父の日に足をマッサージしながらナガンにサイレンサーを付けてデッカードを撃つ | 黄昏オヤジの暴発日記

黄昏オヤジの暴発日記

退職後の第二の人生を手探りで進むオヤジのモデルガン+独り言。黄昏に染まりながら気まぐれに発火しつつ、この世の由無し事に毒を吐く(令和4年5月20日・タイトル一部修正)

 梅雨をはどこへ行ったと嘆くこの頃。実母の介護問題でげっそりした身には一足早い暑さがこたえる。

 そんな中、3Dプリントがいい気晴らしになっている。

 今日もそれがらみのネタ。

 

〇「デッカード・ブラスター」

 今更説明するまでもないが、カルト的SF映画「ブレード・ランナー」でハリソン・フォードが扮する主人公の銃として超が付くほど有名な架空銃。ウィキペディアで検索すれば長文で詳細な説明が掲載されているし、画像も本当に盛りだくさん。国内でも何種類かモデルガン化され発売されている。本物という表現はおかしいが、内部はチャーターアームズ44口径5連発リボルバー「ブルドッグ」で外装にシュタイアー・マンリッヒャーのボルトアクションが使われているそう。

 そこまで有名ならばきっと3Dファイルがあるはずと思って探したら、本当にあっさりと見つかった(・・;)。それも複数あったが、それらの中から金属製のネジを一切使わないタイプのものを選びプリントしてみた。それがこれ↓

*本体は黒(一部塗装)フレームは金!グリップは先日のC96ストックと同様「木製」風のもの。すべてPLAという樹脂。

*トリガーもほんの少し動きます。カバーの下にシリンダーが隠れています。シリンダーラッチ(サムピース)が見えますが機能しません。シリンダーを開くには、シリンダーカバー直前の指かけが刻まれた細長い小さなパーツを前方に押します。そうするとそのパーツの後部がカバーから外れ、開けることができるようになります。

*シリンダーには5発装填可能ですが撃発機能は一切なし。カートは下の45コルトのものがぴったり入りました。

*上はボルト部分なのでその下が銃口でしょう。

*ボルトはこのように動きます。ただし動かしたからと言って撃針がコックされるわけでもなく、全く何の機能もありません。

そこここに六角ボルトの頭が見えますがそれらすべてプリントされたものであり金属パーツは一切使われていません。はめ込みと溶着だけで成り立っています。

 稼働するのはシリンダーの回転及び開閉とボルトアクション機構の開閉くらいで、あとはおまけ程度に前後のダブルトリガーがほんの少し動くくらい。それでも各パーツをプリントし合体させたりせ溶着するのはかなり大変だった。素材はPLAで硬いが曲げに弱く強い力を加えると積層面からひび割れしやすい。しかも硬いため研磨しにくく、塗装ののりも悪いとモデラ―系にはちょっと厄介。それでも何とか磨いて塗装してここまで仕上げた。3Dデータは記録してあるので何度でもプリントして造りなおすこともできるが…、さぁどうだろうかなぁ、再度のチャレンジは…、まぁないかな

 

〇「ナガン用サイレンサー」

 こんなもののデータがあるとは、本当に驚いた。

 ナガンM1895リボルバーと言えば発射時に弾倉が前進、特殊な形状のカートリッジと相まって発射ガスを漏らさないことで有名。私も所有しているが、ハートフォードがモデルガンとして発売しているのでご存じの方も多いはず。この機能に眼を付け旧ソビエト軍では実際にサイレンサーが製造され特殊部隊などで使用された。

 余談だけれど、当時ソ連でサイレンサーは「ブラミット・デバイス」と呼ばれた。これは旧ソで最初にサイレンサーを製造したのが「ミティン兄弟」(ブラッティヤ・ミティニーまたはブラザーズ・ミティン)であったため、「ミティン兄弟の装置」と呼ばれたのが由来らしい。

*サイレンサーを装着したところ。銃口部分にかぶせるようにサイレンサーを差し込み、サイレンサーを右に回して固定します。それだけです。実は1本目に少しひびが入り補修したのですが、ちょっと満足できないのでただいま2本目プリント中。こんなもん2本もあってどうしよう…

*ユーチューブには実銃のナガンのサイレンサー射撃動画が挙げられていますが、そのサイレンサーはねじ込み固定式でイングラム用並の大きさのもの。発射音はかなり抑えられていましたが、持ち運びするにはちょっと無理のある大きさです。やっぱサイレンサーはこれくらいが一番です。

 

 ところが、世の中にはそんなサイレンサーを独自に研究し、しかもそれを3D化してそのデータをネットに上げている物好きがいた。しかも無料で。それを見つけた自分を褒めたい!

 サイレンサーの装着方法は銃口に差し込み右にねじるだけ。単純なもんである。実物もこのような構造であったのだが、やはりガスシールが完全でないためその後はネジ式に変更されるなど改善されていった模様。

 それでも、金属同士ならば寸法をタイトにすればかなりしっかり固定されるが、樹脂の場合はそうはいかない。何度かやっているうちに甘くなるし、またちょっと力を加えるとすぐにひびが入る(実際入った)。まあ自分は雰囲気を味わえればそれでよく、発火するつもりはないのでこの程度で構わない。

 なお、このサイレンサーの3Dデータ、実は外側だけでなくバッファーなどの内部パーツも忠実に再現されている。実は本体部分は3つに分割されており、それぞれ別個にプリントしてねじ込み方式で合体されるようになっている。本当にお見事としか言いようがない(私は面倒なのでとっとと溶着した😁)

 ハートフォードのナガン持っている人、これ欲しいだろうなぁ。ハートフォードさん、データのダウンロードは無料だからそれ参考にして製品化し、オプションで販売したら?売れるかもね。

 

〇「父の日」

 3Dとは全く関係ないお話。

 父の日、娘が足マッサージ器を贈ってくれた。加圧された複数のエアーバックにより、足の指先や足裏をもみほぐすというもの。早速試した。

*右がそれ。左の小さいのは手用。これもたまらんのですわ。両方一緒にするともうそこは桃源郷。

 これがいい。実にいい。適度な痛さが心地よくたまらない。筆舌に尽くし難い快感。

 あぁ、癖になりそう。

 

 ということで脈略もなく今日はおしまい

またね!