イトシイイトシイイウココロ⑧ | ー常永久ーシンイ二次創作

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(小説・イラスト・日記等)
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勢いで書いておりますので違和感を感じてもスルーして頂けると嬉しいです(汗)












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イトシイイトシイイウココロ⑧





「ところでチェ・ヨンさんは何か用事なの?」


買った品を仕舞い終わったウンスはヨンの向かいに座る。
問われたヨンは貰った手巾を懐に仕舞いながら返事に困っていた。
兵舎にいたがどうにも落ち着かず此処に来てしまった等とは言えず一つ咳をする。

「・・・何もありませぬ」
「あ、そうなの」

そう答えながら少しガッカリしている自分に驚いていた。
心配はしてくれていたけど、それは天界の者としてか王の客人としてか。
ウンスに対してでは無いのかもしれないと考えると何だか寂しく先程彼に渡した物さえ滑稽に感じてしまう。

少しでも喜んでくれるかな?女性用だと嫌かな?
まるで少しでも彼の気を引きたいかの様だ。

・・・・そんな事をして昔から痛い目ばかりあっていたのにどうしてこうも私は懲りないのか。
そもそも天門が開いたら私は帰るのにこの人の気を引きたいだなんておかしな話ね・・・



・・・私は何をしたいんだろう?


「何か言いましたか?」
「何も言ってないわよ」
小さく呟いた声はヨンには聞こえなかったらしい。

気まずい雰囲気のままお互い何も話せずウンスは向かいのヨンが見れず窓の外を眺めるしかない。
対してヨンは先程から目の前のウンスからも“あの香り”がして胸がざわついていた。
普段この方からはほのかに花の甘い香りがしてそれは医仙が作り始めた“石鹸”だとわかる。
しかしそれとは違う香り。
チャン侍医からも匂いがしたそれは違う植物の・・・

「その香り・・・」
ヨンの言葉にウンスが此方を向いた。

「何か香りがしますが・・・」
「・・・?あ、匂い袋かしら?」
そっと胸元から出した小袋を鼻に近付かせスンと匂うとウットリとしている。
その顔を見て先程よりも胸のざわつきが強くなり落ち着かない。

「それは?」
「チャン先生が作ってくれたの、花でも気持ちを落ち着かせる効果があるって言ったら持ち運び出来る様にって・・・」

やはり彼奴か。

先程この部屋から出て行ったチャン侍医のあの眼差しの意味するものを理解しギリリと奥歯を食いしばった。
小袋を眺めながら微笑んでいるウンスに対してかそれを渡したチャン侍医に対してかふつふつと湧いてくる怒りは此処ではどうにも収まらないと席を立つ。

「チェ・ヨンさんどうしたの?」
「医仙も無事戻られたので私は失礼致します」
「え?あ、うん・・・あの、チェ・ヨンさん!」

扉を開け出ようとしていたヨンにウンスは声をかける。
振り向いたヨンはウンスを見た。

「・・・心配してくれてたのよね?ありがとう」

はにかんだ笑みに胸が締め付けられた。


触れたい。
髪に、頬に、その肌に。

身体が勝手に向きを返しウンスに近く

我に返った時には腕の中にウンスを閉じ込めていた。

「・・・・・・はい?」

ウンスの声にハッとし急いで離れる。

俺は何を?

「・・・すまぬ」

ヨンは身体を離し早足で部屋から出て行った。



「・・・・・え?何?」

何でいきなり?
どういう意味なの?


「な、な、何?何なの!?今のは?」

自分に期待するなと言いきかせても、自分の望む答えだったらと願ってしまう。
でも願ってはいけない。

この時代は私の世界じゃない。

なのに。

誰かにこんな事をされた事さえ無い。

自分が甘えても優しく受け止めてくれる人もいる。

少しずつここが心地よい場所になってきてしまっている。



「はぁー・・・もう、本当に私はどうしたいのぉ?」




ウンスはため息を吐いて頭を抑え蹲った。













⑨に続く。










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ここまで読んで下さった方ありがとうございます
(*´ω`*)
もう少し二人進めても良かったかな・・・
ヨンが憮然とした顔で座っていた理由がありまして。
次は⑥と⑦の間にあった話。



























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