばくちだ。

・権謀術数のたのしみである。
 若いころには、「世間」が、頭上にあって見あげなければならないが、年老いて地位もあがり、またたかをくくって人を見るようになると「世間」というものが自分の目で見おろす位置にさがってくる。


★★★★★

ラサからヒマラヤ、そしてインドへ。

戦後まもない時期であったことを考えると、字面では推し量れない過酷な道程だったのだろうな。

しかし、西川という人はその過酷さを、喜びや満足感として消化していくことができたのだろう。

その土地の(収入という面では)下層の人々に混じって、地を這うように人々のあいだを歩き、同じ言葉を話し、同じ物をたべ、同じくらい苦しみを味わうことで、その土地の人々の感情や習慣を知っていく。

日本に帰ってからも、心の軸は修行僧のままだったのだろう。

そんな西川氏が、アメリカ文化に浸食されて激変していた日本と日本人を軽蔑していたかのような氏の心情も理解できる。


落ちついたら、またゆっくり読みたい。

★★⭐︎⭐︎⭐︎


休暇を利用して、空いてる時間に観れたのは良かったが、内容は…トム・クルーズのアクションを見せたいだけな感じだった。


Entityにしろガブリエルにしろ、なんでそうなるのか、何をしたいのかが結局よくわからない。

ついでに、ガブリエルって一体何者で、何でそんなに力を持っているのかもわからなかった。

最後もカッコ悪かったしなぁ。


トム・クルーズのアクション映画の集大成?ってことで、許してあげましょう。