ジグザグ♧(22)
ずっと抱きしめていたいのに、ウンスはヨンの手を退かして会話を続けている。
「ウンス・・・」
しかし、困るヨンとは反対にウンスは大丈夫よとヨンの手を撫でて来た。
「・・・?」
ウンスは何をしたいのか?
じっと見つめているヨンの前でウンスはヒョンジュにスマホ越しに話を続け。
「いいわよ、また聞かれたら私のクリニック教えても」
『え?』
「え?」
ヒョンジュとヨンの声が重なった。
――いや、それは。
二人の不安は同じで、あの喧しい女達がウンスのクリニックに難癖を付けに行く。
それしか思い浮かばないのだが・・・。
「ウンス?」
更にヨンは困ってしまう。
だが、
「・・・大学時代は何を言い返しても、皆同じ学生だったのよね。でも今はもう大丈夫、私には夢を叶えたという自信があるわ。
・・・本当はあの時言えれば良かったんだけど、まぁ、そこは、自分が勝手に想像し腹が立ったというか・・・」
今自分はヨンの手助けはあるが、夢だったクリニックを経営している。
私は負けていない。
あの時彼女達の華やかな服や姿に何時も、羨ましい気持ちを持っていたのは事実だ。なら、自分はこの人達より優秀な医者になってやろう、女性でも男に負けない程の医者に。
――結局は、美容整形外科に移ったがそれでも夢は諦めなかった。
田舎者でも叶える事を見せたかった。
――誰に?
――あぁ、そうだわ、彼女達に。
何かと、ヨンのお荷物と揶揄して来たあの人達に自分を見せたかったのだ。
「・・・ヨンのせいではないわよ」
「え?」
・・・何が?
いきなり、言葉を掛けて来たウンスに戸惑う。
しかし。
「・・・まぁ、ヨンが守ろうとしなくても私は弱くないって事よ」
「・・・・・」
時々、ベンチで眉を下げ泣きそうな顔で俯いていたウンス。
自分が傍にいれば、更に何かしらされるだろうとわかっていた。
それでも、守ると言い傍に、隣りに、いたかった。
自分にも見せる壁は絶対取り払ってやるのだと、そうすれば自分を好きだと言ってくれるだろうと、ウンスの全てを手に入れるつもりで動いていた。
それは昔からの自分であり今も変わらない。
「・・・知ってたよ」
あの女達に言い返している事も知っている。
言った後で自己嫌悪に陥っていたのも・・・。
そこがやはりウンスらしく、清らかな人なのだと思う。
「あら、そう・・・?」
それも知っていたのに、ウンスに隠れてコソコソ動いていたとは――。
「だから、ウンスに誰も近付いて欲しくなかったんだって!」
そう言いながら、ヨンはウンスの腰に手を回し抱きついて来る。そんな空気を電話越しに感じたヒョンジュは、あーと声を出した。
『・・・あー、もういいわ!そういや、こんな時間だしな。ポストに入れておくよ!』
――じゃあな!
そう言い、さっさと通話は切れた。
ヨンはスマホをウンスから受け取り、そのままウンスを見下ろす。
「・・・少しは楽になった?」
「少しはね」
「俺はなってないんだけど?」
「執拗いなぁ」
・・・執拗い?!
酷いじゃないか。どの位耐えたと思っているのか?耐えすぎてさっきだっておかしくなったというのに――!
「・・・・・」
むぅ、と拗ねた表情になるヨンを見てウンスはくすりと笑う。
――自分を翻弄するのはウンスだけだ。
漸くウンスの纏う空気が柔らかくなり、
ヨンはスマホを近くのソファーに放ると、
今度こそウンスの口を塞いだのだった――。
(23)に続く
△△△△△△△
久しぶりにジグザグ☆
そういやここもこんな状態でしたね✨
久しぶり過ぎて忘れた方は、
前回のお話から。
寧ろわからない方は最初からどうぞ(これもまた独特ですからねぇ)
多分次からはアメ限に入っていくのかと・・・😙
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