新幹線か… | 黄昏オヤジの暴発日記

黄昏オヤジの暴発日記

退職後の第二の人生を手探りで進むオヤジのモデルガン+独り言。黄昏に染まりながら気まぐれに発火しつつ、この世の由無し事に毒を吐く(令和4年5月20日・タイトル一部修正)

 明日、北陸新幹線が敦賀まで延伸する。

 

 地元のマスコミはその話題で持ちきりだ。もし元旦の能登の地震がなければとんでもないお祭り騒ぎになっていただろう。

 では地元民は大喜びしているか、というとそうでもない。大騒ぎしているのは県や新幹線が停車する市のほか、マスコミと観光業界くらいだろう。一般市民は案外醒めているというか、少し迷惑に感じている者も多い。

 私などもその内の一人かもしれない。私の住む街に新たに建設された新幹線駅には東京へ直行する「かがやき」が日に2本停車するほかは、いわゆる「鈍行」新幹線がもう少し停まるらしい。まぁ恵まれているほうかも知れないが、かといって、そもそも新幹線を利用することなどあまりない。普段は車だし、列車を利用するとしても北はせいぜい金沢、南は福井辺りまで。在来線で十分事足りていた。そこに新幹線が来るものだから在来線の特急が無くなるは、料金は上がるはで何も良いことがない。ただ不便になっただけ。新幹線は光ばかりではなく影も運んでくるというが、私の周りでは影ばかりだ。

 

 従来、北陸は関西や中京との繋がりが強かった。

 大阪・京都へ行くには欠かせなかった「サンダーバード」。京都に住んでいた娘に会うため妻とともに何度も利用した。名古屋での独身生活時代と単身赴任時代には世話になった「しらさぎ」。甘酸っぱい思い出ともに忘れられない列車。米原での座席反転が名物だった。新幹線のおかげで関西や中京と少し縁遠くなってしまうようで寂しい。 

 長距離だけではない。金沢や福井に勤務していた頃、よく酔っぱらって利用した。酔って慌てて乗ったら福井までの直行列車で、暗いホームでずっと帰りの電車を待っていたこともあった。あの時は、酔いもすっかり醒めたっけ。

 まぁ、いろいろあったけど、とにかくお世話になりました。ありがとうございました。

 

 そんな新幹線には、まだ敦賀からの先がない。小浜を経由して琵琶湖の西側を通り京都へ、というのが正式ルートらしいが整備費用が莫大であまりメリットの無い京都が費用負担のこともあり反対しているという。もう一案は、米原まで通してそこから東海道新幹線に合流というもの。これは費用は小浜ルートに比べて少なくて済むし実現性が高い。常識的には米原ルートと思うのだが、いろいろと思惑があるようで今のところ小浜ルートが本命となっている。はっきり言って小浜ではいつ開通するか分からない。どこかでおそらく米原に落ち着くことだろう(個人の感想です)。

 

 何かしら、寸詰まり感が拭えない新幹線

 

 …いらんわ、俺は