3DフェイクストックでC96レッドナインを遊ぼう! | 黄昏オヤジの暴発日記

黄昏オヤジの暴発日記

退職後の第二の人生を手探りで進むオヤジのモデルガン+独り言。黄昏に染まりながら気まぐれに発火しつつ、この世の由無し事に毒を吐く(令和4年5月20日・タイトル一部修正)

 3Dプリンターを購入以来、何かプリントして面白いものがないかとネットを探る毎日が続いている。今回紹介するのはそんな中で見つけた一つ。モーゼルミリタリー用のストックである。

*完成した状態。ここまで来るにはかなり時間がかかったよ。

 古くても独特の形状から全世界的に根強い人気のあるモーゼルミリタリー。そんなマニアの中には専用ストックを3D化してプリントして楽しんでいる物好きがいるんじゃないかと考えた。これが当たった。

 どこの方か作成したのか知らないがストックの3Dファイルが無償でアップされていた。ただ、よく観ると少し厄介。一体としてモノではなく大きく3つ(ふたの部分を入れると4つ)に分けられている。確かにプリントするサイズに限界はあるので分割して出力し、組み立てて完成というのは分かる。しかしそのような場合は、組み立てやすいようパーツが重なり合う箇所を凸凹にするとか工夫がなされている。だが、これは単に切っただけ。結合箇所は真っ平らな平面同士であり、そこに接着剤を塗ってくっつけるだけ。大丈夫だろうか?

 とにかくダウンロードし、まずは銃本体に取り付ける部分を出力する。もちろんここも樹脂製であり強度が足りるのか不安であったが、それが的中。設定を変えながら3度プリントしたが力を加えるとすぐに壊れ話にならない。ちょうど本体の溝にストック側の器具がはまり込んだ後に外れないよう下からロックするのだが、その部分が薄くぽろぽろ割れる。ただ本体にはまり込む部分はタイトでなんとかもっている模様。そこでロック機能はスッパリ諦めタイトにはめ込んだ状態で良しとする。

 同様にホルスターとしての使用に欠かせない蓋(肩当て箇所)の開閉。蝶番部分も当然樹脂製なのだがこれもひどく華奢で確かめるまでもなく使用不可。なのでホルスターとしての使用もスッパリ諦めここも接着することにした。なに、所詮はフェイクまがい物よ。

 まず全部のパーツをプリントする。一つ長いものだとプリントに5時間近くかかる。計算上は1日でできるが、実際にはプリント設定の見直しとか必要だったので週末を含め3日かけてプリントした。

 使用した素材はプリントすると風合いが木調になるというもの。わずかに木の素材が入っているらしい。確かにプリントしている最中、ほのかに木を燃やしているような匂いがした。しかし出来上がったものは木調というよりも色の薄いお汁粉の粉末を固めた感じといったものに近い。まあ、よく使う輝度のある黒い樹脂からすれば「木」らしいが…。

 プリントされたパーツを眺めどうやって組み立てるか考える。最終的にはアクリサンデーで溶着することになるかもしれないが、希望としてはパーツ同士をはめ込むような形で組み立て出来るようにしたい。

*一見すると一体もののように見えるが・・・

*実は3分割

 で、考えた。

 例えばほぼ同サイズの2本のパイプがあったとする。この2本のパイプを合体させようとした場合、円い壁の部分に接着剤を塗ってくっつけたとしてもそれだけでは弱い。ところが、3Dソフトを使うとパイプの実体の部分(壁の部分)を消去し、反対に内部の空洞の部分を実体化することができる。上の例で言えば、その空洞部分を実体化したパーツに2本のパイプを差し込み継ぎ手にすればかなり堅固に合体できる。しかも、ネットにアップされている3Dファイル(stlなどの形式)は3Dソフトに取り込み加工できる。そこで、このストックの3Dファイルも3Dソフトに取り込んで同様な加工をし、継ぎ手を制作した。

*自分で工夫した継ぎ手部分。向かって左と真ん中のパーツから飛び出している部分が自作した箇所。おかげで差し込んだだけでかなりしっかり固定できる。右端は本体との接合部、汚いけれどかなりタイトにハマるのでヘビーに使わなければこれで用が足りる。

 出来上がった継ぎ手をいずれかの一方のパーツにアクリサンデーで溶着し、後は相互に差し込んだだけでストックとして使用している。強い力を加えると破損してしまいそうなのでそっと加減しながらであるが、そんな半端なものでもモデル本体に装着するとそれなりにかっこいい。

*遠目に観ればわかるまいフフフ( ̄▽ ̄)

 そこで早速発火してみた。まだアクション製C96レッドナイン用のストックは発売されていないので、ストック付き発火動画は本邦初公開となる。

 イエィ!ルシさん観てる?!(^^;

ストックを付けてC96を楽しもう! (youtube.com)

 使用したカートはタナカのエボ(5ミリ・シングル)。最初の連射、次弾でつまずいたりディスコネクト不良に見舞われたりしながらなんとか連射。2連射目も8発あたりで排莢されたカートが天井の電灯カバーを直撃、それに怯んだために調子を崩し完射とはならなかったが、まぁこんなもんでしょう。今回主役はモデル本体ではなくストックなのでね、などと負け惜しみ。

 

 でわでわ