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前田氐はのことは知らなかったが、一番搾り、ハートランド、淡麗、氷結など、数々のヒット商品を生み出し、関わってきたヒットメーカーで、業界では有名なマーケターだったとのこと。
親がキリン派だったこともあってか、アサヒのスーパードライには傾かず、主にキリンの商品を飲んできた者として、その背後にあったドラマを垣間見れ、興味深かく読ませてもらった。
勉強になる言葉がたくさんあった。
・マーケティングにおいても、スバルは独自路線をとっている。スバルは定性的な調査手法の「エスノグラフィー」を駆使しているとされる。
… 「ハートランド」も、スバル車同様、「コアなファン」の獲得が至上命題だった。
・「ビアホール・ハートランド」でメニュー改定にこだわった。
「ABC分析は、限られた商品群の中での売れ筋、死に筋分析です。他にもっと売れ筋があるかも分かりません。従って、Cランクの商品やメニューの入れ替えではなく、Aランクのものをリフレッシュすることこそ重要です。」
・「1歩先に行っちゃダメだ。半歩、ほんの少しだけ先に行くことが大切」
・「越権」と思っていると、なかなか他人の管轄に踏み込み、あれこれ意見を言うのは難しいものです。… 勇気を持って他人の縄張りに口を出し、おせっかいを仕掛けることが求められます。その際「越権」ではなく「越境」する感覚 = 「ちょっと境界線を跨ぐ」程度の感覚で相手の領域に入っていくと気持ちはまったく楽になります。
・キリンの人間は、ビールのプロだ。キリン社内の意見は「ビールのプロ」としては至極もっともな意見で、まさに「正論」である。
ただ、問題は、その意見が「正しいかどうか」という点ではなかった。消費者の感覚と一致しているかどうかが、もっとも重要な問題だったのである。
… こうした「ズレ」を捉えることこそ、消費者理解の核心であり、ヒットを生むコツだと、前田は考えていた。
・前田さんにとっての「本質」とは、お客様のことです。会社の都合などは二の次でしかありません。
・答えではなく、考え方を教えてくれる人
・「伝統は守るべからす、作るべし」
・「ヒット商品で会社は変わらない。組織内の本質的な問題を隠してしまうから。上手くいかないのは、企業統治の仕方にあるのではなく、「新しい価値や感動を、お客様に提供できなくなっていること」にある」