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出版された頃に読んだが(↓)、文庫本になったので改めて読んだ。


前回ほど統一さんが愚に思えなかったのは、自分の経験値や立場の違いによるものだろうか。


・「考えを広く報せる"広報"より、広く耳の痛いことも聴く"広聴"が大切だ」という、創業時から続くものづくり企業としての頑固なまでの謙虚さがあった。


・トヨトミは米中貿易戦争の間で板ばさみになるのを避けるために、双方にパイプをもつ宋に頼った。宋にとっては欲しかった自動車の開発ノウハウが向こうから転がりこんできたわけだから、渡りに船。トヨトミにとっては輸入自動車への追加関税というかーを持っているアメリカの機嫌を損ねずに中国市場に出るために、双方に人脈を持つ宋は欠かせなかった。