★★★⭐︎⭐︎

図やグラフでのポイントのまとめ方などは、とても勉強になる。

ただ、内容が「日本の論点」と被っているのがちょっと気になる。大前さんに「わかってないな」と言われそうだが…笑

中国とサウジアラビアの接近のことは、まったく認識していなかったので、少し驚いた。
ムハンマド皇太子を非難するバイデン氏との関係は理解できるが、だからといって中国に接近するのか、と。

中東をはじめ、アメリカのプレゼンスが下がっていく中で、日本はこれからもアメリカの後をついていくだけなのか、という大前さんの指摘。

その懸念は、きっと20〜30年後に表面化・現実化しているのだろうな。


★★★★⭐︎

久しぶりの伊良部先生。

すっかり名医になってしまった感があるが、読んでいるコチラの心も救われたような気分になれるのも事実。


どの話の患者にも共感するところがあった。

自分も同じようなことを経験したり、思い悩んだりしているなぁ、と思える描写がたくさんあった。

読者にそう思わせるものを、そんなに悩まなくていいんだよと思わせてくれるものを、書き下ろせる筆者の観察力や文章力などに、改めて凄さを感じた。

気長に、楽しみに、続編を待っていよう。


★★★★⭐︎

前田氐はのことは知らなかったが、一番搾り、ハートランド、淡麗、氷結など、数々のヒット商品を生み出し、関わってきたヒットメーカーで、業界では有名なマーケターだったとのこと。

親がキリン派だったこともあってか、アサヒのスーパードライには傾かず、主にキリンの商品を飲んできた者として、その背後にあったドラマを垣間見れ、興味深かく読ませてもらった。

勉強になる言葉がたくさんあった。


・マーケティングにおいても、スバルは独自路線をとっている。スバルは定性的な調査手法の「エスノグラフィー」を駆使しているとされる。
… 「ハートランド」も、スバル車同様、「コアなファン」の獲得が至上命題だった。

・「ビアホール・ハートランド」でメニュー改定にこだわった。
「ABC分析は、限られた商品群の中での売れ筋、死に筋分析です。他にもっと売れ筋があるかも分かりません。従って、Cランクの商品やメニューの入れ替えではなく、Aランクのものをリフレッシュすることこそ重要です。」

・「1歩先に行っちゃダメだ。半歩、ほんの少しだけ先に行くことが大切」

・「越権」と思っていると、なかなか他人の管轄に踏み込み、あれこれ意見を言うのは難しいものです。… 勇気を持って他人の縄張りに口を出し、おせっかいを仕掛けることが求められます。その際「越権」ではなく「越境」する感覚 = 「ちょっと境界線を跨ぐ」程度の感覚で相手の領域に入っていくと気持ちはまったく楽になります。

・キリンの人間は、ビールのプロだ。キリン社内の意見は「ビールのプロ」としては至極もっともな意見で、まさに「正論」である。
 ただ、問題は、その意見が「正しいかどうか」という点ではなかった。消費者の感覚と一致しているかどうかが、もっとも重要な問題だったのである。
… こうした「ズレ」を捉えることこそ、消費者理解の核心であり、ヒットを生むコツだと、前田は考えていた。

・前田さんにとっての「本質」とは、お客様のことです。会社の都合などは二の次でしかありません。

・答えではなく、考え方を教えてくれる人

・「伝統は守るべからす、作るべし」

・「ヒット商品で会社は変わらない。組織内の本質的な問題を隠してしまうから。上手くいかないのは、企業統治の仕方にあるのではなく、「新しい価値や感動を、お客様に提供できなくなっていること」にある」


★★★⭐︎⭐︎

著者自信が内向型ということで、内向型のことを的確に捉えられている。

そうそう、と言うところがたくさんあった。

上役達は外向型を好むのは本当にその通りで、自分も色々と苦労させられた。

一方で、中にはそういうことに捉われない、それぞれの個性を尊重して公平な見方をする人もいて、その人の部下になりたいと思ったものだ。

自分もその人のようにありたいと、強く思う。

読み応えとしては少し物足りなかったが、「これでいいんだ」と思わせてくれる良い本だと思う。


・マリッサ・メイヤー(元ヤフーCEO)は、典型的な内向型人間だ。彼女は観察者であり、リーダーであり、全力で仕事に没頭するタイプだ。

・「ちょっとおとなしすぎるよね」
… こういう仕事を選んだせいで、私は内向型ながらも、人前に出ていくしかなかった。

・内向型がエネルギーをチャージするには、ひとりになる必要があるのだ。

・「宇宙船に乗らないかと誘われたら、どんな席ですか、なんて訊くもんじゃない。飛び乗るんだ」
… グーグルの元CEO エリック・シュミットが、当時、財務省首席補佐官だったシェリル・サンドバーグを誘った際の言葉

・「自分のスタイル」を見つける、「別人」になろうとしない

・「謙虚な人」がいいチームを生む
… 脚光を浴びている者が、真の影響力を、もたらすとは限らない

・「静かな羊」がライオンを導く
… リーダーシップのスタイルは、ひとつのタイプに限定されるべきではない。
… 重要なのは、リーダーとしてどのように状況を認識し、自分の強みを最大限に生かすかということだ。
… あなたが取り組むべきことは、自分の時間と知識を惜しまずに、チームと共有することだ。マネージャーとして、自分の内向性に引け目を感じたり、申し訳なく思ったりする必要はない。ただ、自分なりのやり方を身につければいい。そういう誠実さは、ちゃんと伝わるものだから。


★★⭐︎⭐︎⭐︎

航空機は色々な意味で魅力的で、自分も若い頃は航空機の業界へ行きたいと考えてたりもしていた。

そのため本書にも興味を持ちつつ読んでみた。

ホントに(というのも変だが)航空機産業の話で、この業界の方や、この業界を目指す学生には良いと思う。

ただ、あまり面白みはないので、今回はサラッと流し読みして終わった。