多すぎた収納家具



今回は私が手放した、部屋のいたるところに置いてあった収納家具のお話。

カラーボックス、衣装ケース、収納ラック。
片づけるために迎えたはずのそれらが、いつの間にか部屋を占領していた。

以前は、物が増えるたびに収納を足していた。
入れる場所さえ作れば、暮らしは整うと思っていた。
でも実際には、収納家具が増えるほど、物も一緒に増えていった。

カラーボックスには、本や雑貨類がびっしりと。
衣装ケースの中には、季節外れの服や、もう使っていないものがぎゅうぎゅうに詰め込まれていた。
収納ラックには、置き場に困った雑貨や書類。
どれも“仮置き”のつもりが、そのまま定位置になっていた。


部屋にいるといつも圧迫感を感じていた。

片づけてもすっきりしない理由にやっと気がついた。
物が多いのではなく、収納が多すぎたのだ。

思い切って、収納家具そのものを減らすことにした。
中身をすべて出し、本当に必要なものだけを残していく作業。
収納が減ると、不思議と「入れなければならない」という意識も薄れていった。

カラーボックスを手放し、
衣装ケースを減らし、
収納ラックの一部を撤去すると、
床が見える面積が増えた。
それだけで、気持ちが楽になったように感じた。

収納家具が減ってから、物を増やす前に立ち止まるようになった。
「これをしまう場所はあるだろうか」ではなく、
「本当に今の暮らしに必要だろうか」と考えるようになったのだ。

多すぎた収納家具を手放して気づいたのは、
整った暮らしは、収納の多さで決まるのではない、ということ。
空間に余白があるだけで、暮らしは静かに整い始める。
片づけるための家具を手放したことで、
私はようやく、片づいた暮らしに近づいたのかもしれない。