日常で使うものは、低価格なものが気楽でいい。
最近、そう感じる場面が増えた。

以前の私は、毎日使うものほど
「ちゃんとしたもの」を選ぶべきだと思っていた。

値段が高いものは、品質が良くて、長く使えて、
結果的にお得。
そんな考え方が、当たり前だと思っていた。



でも実際には、高いものほど扱いに気を遣ってしまう。
傷つけないように、壊さないように、
汚さないように。

その「気を遣う」感覚が、
少しずつ、日常の疲れになっていた。

低価格な日用品は、
軽くて、気楽で、消耗しても
「まあいいか」と思える。

その「まあいいか」が、
暮らしの中に
余白を作ってくれる。

壊れたら買い替えればいい。
失敗しても、自分を責めなくていい。
完璧に使いこなさなくても、十分役目を果たしてくれる。

もちろん、すべてを安いもので
揃えたいわけではない。
大切に使いたいものや、気に入っているものもある。

でも、日常で酷使するものにまで緊張を強いる必要はなかったのだと思う。

高いものを選ぶことが悪いわけではない。
ただ、「高い=自分に合う」とは限らない。

今の自分の暮らしには、軽さや気楽さのほうが合っている。

低価格なものを選ぶことは、
妥協ではなく、今の自分を守る選択。

そう思えるようになってから、
暮らしは少しずつやわらいでいった。




日常で使うものは、
低価格なものが気楽でいい。
それに気づけたこと自体が、
私にとっては
ひとつの「緩み」だった。