理想的な塾長像・教室長とは──お天道様のような存在を目指して | 福岡県の学習塾コンサルタント|学習塾運営の手引き

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理想的な塾長の在り方とは何か──この問いに対し、私は「お天道様のような存在であること」がひとつの答えだと考えます。お天道様、すなわち太陽は、私たちすべての人間に対して公平に光を注ぎ、誰に対しても分け隔てなく存在しています。この姿勢こそ、塾という学びの場を率いる塾長に最もふさわしい態度だと思います。

 

塾長は、教室の中心に立つ存在でありながら、常に一歩引いたところから全体を俯瞰し、冷静かつ公平な目で教室全体を見守る必要があります。その意味で「いつも雲の上から教室を見渡している感じ」という比喩は、非常に的を射ていると感じます。個別の人間関係に深入りしすぎず、しかし冷たいのではなく、温かなまなざしで全体を包み込む──これが、お天道様のような理想的塾長像なのではないでしょうか。

 

また、「誰一人として講師や生徒から嫌われてはいけない」という条件は、一見すると非常に難しいように思えます。しかし、ここで重要なのは「好かれよう」とする努力ではなく、「嫌われない」ための誠実さと中立性を持ち続けることです。ある特定の生徒や講師に肩入れするような態度を取れば、その瞬間に他者との間に距離が生まれ、教室の空気が偏ってしまいます。逆にいえば、「ファンを作ってはいけないのかもしれない」という指摘も、極めて納得のいくものです。

 

人間関係において、誰かに強く好かれれば好かれるほど、別の誰かにとっては「距離のある存在」になってしまう可能性があります。つまり、教室内で「ファン」ができるということは、同時に「アンチ」が生まれる土壌も作ってしまうのです。塾長という役割には、特定の誰かに好かれることよりも、全体の調和を最優先に考えなければなりません。

 

もちろん、個々の生徒や講師が抱える課題や悩みに対して、真摯に向き合う姿勢は不可欠です。しかし、それも「誰かの味方になる」という意味ではなく、「公平に話を聞き、冷静に状況を判断する」という姿勢が求められるのです。個人と個人の関係性に深入りするのではなく、「教室」という共同体全体の健全性を守ることが塾長の使命であり、その姿はまさに、空から全体を見守るお天道様そのものだと思います。

 

結論として、塾長は「個を愛する存在」ではなく、「全体を照らす存在」であるべきです。特定の誰かに寄り添うのではなく、すべての人に平等なまなざしを向け、誰からも「嫌われない」ための立場と態度を貫く。そのためには、「誰にも強く好かれようとしない」ことも、また必要な覚悟なのです。このような姿勢こそが、長期的に見て信頼される塾の基盤を作り上げるのだと、私は確信しています。