「自分を緩めたい」
そう思った時、
本当に足りていなかったのは時間だったのかもしれない。

忙しさそのものより、
常に何かに追われている感覚。
ちゃんと休めていないという小さな不安。

それが、心と体をじわじわと疲れさせていた。




以前の私は、一日の中にやることを詰め込んでいた。

空いた時間があると、何かをしなければ、
ちゃんと使わなければ、そんな焦りが出てくる。

でも、緩めることを意識し始めてから、
時間の使い方が少し変わった。

全部やらなくてもいい。
今日できなくてもいい。
今は休む時間だ。

そう自分に言えるようになると、
一日の終わりの疲れ方が明らかに違ってきた。

心と体が消耗している時、必要なのは新しい刺激や
前向きな行動ではなく、何も足さない時間だった。

何もしない夜。
早めに布団に入ること。
考えるのをやめる時間。

そうした「余白」があると、
次の日の朝、少し安心して目を覚ませる。

持続性とは、特別なことを続ける力ではない。

自分をすり減らさずに、
日常を繰り返せること。

安心感とは、
未来をコントロールできている感覚ではなく、
今日をちゃんと終えられたという実感。

“緩める”ことで見えてきたのは、
そんな、静かで確かな感覚だった。

このペースなら、
また明日も暮らしていける。
そう思えることが、
今の私の心と体を支えている。