★★★⭐︎⭐︎

祁山の戦い

張郃の追撃を叩き漢中へ戻った諸葛亮孔明だったが、魏と呉が手を結んだとの情報は、食糧集めが上手くいかない李厳の弄策だった。
これを機に、孔明は内政を固めることにする。

3年が経ち、再び北伐に向かう孔明。
しかし、関興が病死する。
魏も司馬懿仲達が出て、渭水で両軍が対峙する。

一進一退の中、魏延は孔明の陰口を叩くのが目に余ってきたが、人材の乏しくなった蜀軍の中では孔明も処罰はできなかった。

孔明は蜀呉同盟を発動して、呉が魏の一面を撃つよう謀り、呉の孫権もこれに応じる。

孔明は木牛流馬を発明して食糧確保を図る。この木牛流馬に絡んでの戦闘も起こり、司馬懿も危機一髪まで追い詰められる。

呉は三路から魏に攻め入り、魏は曹叡自ら出陣し、油断している呉軍を叩く。
呉の陸遜はほどほどで全軍を引き揚げる。

孔明は葫蘆谷に火の陣を用意し、司馬懿を誘き出し、併せて魏延も葬ろうとするが豪雨により失敗する。
 事を謀るは人にあり
 事を成すは天にあり
 ついに長蛇を逸せり

両軍睨みあいが続き、孔明は司馬懿を挑発するが、司馬懿は誘いにのらなかった。


★★★★★

松永久秀という武将を見る目が180度変わる、と言っても過言でない内容だった。

そして、「人間」について深く考えさせられるものだった。


さしてすることのないGWに、このような星5つの、「今年のGWは…を読んだ」と言える本に出会えて、良かった。

戦国物や幕末物は司馬遼太郎さんしかないよと思っていたが、気がつけば、冲方丁、和田竜らに加えて、米澤穂信やこの今村翔吾などの素晴らしい作家が続々と…、これからどんな人物達を描いていってくれるのかと、楽しみが拡がる。


・人間。 同じ字でも「にんげん」と読めば一個の人を指す。 「じんかん」とは人と人とが織りなす間。つまりはこの世という意である。

・子には迷いを捨てて争う修羅の国より、迷いながらも進む人間の国を生きて欲しい。

・全ての民に遍く共通する快がある。
… 己を善と思い、悪を叩くことは最大の快楽。 たとえ己が直に不利益を被っておらずとも。

・人の意思…か。
かつて高国が言ったことを九兵衛は一時も忘れていない。元長も目に見えぬ力に呑まれたように、一瞬にして夢を潰された。それを人によっては天罰や、仏罰などと言い、神や仏の力と呼ぶのではないかと思う。

・人間の、荒ぶる力に耐えてみせよ、と。


★★★⭐︎⭐︎

孔明の帰国

孔明は陣払いと見せかけて決戦を仕掛け、魏軍は大損害を被り、司馬懿は再び守りを固める。

その頃、孔明に張苞の死が知らされ、孔明も連戦により病に倒れる。
それを知った魏軍は40万の大軍で、曹真、司馬懿、そして軍師に劉曄(りゅうよう)の布陣で漢中を奪いに進む。
回復した孔明はこれを迎え討とうと漢中へ向かう。

1ヶ月以上の長雨で魏軍は衰弱し、引き揚げる。
蜀軍は祁山に向かい、魏軍と争う。
曹真が亡くなり、司馬懿は孔明に決戦を挑む。
司馬懿は「根元一気の陣」、対する孔明は「八卦の陣」で敵将を捕らえ、これを解放するなどして司馬懿を挑発する。魏軍は兵の7割を失う。

兵糧輸送に遅れたこう安は打ちすえの刑に処せられたことで孔明を逆恨みし、魏に投降した後、成都で孔明が謀叛を企んでいると噂を流す。
(酒と女の日々の)劉禅はこれを信じ、孔明に兵の引き揚げを命じる。

孔明は噂は敵の謀略であるとして払拭し、再び祁山へ向かう。食糧確保のため隴西地方の麦を刈り取ろうと争う中、呉と魏が組んだとの報せが入り、総退却を命じる。
司馬懿は、張郃を先鋒としてこれを追う。

★★★⭐︎⭐︎

陳倉の戦い

石亭にて呉軍が魏軍の曹休を破ったため、司馬懿軍も引き揚げる。

洛陽へ戻った曹休は息をひきとる。
また、蜀でも趙雲が息をひきとる。

孔明は再び出陣し、陳倉城へ向かう。
これに対し、魏も再び曹真を出陣させる。

陳倉の守将 郝昭は降伏を拒み、孔明の城攻めに揺るがない。

孔明は陳倉城にこだわり過ぎていたことを姜維により気づかされ、「離」をして、祁山へ向かう。

姜維が魏に帰参したがっているとう偽情報の策で、魏軍を破る。

曹真は、司馬懿の策で、蜀軍の補給路を断とうとするが、孔明は裏の裏をかいて魏軍を破り、曹真はひたすら守りを固めことにする。

勝っていた蜀軍だが、長期戦で食糧難を避けるために、孔明はこの機に漢中に引き揚げる。

国力を蓄えた呉では孫権が皇帝を名乗り、蜀は蜀呉の同盟強化のためこれを認める。そのかわり、魏を攻めることを要請する。

陳倉城の郝昭が重病との情報を得た孔明は出陣し、陳倉城を落とし、祁山へ進出する。

魏からは司馬懿仲達が向かい、祁山にて戦う。

孔明の策に苦しむ魏軍は守りを固め、両軍睨みあいが続く。孔明は決戦を考え、陣払いを開始する。
司馬懿は孔明の罠を考え、動向を探る。

★⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎

京都をベースとして、日本を代表する名経営者の二人について…

ということで期待して読み始めたのたが、あまりピンとこなかった。

お二人についてのエッセンシャル版のようなものを狙ったのかもしれないが、正直面白くなくて、半分行かずに読むのを止めてしまった。

それぞれの著作を読んだ方が遥かに面白いし、タメになる。

… 残念。