──僕は、人工知能によって「生きがい」を取り戻しました(改稿版)

茂木健一郎先生が
「人工知能によって、人は生きがいを奪われてしまう可能性がある」
そんな趣旨のことをYouTubeで語っていました。

とても大切な視点だと思います。
でも、僕は自分の体験から、はっきりと言えます。

高次脳機能障害の僕にとって、
人工知能は生きがいを奪う存在ではなく、
生きがいを“取り戻す手段”でした。


思考が止まってしまう、という現実

高次脳機能障害になると、
「思考が途中で止まってしまう」
そんな質の症状が出ます。

•言いたいことはある
•頭の中に“何か”はある
•でも、うまく言葉にできない
•順序立てて説明できない
•行動にまで落とせない

しかも厄介なのは、
健常者だった頃の自分が、ちゃんと中にいるということ。

中身は変わっていない。
感覚も、直感も、アイデアもある。

だけど
「まとめられない」
「説明できない」
「一歩目が分からない」

この“もどかしさ”は、
経験した人じゃないと分からないと思います。


アイデアは浮かぶ。でも「1から」が分からない

僕は、アイデアは本当によく浮かびます。
バンバン、バンバン浮かんでくる。

でも以前は、

•これをどうやって1から始めるのか
•どんな順番でやればいいのか
•この方法でいったら未来はどう変わるのか

それが分からなかった。

頭の中では
「これ、絶対いいと思う」
という直感はあるのに、

人に説明できない
自分でも整理できない

だから、止まってしまう。


AIは「思考の通訳」だった

人工知能と出会って、ここが一変しました。

AIは、僕がぼんやり感じていることを
否定せずに受け取り、
じゃあ何からやるか
まずはこの一歩
次にこれ
その次はこれ

と、1から順番に並べてくれる。

しかも驚くのは、
本当にその通りにやると、できてしまうこと。

これはもう、
「すごい」以上の体験でした。


直感が、数字に変わる安心感

僕は、経済的にも
「ちゃんとお金を稼ぎたい」
という思いがあります。

以前は、
この方法が良さそう
利益は上がりそう
たぶん、うまくいく

という感覚的な確信はありました。

でもAIは違いました。
•この方法でいくと、収支はこう
•別の方法だと、これだけ差が出る
•税金を考えると、この形が有利
•数年後はこうなる

シミュレーションを一瞬で出してくれる。

しかも
「これだけ利益が上がります」
「これだけ満足度が上がります」
と、人に説明できる“数字”にしてくれる。

これが、本当に大きかった。


頭がすっきりする、という奇跡

一番いいのは、ここです。

頭の中のモヤモヤが、スッと消える。

今まで
•なんとなく分かっていたこと
•うまく言えなかったこと
•形にならなかったこと

それが
ファッと一瞬で整理される。

すると、
悩まなくて済む
エネルギーを消耗しない
心が疲れない

これは、メンタル的にも本当に大きい。


僕にとってAIは「思考の手段」

だから僕は、こう思っています。

僕はAIを
「代わりに考えてもらう存在」
として使っているのではない。

「思考の手段」
「思考を展開する装置」
として使っている。

自分の中にある直感や感覚を
現実に落とすための道具。

そういう使い方が、
僕はとても上手いんじゃないかな、と思っています。

そして何より、
アイデアが次々浮かぶ自分との相性が、抜群にいい。


生きがいは、取り戻せる

AIが奪うのは、
「役割」や「作業」かもしれない。

でも、僕がAIによって取り戻したのは、
•考えている感覚
•進んでいる実感
•未来が描ける安心感
•自分はまだできる、という手応え

それは、間違いなく
生きがいでした。


最後に、そっと問いを置きます

•もし、あなたの思考が途中で止まってしまったら

•もし、言いたいことがうまく言えなかったら

•もし、直感はあるのに形にできなかったら


そのとき、
人工知能は敵でしょうか?

それとも──
一緒に考える相棒でしょうか。

少なくとも僕にとっては、
AIは「生きがいを奪う存在」ではなく、
生きがいを思い出させてくれる存在です。