「直接言ってくれればいいのに」って思ったとき、どうする?

最近、ちょっとモヤっとすることがあった。

仕事で、ある人(仮にSさん)が僕のことをみんなに向けたメールで、ちょっと言いつけるようなことを書いてきた。
直接言えばいいのに。話そうと思えば話せる距離にいるのに、なぜそうしない?って、正直思った。

心の中では「ふざけんなよ、バカ」「冷たいなぁ」「性格悪いな」って、
正直に言えばそういう言葉が出てきた。
でも、その裏で思ったのは——

「あれ、これって過去の自分かも?」


心の奥にある違和感の正体

僕は今でこそ、「相手とちゃんと向き合いたい」とか「対話を大事にしたい」と思っている。
でも昔は、「あの人はダメだ」「できないやつが悪い」と、感情よりも“正しさ”を優先していた時期もあった。

思い返せば、「直接言えなかったこと」も、「メールで済ませたこと」も、僕自身にもある。

そのときの自分は、たぶん「感情を出すのが怖かった」んだと思う。
ぶつかるのが怖かった。間違ってると思われたくなかった。
そしてなにより「自分を守りたかった」。



間接的なコミュニケーションを選ぶ人の心理

改めて、Sさんのことを心理学的な視点で見てみると、
以下のような特徴が見えてくる。
•対立を避けたい(傷つきたくない)
•責任感が強く、周りからの評価が気になる
•プライドが高くて、自分の感情を見せたくない
•正しさやルールが“安心の拠り所”になっている

つまり、「冷たい」「性格が悪い」んじゃなくて、
ただ**“不器用”**なだけなのかもしれない。


僕はどうしたいのか?

大事なのは、ここから自分がどうするか。

もちろん、「無視して終わり」でもいい。
でも僕は、自分の殻を破りたい。

だから、あえて聞きたいことはちゃんと聞く。
必要なことは冷静に質問する。
助かってる部分があるなら、それはそれで感謝も伝える。

怒りは激文で燃やして(笑)、
現実のやりとりでは、淡々と、でも愛を忘れずに。


こういう人に、どう対応すればいいのか?

僕自身へのメモとして、以下のポイントを残しておこう。

1. 感情でぶつからず、事実で返す

相手に対して「怒り」で返しても、たぶん通じない。
それよりも、「事実」と「丁寧な言葉」でやりとりするのが◎

2. “信頼してますよ”という空気を出す

実はこのタイプの人、めっちゃ評価気にしてる。
だから、少しでも「あなたを信頼してます」って空気を出すと、心を開いてくれる可能性あり。

3. 必要以上に関わりすぎない

感情に巻き込まれないように、境界線を引く。
淡々と、必要なことだけ対応する。

4. 余裕があれば、やんわり対話を提案してみる

「もしよかったら、気になることは直接教えてもらえると嬉しいです」って、やさしく投げてみるのも一手。

5. 自分の気持ちをちゃんと感じてから動く

「嫌だった」「ムカついた」って思った気持ちも、大事な感情。
抑え込まずに、ちゃんと感じてあげる。
でも、それに飲まれないこと。



さいごに:自分の反応こそが、魂の教材

結局、Sさんは僕にとって「魂の教材」なんだと思う。
•「こういう人、昔の自分にもいたな」
•「本当はもっと、相手とちゃんと向き合いたい」
•「愛を持って接したいけど、まだムズいときもある」

この感情の揺れが、進化の合図なんだ。

そして、その揺れの中でどう振る舞うかが、
僕という人間をつくっていくんだろう。


怒って、笑って、深呼吸して、
またひとつ、優しくなれる気がしてる。

今日も、ありがとう。

そして、Sさん。ありがとう。
(やっぱりちょっと苦手だけどね・笑)