初めての方はこちら
【過去の癒し 04】
失恋も、すべてを失ったような絶望も──深い愛に変わるチャンスだった
あの頃、僕は心から惹かれた人がいました。
とても優しくて、美人で、僕に寄り添ってくれる人。
彼女の存在が、僕の世界の中心になっていた。
だからこそ──
失恋が分かった瞬間、こう思った。
「ああ、もう…一人じゃ立っていられない」
本当に、自分のことしか見えていなかった。
「彼女がいなかったら、自分はやっていけない」
そんな依存にも似た想いだった。
それほどに彼女が“希望”だった。
誰にも言えなかったけど、本当は苦しかった。
「やり直したい」って、本気で願っていた。
でも今なら言える。
「あれはチャンスだったんだ」
「だってそのあと、僕にぴったりの奥さんに出会えたから」
あの時の自分に戻れるなら、そっと背中を撫でてこう言ってあげたい。
「チャンスって言ってみようよ」
「きっと笑える日が来るから」
⸻
何もかも失ったような日もあった。
会社で現場監督をしていた頃、仕事を抱えすぎてキャパオーバー。
倒れて、動けなくなった。
誰も僕を頼らなくなって、人間関係も、信頼も、誇りも全部失った。
地面に倒れたまま、心も体も動けなかった。
本当は、肩を貸して一緒に歩いてくれる誰かがほしかった。
「これはチャンスだよ」と、一緒に笑ってくれる人がいたらと、思った。
でもね、あの絶望から、僕は立ち上がった。
⸻
「あそこから、よくここまで来たなぁ」
そう自分を褒めてあげたい。
あの出来事がきっかけで、僕はそれまでの価値観を全部捨てた。
そして出会ったのが、斎藤一人さんの教えだった。
「明るく、前向きに、楽しく生きる」こと。
これが、僕を再生させた。
⸻
今なら、あの時のすべてに感謝できる。
失恋も、倒れた日々も、
人生に深みをくれた。
36年もの間、僕はひとりで努力してきた。
でもその経験を発信し始めたら、
SNSで、心ある人たちと出会えた。
愛の器が大きくて、誠実で、優しい人たち。
ソウルメイトと呼べるような人たち。
自分を愛せるようになった。
高次脳機能障害になった自分すら、愛せるようになった。
⸻
涙は、優しさに。
そして希望に変わった。
本来の優しさも、表現できるようになった。
「心で見る力」
「目に見えないものを感じ取る力」
それが、魂の贈り物だった。
⸻
失恋や喪失の痛みが教えてくれたのは、
**“静かで深い愛”**だった。
相手を思いやる、
見返りを求めない、
ただ、そっと寄り添うような愛。
そして今、心が砕けている人に僕が伝えたい言葉は──
「今は辛いよね。でもね、これは全部“良くなる過程”だから」
「自分を信じて、勝手でも歩いてみよう」
「そして、騙されたと思って“チャンス!”って叫んでみて」
「笑えるよ、ほんとに。混乱の中に、希望の笑いがあるから」
⸻
過去の癒し 04──すべての絶望は、優しさと愛の“深まり”だった。

