★★★⭐︎⭐︎

ときどき司馬さんの風にあたりたくなるタイミングで、こういう本を出してくる。

商売上手いな(笑)

内容は、ちょっと物足りないが、作品の世界観や執筆の背景に触れるという意味では良いのだが、もう少しボリュームが欲しい。


挙げられている作品のうちで、読んだのは7〜8割だが、「梟の城」を読んでないのはイカンな。
近いうちに必ず読もう。


・ただ、モンゴル語をやったおかげで、少数者の中に普遍的なものがあるということはわかった。



★★★★★

読み応えがあった。

この一週間、通勤電車の中で読むためにバッグに入れて持ち歩いていたが、分厚いハードカバーも苦にならなかった。


鉄砲の国友衆と石垣の穴太衆、矛と楯、「砲仙」と「塞王」。
その若き才能同士が、職人同士がせめぎ合う物語は、戦国時代の戦いは武士だけのものではなかったということを、考えればあたりまえのことなのだが、気づかせてくれた。

一方、武士では立花宗茂と京極高次との対比が見事に嵌っていた。
西国無双と言われ大の戦上手の宗茂と、閨閥という尻の光により出世した蛍大名と陰口を叩かれる大の戦下手の高次。
キャラクターは正反対だが、どちらも将を率いる器を持っている、と。

今村さんの作品にはいつも「人」というものを考えさせられる。


・石垣を積む技とは、突き詰めれば人を守る技。さらに飛躍させれば泰平を築く技だと、かつて源斎が言っていた。長い泰平が訪れればその技を振るう機会も失われる。つまり穴太衆の職人とは、
ー 自らがいらない世を、自らの手で築こうとする。
という矛盾した存在であるともいえる。

・人は誰かを傷つけた手で、別の誰かを守ろうとする。人の心の矛盾の象徴こそ、己たちなのだろう。人の愚かさ、醜さ、哀しさを気付かせ、そして人の強さ、美しさを思い出させる。その為に決してどちらかが突出せぬよう切磋琢磨する。そういう意味では、己たちもまた矛盾の存在ではなく、行き着くところは同じではないか。 


「雷破」が短時間であれほど連射できてしまうことは、時代的にどうかなと思ってしまうが、そこは「物語」か。





★★★⭐︎⭐︎

2回目。

★3つでも、参考になることが色々書かれている。以前に読んだときは、この内容を参考にして社内の教育資料を作ったし。

ANAの安全教育施設がリニューアルされたそうで、外部の人間も見学や研修申し込みができるようだ。ヒューマンエラーについて学べるようなので、一度受けてみたいな。

本書も、繰り返し読み返していきたい。

★★★★★

2回目、ノートにメモをとる。

目新しさというよりも、自分の中で漠然としていたものが、実際の具体的な事例と併せて整理&してもらえた感じ。

「きみが艦長だ」
「教訓ではなく実例で示す」
「"ゆとり"を排除 → "惨事の原因"」
「"懸命に"ではなく"賢明に"働け」
「部下にレッテルを貼ることをやめる」
「昇進したいと思うなら、自分の決められた仕事以上のことをして、組織の他のものたちに影響を与えなければならない」

…等々、大いに参考になる言葉が多々あった。

他にも、若い海兵たちの半分は、金銭的に大学に行く余裕がなかったために入隊していて、入学に必要な学力試験を受けていなかったので、海上学力試験を実施したところ、通信制プログラムや昇進試験を受ける人が一気に増えたという話は、とても良い事例だった。


★★★★★

大前さんの著作、久しぶりに面白かった。

内容に新鮮味が感じられた。

コロナが収束してきたことや、ウクライナ情勢をはじめとした世の中の動向が影響したのかな。

様々な論点があったが、電力会社各社の原発部門の統合は必然の流れになっていく気がする。

人口が減少していく中で優秀な人材をどう確保し育てていくかは、原子力に限らず、全ての分野での最重要の課題であり、その一つのモデルになるかもしれないと感じた。


・建築、医療のほかにも、役所の規制や抵抗によって、DXが進まない分野は数多くある。今、日本政府がなすべきことは、計画経済的な「賃上げ」などではなく、21世紀の経済に合った規制撤廃・緩和なのだ。

・原子力分野の人材確保、効率性、安全性などを考えれば、以下が絶対条件である。
 ①電力会社各社の原発部門の統合
 ②原発関連メーカーの統合
 ③全国的な高圧伝送網会社の設立

・農産品は肥沃な土地が生み出すものだから、天然資源の一つと捉えたほうがいい。

・脱炭素の話には、全国で必要とされる灯油やLPGへの具体的な対策がない。

・「構想力の原点」ー 最初に図書館に行けば思考範囲がぐっと狭くなる。「ゼロから考える」

・ウクライナ侵攻は、過去の経緯をたどれば、ゼレンスキー大統領が自身の支持率回復のために行った行為が原因の1つであったと言える側面もある。… 多面的な見方をする必要がある。

・「ノブレス・オブリージュ」(高貴さには義務が伴う)… 独 メルケルの率先した難民受け入れ

・MaaS (Mobility as a Service) 革命の勝者になれるかどうかを決めるのは、(EV化ではなく)もう一つの軸である自動運転技術だ。
… もし日本が勝つとすれば、データベースに基づかない自動運転システムを開発したときだろう。おそらく、センサー技術が強い日本のメーカーにしかできない領域だ。

・OTA (Over The Air 無線通信)

・グーグルは、これから"検索即購買"の eコマース(グーグル)と、自動運転(ウェイモ)の2分野でさらに強くなると予想できる。