★★★★★

大河ドラマで源平合戦を描いていることもあり、久しぶりに司馬さんの作品を読みたくなったこともあって、本作2回目となった。

三谷さんも大河ドラマの脚本を書く上で読んで、この文に目がとまったな、と思えるような箇所がいくつもあり面白い。

三谷さんがこの先をどう描いていくか、という楽しみにも繋がる。


・平家は、伊勢平氏のころから白子浦を商港にして対宗貿易をさかんに行ない … 伊勢だけでなく、播磨、備前といった瀬戸内海沿岸の国守になり、海港をにぎり、海賊を掌握し、貿易の巨利を占めている。… 平家の天下は、興るべくして興った天下である。
 源氏の産業は農耕と牧畜で、義朝の経済力などは乏しいものだった。

・頼朝にすれば、まず関東で王国をつくりたい。関東を奥州のごとく独立させることであった。不合理な公家支配の律令国家から独立し、別の土地所有体系をつくりたい。関東の地主どもにそれへの希望と期待があったればこそそれら豪族は、源氏・平氏を問わず、頼朝を盟主として押しあげたのである。頼朝はその支持者の要望にこたえねばならない。
 しかし頼朝とは系列のちがいすぎる義経の頭脳にはそのことが理解できなかった。この若者の発想はつねに情緒であった。
(亡父の讐をうつ。それがなにをおいてもやるべきことではあるまいか)


★★★★⭐︎

先週の週刊ダイヤモンドでも触れられていた「建設業界の豊作貧乏」を深掘り。

・ eコマースの拡大に伴う物流施設需要の拡大で、大和ハウスが台頭してきたが、そろそろピークアウトに向かっている。

・ アクティビストと西松建設との攻防、ホワイトナイトとして伊藤忠商事のゼネコン分野への進出。さらには異業種企業の進出による業界再編への動きにも繋がる。

・スーパーゼネコン4社の合計を上回る3200億円の営業利益見込みを出す大和ハウス。ハウスメーカーに留まらず、傘下にゼネコンのフジタを抱え、またデベロッパーとしての顔も持ち、快進撃を続けている。大成建設の元社長を副社長として迎え入れ、建設技術の統括としてさらにアクセルをふむ。

・ 別特集として、洋上風力の入札で3海域すべてを三菱商事を中心とする企業連合が取った。傘下のエネコ(オランダの電力会社)の技術と、欧州での知見、経験を活かした形となった。競合だったレノバの株価暴落を見ると、その衝撃の大きさを伺い知ることができる。

★★★⭐︎⭐︎

進攻玄徳軍

呉の周瑜は夷陵を落としてから南城に迫るが、南城の曹仁は曹操が残した秘策により周瑜を騙し、周瑜は重傷を負う。

周瑜は苦しみながらも曹軍を討ち果たすが、南城は劉備の趙雲により奪われてしまう。また、荊州も張飛に、襄陽は関羽に占領されてしまう。

呉軍が合肥での戦いに苦戦しているたも、周瑜も荊州から去り合肥へ向かう。

劉備は続けて南の四郡(武陵、長沙、桂陽、零陵)を平定する。

合肥では呉軍が大損害をこうむり敗退する。

劉備の下にいた劉琦が病で世を去り、荊州の扱いについて呉との関係が微妙になる。

周瑜は、孫権の妹の弓腰姫を劉備に嫁がせ、その結婚式の後で劉備を討つことを謀る。

劉備は趙雲を連れて、結婚のために呉に向かう。
孔明は趙雲に、危機が迫ったときのための三か条の謀を秘めた袋を渡す。

★★★⭐︎⭐︎

赤壁の戦い

曹操は手討ちした蔡瑁の甥達を使って「埋伏の毒」を仕掛けるが、周瑜はそれを利用しようとする。

また、龐統もこれに協力して曹操を欺き、後に兵船をことごとく焼き払うために、船を鎖で繋ぎあわす連環の計をささやく。

膠着状態の中、11月に2〜3日は東南の風(貿易風)が吹くことを知っていた孔明は、これを利用して火計を用いるよう周瑜に告げる。

果たして風が吹き、周瑜は一気に攻め、曹操軍は壊滅する。

周瑜は孔明の恐ろしさから、孔明を討とうとするが、これを察した孔明は逃亡して劉備の元へ帰る。

劉備は曹操を追うが、関羽はかつての曹操への恩から曹操を見逃す。

赤壁の戦いで大勝利を収めた呉軍は勢いにのり、曹操の南郡攻略を開始し、周瑜が南城を攻めつつ、甘寧が近くの夷陵も攻め落とすが、その後に敵に囲まれてしまう。



★★★⭐︎⭐︎

普段の生活の中でも物価の上昇を実感してきたし、勤め先でも資源高の影響や販売価格の検討が大きな課題となっている。

ということで、世の中の動きを俯瞰しようと手にとった。

・ 原油価格が高騰している状況で円安政策を続ければ物価上昇率が加速するリスクがある。そうなれば、企業も家計も業績の悪化、購買力の低下に拍車が掛かり、壊滅的な状況に陥いる。それでも円安政策を続けることは理解できない。
… 今、動かすことのできる唯一の政策が金融政策の引き締めへの転換だ。緊急に利上げが必要だ。
 (野口悠紀雄 一橋大学名誉教授)

・建設需要そのものは非常に豊富で、ゼネコン側の施工能力は余裕がない。需給は逼迫した状況だ。そうであるのに、なぜ価格競争しなければならないのか。業界企業はようやく疑問を持ち始めている。→ 採算重視へのシフト
 (大和証券チーフアナリスト)

他に、元ソニーの久夛良木さんのベンチャー企業「アセントロボティクス」にソニーが出資したことや、糖質ゼロビールでのキリンとサントリーの戦いについての記事も興味深かった。