★★★★⭐︎

コーチングはスポーツ界に限らず、企業内でも大切なものだが、プロ野球がもっとも身近で、例としてわかり易い。

監督論について野村さんや落合さんに関するものを読んできたこともあり、チーム内の異なる立場からどう見て、どうアプローチしているのか、と興味深くませてもらった。

また直ぐに読み返そう。

・打率3割だけで1点を取りにいくんじゃなくて、残りの7割の失敗も生かしてプラスして、10割を使って攻撃してほしい。(石井琢朗)

・ 選手の発達段階を大まかに4つのステージに区別している。… さらに、サポートする内容にはふたつのベクトルがある。(吉井理人)

・各選手のタイプによって、また成長具合によって、フレームの色や形や大きさが全然違う。(大村巌)

・合わないからこいつはダメだ、ということがあってはいけないのがコーチの世界なのだと (大村巌)





★★★★★

佐吉こと石田治部少輔三成を、小姓として共に過ごした「賤ヶ岳の七本槍」のそれぞれの人生と視点から語っていく。

…だけでなく、読み進めていくうちに、佐吉が思い描いていた「武士がいなくなる未来」と「豊臣が永きにわたり生き残るための構想」、そしてその障害となる徳川を「擂り潰す」遠大な計画が明らかになっていく。

市松、虎之助、孫六などから嫌われて不仲という定説を考え直させられる、実際はこうであってほしいなと思わされる、とても人間味のある物語だった。
秀吉が育てた小姓組という「帰る所」、そして、大杉の願掛け。
四杯目の茶 … 困ったときにつまらない誇りを捨て、真摯に尋ねることが出来るか。

人物像を、史実に添いながらも、定説に囚われない解釈で、それを複数の視点によって語っていく。
面白かった。




★★★⭐︎⭐︎

建築資材の高騰、変わらない過当競争、スーパーゼネコンの利益率は低下している一方でサブコン(下請けの専門業者)は堅持しているなどの状況変化などで、再編が進んでいる。

 1. 伊藤忠が西松建設に出資するなどの異業種の参入
 2. 鹿島、竹中、清水による「建設RXコンソーシアム」などのアライアンス重視
 3. 大成など、M&Aによるグループ化志向

そのような中で、既存の建設分野に加えて、非建設分野を拡充する両利きの経営が進み、異業種や同業者との連携強化が図られている。

REITへの参入、環境ビジネス(木造化、再エネ、CO2削減コンクリ)、小口案件(インフラ運営)など。

… この先の人口減とそれに伴う建設業者の淘汰などを見据えると、確かに全てを自社でとか建設分野だけというのは無理がある。
但し、バブル時代の多角化と同じ轍を踏まないかを注視していかないと、かな。

★★★⭐︎⭐︎

タイトルに「トヨタ」とか「パナソニック」とかあると、興味が湧いて買ってしまう。
思うツボだな(笑)

3つの試練として、「生産」、「アライアンス」、「販売」が挙げられている。

「生産」では、度重なる世界生産計画の下方修正から、生産管理の実務能力の低下が危惧されている。

「アライアンス」では、日野自動車のエンジン不正を挙げて、グループ内での生産、品質面のリスクに言及。

「販売」では、マージン制の見直しなどによる販社の統廃合への道筋を。

そして、トヨタ初のEV bZ4Xは、タイヤのハブボルト部の品質でリコールとなりつまづいている。

最後に、「全方位戦略」で勝てるのか、多様な選択肢は良いが、リソースの分散という問題は確かにある。

さて、どうなっていくか…。


★★⭐︎⭐︎⭐︎


最近、日経ビジネスの特集は中身が薄い感じがして遠のいていたから、購入したのは久しぶり。

EVの動向が気になったからだが、やはり…だった。


・「EV大量生産バブル」 カギは「いかにEV1台当たりの製造コストを減らすか」だ。 勝つのはフォードのように街全体を生産ラインにする超量産型か、VWのような既存設備活用型か、はたまた中国新興メーカーのファブレス型か。


・グリーンイノベーション基金 2兆円 (米国は2兆ドル)

 GX … グリーントランスフォーメーション


・欧州や中国、米国でなぜ人々がEVを購入するのか…そこには補助金などの優遇策や規制だけでなく、ウクライナ危機によるガソリン高を背景に当然のようにEVを選択している姿が浮かび上がる。…いずれ世界はこう見るかもしれない。「なぜ日本はEVを選ばないのか」