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往年の「企業参謀」の再来(?)を期待したのたが、最近の大前さんの提言の焼き直し的な内容で、ちょっと食傷気味。

途中からは、ほぼ飛ばし読みになってしまった。


日本が長期にわたって没落することを止めるための提言として、3つの問題が挙げられている。
 ・教育問題
 ・少子化問題
 ・国民国家問題

これらについて、「惰性」で続けていくのではなくロジカルに考え…なのだか、大前さんが提言し続けてきたことのほとんどが政治/行政で実行されていない。

やはりこの国は黒船が来て、外圧によって政治体制を変えるときが来るまで、自らの手で変革していくことはできないのだろうか。

先日の参議院選挙の当選者を見ても、この国は大丈夫か?と言いたくなったし…。


★★★⭐︎⭐︎

ウクライナ侵攻、ロシア、中国、北朝鮮の脅威を踏まえて防衛費「GDP比2%」への増額が行われようとしている。

しかし、数字ありきの増額では意味がないとして、他国の動向も知らず、調べようともせずに、時代遅れの装備品開発の実態なども紹介されている。
自衛隊を含め、軍隊というのは合理性の固まりと思っていたが、所詮は平和ボケした官僚組織の張子の虎なのだろうか。

「坂の上の雲」で描かれていた山本権兵衛が見たら、何と言うだろうか。


国防の観点で勉強になったと同時に、自分の仕事が合理的に見てどうなのかと考える機会にもなった。

災害派遣で活躍する自衛隊だが、「自衛隊が本来の任務を忘れてしまうと、国防の危機につながりかねない」、つまりは、仕事の本質を見失うと組織の存亡に関わる、という原理原則を忘れてはいけないのだ、と。


★★★★⭐︎

今年も半分終わろうとしている頃に読んでるようではいかんな〜、と(毎年)反省。

これまでにも増して変化の激しい今日、日本には活路が見出せていない。

革新的なリーダーの出現を夢見て待っているのではなく、自分で考え、行動していかないと、だな。


・まず経営者から21世紀型に生まれ変わる必要がある。具体的には、構想力があり、システム思考ができる経営者になるということだ。

・NTTドコモの格安料金プラン「アハモ」は、1980年代に分割された旧電電公社の再結集や、縛りとなっているNTT法改正に向けての同社から政府への働きかけが見え隠れする。

・デンマークでは、教室で「ティーチャー」という言葉を使うことを禁止している。
「答えがないのだからティーチできない」
代わりに教室には、ファシリテーター(促進者)がいる。

・就任当初の習近平氏は「毛沢東回帰」と言われたほど。しかし、長期的な国家戦略のうえで、「建国の父」が(暗い歴史がつきまとう)毛沢東ではマイナスだと気づいたようだ。
… 習近平氏が選んだのは孫文だ。
… しかし、その孫文が率いたのは国民党だ。
… 今「建国の父」を乗り換えようとする習近平氏が台湾を欲しがる最大の理由はこれだ。

・イスラエルと台湾に共通する4つの強み
 「危機感」 「語学力」 「理系重視」
 「スマホセントリック(スマホ中心)」

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ロシアによるウクライナ侵攻の歴史的背景を少しは知ろうと。

ウクライナは「国家がなかった」というのが、一言でマトを得ていた。

13世紀のモンゴルによる侵略でキエフ(キーウ)は衰退し、地域の中心はモスクワに移り、キエフ・ルーシ公国はモスクワを中心とするロシア人を発祥とする国家と捉えられるようになった

その後も、欧州とロシアを結び、海に開き、穀倉地帯でもあるという地理的要地から、ウクライナの名は隠れたまま歴史の舞台となってきた、と。


他に、日本の科学技術衰退に関する記事の中で、10兆円に及ぶ大学ファンドへの懸念も気になった。
株式65%のポートフォリオで、年間4.38%「以上」とGRIF(年金積立金管理運用独立行政法人)を上回る運用目標を立て、その収益を大学の研究や人材育成に充てる、というもの。
いくら経験豊富な人を迎え入れたり、ガバナンス体制を整えると言っても … 誰もが「大丈夫か?」と言いたくなるだろう。


★★★⭐︎⭐︎

秋風五丈原

持久戦の中、諸葛亮孔明は病に倒れ、54歳で他界する。
孔明の死を隠しながら、司馬懿仲達の追撃をかわして、蜀軍は撤退する。

反乱の芽を出した魏延を討ち、孔明の遺言に従い体制を作る蜀。
しかし、不満を漏らした楊儀は官職を剥奪され、自害する。

魏でも、孔明の死に安心した魏王 曹叡の暴政で国は混乱し、曹叡の死後は幼い曹芳が継ぐ。
権力を乱用する曹爽一族を、司馬懿が処刑する。

司馬懿が息をひきとり、息子の司馬昭の子 司馬炎が、やがて新国家 晋を造っていくことになる。

蜀は、姜維が再三 北伐を行うが上手くいかず、劉禅は酒浸り。

魏軍が攻め入り、姜維が必死に防ぐ中、一部の魏軍が成都に迫り、厭戦気分の劉禅は降伏する。

そして、天下三分の計は崩れ、新しい王朝の時代へと移っていった。



… 全30巻、長かった。

智謀、計略、同盟と裏切りの数々。
英雄達の活躍に胸を躍らせる一方、名もなき数多の兵や民の犠牲に想いを馳せる。

優れた王、将、そして国家でも、権力を握ると、或いは世襲で能力の劣る人間が権力の座につくことで、民を顧みずに欲と快楽に溺れて堕落していき、やがては新たな勢力に入れ替わっていく、ということの繰り返し。

そういう人間の本質的なものが、この物語に凝縮されているのだろうな。

「ふむう」という、著者独特の言い回しが終わってしまうのも、少し寂しいな(笑)。