★★★★⭐︎

「このミステリーがすごい!」大賞とのことで、たしかに面白く、読みやすくて一気に読んでしまった。

様々な伏線があったが、一番のポイントは"男のプライド"だった…かな。気持ちは理解できる。

それと同時に"女の世界"も絡んで、うまく話が纏められていた。

今春、綾瀬はるか主演でドラマ化らしいが … なんか予想がついてしまうなぁ(笑)


・弁護士は悪い人から弱い人を守る仕事ではない。
… 法律の前では、悪い人も良い人も、強い人も弱い人も平等で、どんな悪どいしょうもないクズ野郎であっても、高貴な善人と同じだけの権利を持っている。
… だから私も、どのような人間も等しく持っているその権利を実現する仕事がしたいと思ったのだ。
… お金とは別なものを求めるクライアントに対して、私は勝手に引け目を感じて、手助けを拒否していたのだろう。それでは、悪人も人間であることを理解しない人と同根だ。
 別にクライアントの気持ちに共感する必要はない。彼らが求めるものをよく聞いて、それにプロとして応えれば良いだけだ。

★★★⭐︎⭐︎

落鳳坡の衝撃

龐統と法正は劉備に、酒宴で劉璋を殺害することを勧めるが、劉備は天道に外れ人民にも恨まれるとして、これを認めない。

呉の孫権は、劉備が蜀に入ったことを機に荊州を手に入れようと、妹と劉備の子 阿斗を連れてこようと謀るが、妹のみが呉に来ることとなった。

一方で、曹操が赤壁の仇を討とうと呉に迫り、互角の戦いとなるが、天災もあり双方引き上げた。

劉備は蜀を守るため漢中の張魯と戦うが、劉璋の援助の少なさから見限り、荊州に帰るとして、その際に涪水関の占領する。

張松は、劉備と通じていることが露見し、劉璋により殺害される。

劉璋は5万の兵で、成都と涪城の間にある雒県(らくけん)の要害を押さえる。

ここで劉備は戦うが、落鳳坡で龐統が命を落とす。

張飛、趙雲の援軍と、劉備が野望ではなく大義のために戦っていることを知った厳顔などの敵将が軍門に降り、勢いを増す。

しかし、張任だけは「二君に仕えない」と受け入れず、劉備はその死を惜しみ、金雁橋の傍らに忠魂碑を建てた。

★★★★★

とても興味深く、そして面白く読ませてもらった。

本書を読んでいて、当時の報道などを思い出すだけでなく、YouTubeで場面の映像も観れるので、臨場感が出てありがたかった。

饒舌ではないが、経験と実績と理論に裏打ちされたその言葉の重みは、計り知れない。

野球とは関係なく、学ぶことが多い。

文庫本がでたら、必ずまた読みたい。


・「このチームは生まれ変わらなきゃいけなかった。ああいう選手(川崎)の背中を見せる必要があったんだ。」

・なぜ、落合という人間は、今あるものに折り合いをつけることができないのだろうか。なぜ、わざわざ波風を立てて批判を浴びるようなことをするのだろうか。

・「一流ってのはな、シンプルなんだ」
     (広島 前田のスイング)

・「でもな、負けてわかったよ。それまでどれだけ尽くしてきた選手でも、ある意味で切り捨てる非情さが必要だったんだ。」

・「監督っていうのはな、選手もスタッフもその家族も、全員が乗っている船を目指す港に到着させなけりゃならないんだ。誰か一人のために、その船を沈めるわけにはいかないんだ。」

・落合はいつも、正義と決められていることと、悪と見なされていることの狭間に石を投げ込み、波紋を広げる。

・「なんで、みんな若い奴を使え、使えって言うんだろうな? 与えられた選手ってのは弱いんだよ。何かにぶつかれば、すぐ潰れる。ポジションってのは自分でつかみとるもんだ。」

・「ただ投げているだけのピッチャーは、この世界で長生きできねえぞ」

・ゲーム心理を見る。それは落合の目線だった。… 落合は、ひとつひとつの事象の向こうに人間心理を見ているようだった。

・「心は技術で補える。心が弱いのは、技術が足りないんだ。」

・「監督から嫌われても、使わざるを得ないような選手になれよ」

・理解されず認められないことも、怖れられ嫌われることも、落合は生きる力にするのだ。万人の流れに依らず、自らの価値観だけで道を選ぶ者はそうするより他にないのだろう。

・「球団のため、監督のため、そんなことのために野球をやるな。自分のために野球をやれって、そう言ったんだ。勝敗の責任は俺が取る。お前らは自分の仕事の責任を取れってな」


★★★⭐︎⭐︎

馬超の逆襲

長安を落とした馬超の西涼軍20万に対し、曹操軍30万は潼関/渭水で対決する。

夜襲、仮城、水攻め、火攻め、氷の城などで戦いあった後に互いに嘘の和睦をする。

曹操は、馬超と韓遂を不仲にする策を講じ、韓遂は馬超を裏切ろうとするが、これを察知した馬超に攻められる。

馬超は曹操から逃がれ西涼を目指す。

曹操は南方の不穏な動きを知り、馬超追撃を止めて都に引きあげる。

西涼軍が敗れたことを知った漢中の張魯は、曹操に対抗するため蜀を奪おうと考える。

暗君として知られる蜀の劉璋は、曹操に張魯を攻めさせようと張松を使者に送るが、都に着いた張松は曹操の傲慢さに見限り、劉備玄徳に会いに行く。

劉備の仁義に感銘を受けた張松は、劉備に蜀を取ることを薦め、蜀の地図を渡す。

張松の計らいで劉璋は劉備に助けを求め、劉備軍は蜀へと向かった。

★★★⭐︎⭐︎

周瑜と竜鳳

孫権の妹との婚礼のために呉へ赴いた劉備玄徳。

孫権は劉備暗殺を企んでいたがうまくいかず、代わりに周瑜の策で、楽園を築き酒と女で堕落させようと謀る。

しかし、孔明の策で、曹操が攻めてくるとの虚報により、妻と共に荊州へ脱出する。

曹操と劉備が手を組むことを恐れた孫権は、劉備が荊州の太守に任じられるよう朝廷に働きかけ、徐々に曹操と劉備が争わせる遠謀を進める。

しかし、それを読んだ曹操は、周瑜を南郡の太守に任命して、周瑜と劉備が争うことを謀る。

周瑜は、劉備の代わりに蜀へ攻め入るという嘘で、そのために荊州を通過させるよう劉備に申し入れる。

しかし、周瑜の策を見通していた孔明により、劉備軍に追われ、周瑜は失意の中で生涯を閉じる。

劉備は、副軍師として龐統を迎え入れる。

曹操は、周瑜のいなくなった呉を攻めようとするが、都を留守にした際に西涼の馬騰が襲ってくることを恐れ、勅命で馬騰を呼び出し殺害する。

馬騰の長男 馬超は仇を討つべく長安へ向かう。