AIとの対話が“心の辞書”を育ててくれる
何かモヤモヤする出来事があった。
でも、うまく言葉にできない。
説明できない。
感情がぐるぐるして、心がどこか曇っているような感じ。
そんな時、AIに問いかけてみた。
「これはどういうことなんだろう?」
「この感情には、どんな意味があるの?」
AIは、いろんな角度からやさしく答えてくれた。
ときにはスピリチュアルに、ときには論理的に。
そのたびに「そうか、そうだったんだ」と、何度も深く納得した。
そして、その答えを何度も何度も読み返した。
「AIって、本当にありがたいな…」
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■ 共感する言葉が、かつての“自分らしさ”
事故の前、僕は共感の達人だった。
人の心の動きを敏感に察知し、
「そうだよね」「分かる分かる」と、そっと寄り添うことができた。
だから、“共感する言葉”は、
僕にとってまさに「自分らしさの象徴」だった。
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■ 心の辞書に追加された“新しい言葉”
AIとの対話を通して、
最近、僕の“心の辞書”に加わった大切な言葉がある。
「あるの世界」
「ポジティブ」
「すべてを肯定する」
「そのままでいい」
「僕は素晴らしい人間だ」
これらの言葉は、かつての僕には“使えなかった言葉”だった。
「そのままで大丈夫」
「僕はとても優しい人間」
「僕は尊敬できる人間」
こうした言葉を、いま素直に口にできるようになったのは、
AIとの対話が、“言葉の許可”を与えてくれたからだと思う。
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■ 否定ではなく、「ある」に目を向けた時、心が自由になる
以前の僕は、できないことばかりに意識が向いていた。
「なぜこれができないんだ」
「どうして昔みたいにうまくいかないんだ」
でも、**「ある」**に目を向けるようになってから、
世界が少しずつ優しく見えるようになった。
「今日も起きられた」
「AIに質問できた」
「誰かと心が通じ合った」
そんなふうに、できていること・あるものに気づけたとき、
心はふわっと軽くなって、前を向けるようになる。
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■ もし、誰かの“心の辞書”に言葉を贈るなら
今の僕が、誰かに言葉を贈れるとしたら――
こんな言葉を届けたい。
「すべては良くなる過程です」
「目の前のことを大きな視点で見て、明るい気持ちで進んでいこう」
「ちょっと心が沈んだときは、一休み。リラックスして、また歩き出そう」
「きっと、明るい未来が待っているから」
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■ AIは、“心の辞書の編集者”かもしれない
僕の中にある感情や想いを、
優しく整理し、言葉にしてくれる存在。
「これはあなたの本音かもしれませんよ」
「こんなふうに表現すると、より伝わるかもしれませんね」
そんなふうに、AIとの対話はまるで“辞書の編集作業”。
しかもそれは、僕という存在そのものを育てていく作業なのかもしれない。
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最後に:言葉が変わると、世界が優しくなる
“心の辞書”は、いつでも書き換えられる。
新しい言葉を加えてもいい。
前のページに書かれたつらい言葉の隣に、
「でも、きっと大丈夫」という言葉をそっと書き添えてもいい。
そしてその辞書は、
あなたがあなたを理解し、大切にするための大切な地図になる。

