C96レッドナインとエボカート+ダブルキャップカートのシングル発火挫折の記録 | 黄昏オヤジの暴発日記

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退職後の第二の人生を手探りで進むオヤジのモデルガン+独り言。黄昏に染まりながら気まぐれに発火しつつ、この世の由無し事に毒を吐く(令和4年5月20日・タイトル一部修正)

 先日(2月19日)、アクション製C96レッドナインに関して新たに用意される9ミリエボカート用デトネーターを流用して、同社の9ミリダブルキャップカートリッジをシングルキャップだけで発火することを提案した。

 で、早速やってみた。  

結果は、ダメだった(・・;)。

 以下のその顛末。

 

 2月26日に発売になったばかりのエボカート用デトネーターを翌日入手(事前予約済み)。早速現物確認を行った上で作業を開始した。各過程は以下の画像を見ていただくと分かる。

*これが発売されたばかりのエボカート用デトネーター。先端部分が随分短い。

*左(上)が標準のマイルドキック用デト、右(下)がエボ用デト。

比べるとエボ用は短いだけでなく細いことが分かる。長さの差は3.5ミリ。

*こちらはダブルキャップカートとエボカートにエボ用デトを差し込んだ状態。

左(上)がダブル、右(下)がエボ。いずれも発火用インナーとキャップを入れてある。

差は約1.1~2ミリ。つまりエボ用デトを1ミリちょっと短くすればダブルキャップカートを使用できる。

*デトネーターの先端形状の比較。上は標準、下がエボ用。

標準の方はPFCでの使用を考慮し、先端をなだらかにするとともに軸径も細くしている。

エボ用もこの後で同様に角を丸めなだらかにしている。

*加工途中。約0.7ミリほど短くした状態。この程度であれば通常のシングル仕様のエボカートでも発火できる。

また、空キャップを使用してシングル化する場合は、

キャップの「つぶれ」も考慮した方がいいのでこの程度でよろしいでしょう。

 (*タナカのダブルキャップカートをシングルキャップで使用する場合に関しては、このブログの2021・9・15「人柱レポート:タナカ製9ミリWキャップカートについて」を参考にしていただきたい。)

 で、発火したのだが、冒頭で言ったとおり駄目だった。

 前方部分に使用済みの撃ちがらキャップを使用したのだが、ブローバックしカートは排莢されるがハンマーがコックされない。単発ならばホールドオープンするが、複数弾装填すると駄目な感じ。撃ちがらキャップの代わりにマルシンのPFCインナープラグを使用しても全く同じ。ハンマーがコックされないのはボルトの後退量不足ではなく、ディスコネクト不良が原因だろう。以前(2月19日に記載した「C96レッドナイン・追記」)にも触れたが、このモデルはボルトが後退してもディスコネクターは機能しない。ディスコネクターが機能するにはバレルレシーバーが後退(疑似シュートリコイル)しなければならないが、そこまでの力が得られていない。なんというか、あと最後の一押しが足りない感じ。

 潔くあきらめた。ダブルキャップならば作動するだろうが、それだとオーバーパワーだと思うのでやらない。

 しかし、このままではせっかく買ったエボカート用のデトネーターが無駄になる。なので予定になかったシングルのエボカート(注:「快音カート」ではなくその前の仕様)で発火することにした。なお、上でも説明したとおりデトはほんの少し短くしたがこの程度であれば問題なく作動するはず。

 その様子は↓

 C96レッドナインをエボカートで発火 (youtube.com)

 ちゃんと動くがボルトの戻りが悪い。後退し切ったところで一休止する感じがある。なお、発火後メンテしているとリコイルスプリングの先端がほんの少しよじれというか変形していた。これが何か障っているのかもしれない。

*リコイルスプリングの先端。なんかぐにゅっとしている。

 あと、マイルドキックカートであった装填排莢時のカートの飛び出しは一切ない。ということは、実弾同様のテーパーが影響している可能性が考えられる。もしそうならば、リアルさを追求したことが結果として不具合につながったとすると皮肉なものだ。モデルガン本体にも言えることだけれど「塩梅」かな。

 でわでわ。