犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。二人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。(「BOOK」データベースより)



面白かった!!

テーマはずしりと重いのに読みやすく、
あっという間に読み終えてしまいました。

死刑の執行についてよく調べてるなぁと。
判決確定後、どんなことが起きているかなんて全く知りませんでした。

どちらかといえば、死刑肯定派なのですが。
無期懲役が実際は無期でない以上、
凶悪犯が社会に出てこられるのはどうかと思うので。
本当の意味での終身刑があればまた違うのだろうけど、
更正の余地のない凶悪犯を何十年と養うのにお金がかかると想像すると、
なんともやりきれない気持ちになります。

でも、死刑を執行する人のことは全然考えたことはなかった。
南郷の苦悩は刑務官も実際に味わっているのかもしれません。
それだけ、人の命を奪うということは
これだけ多くの人を不幸にすることなのだ。
読んで考えが変わった訳ではありませんが、
読んで良かった~と心から思いました。


すごく読みやすい文章に油断してたら、このラスト。
いろんな意味でガツンとやられました。

読んで損なし!の一冊です。

(ネタバレ反転→)純一が殺した佐村はどうしようもないクズ男でした。
勝手につっかかってきて死んだ時点で自業自得だとは思ってましたが、
そんなことまでしでかしてたとは。
そんなドラ息子でも復讐心を抱いてしまうのが親というものなのかな。


★★★★☆


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2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:1293ページ
ナイス数:72ナイス

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)感想
大どんでん返しの売り文句に身構えて読んでいましたが、それでもものの見事に騙された。いやあ、爽快爽快。成瀬将虎の生き方が、女好きなのにまためちゃくちゃカッコいいのだ。こういう心の持ちようとは対極な私ですが、痺れました。周囲を固める綾乃やキヨシ、愛ちゃんや安さんも魅力的。そんなカッコいいトラちゃんが選んだのがあの人ってのはさすがに腑に落ちなかった。全部自業自得なのに反省してるそぶりはないし、挙句殺されかけたのに。それだけが唯一モヤモヤ。でも面白かった。タイトルも秀逸。
読了日:8月23日 著者:歌野晶午

どんどん橋、落ちた (講談社文庫)どんどん橋、落ちた (講談社文庫)感想
前々から読みたかった本。脱力系(でもフェア)真相に戸惑いつつ、推理はしようと思わず、流れに身を任せて読了。伊園家は前半意味がわからず、きっと伊園さんが出てくる有名な小説でもあるのね~と思ってたら、まさかあの一家だったとは!ブラックな展開だけど、これが一番楽しめました。なるほど!と思わされる真相の数々ですが、綾辻さんがお好きな方やクイズ本が好きな方以外には薦めにくい本です^^;
読了日:8月15日 著者:綾辻行人

すべてがわかる妊娠と出産の本すべてがわかる妊娠と出産の本感想
出産にあたり、広告だらけの浮かれた雑誌ではなく、きちんと説明された本も読みたいなぁと思い購入。「こうでなければいけない」といった記述が少なく、いろんな立場の妊婦さんに配慮されているのが嬉しい。全て読んだ訳ではないけれど、日本人の先生が監修されているので日本には合わない記述も今のところ見当たらず、これからもちょこちょこ読みたい本。表紙もかわいいので出しっぱなしにしておいても見栄えがする。
読了日:8月7日 著者:ハイディマーコフ,サンディハザウェイ,アーリーンアイゼンバーグ

読書メーター



出産本は以前からちょこちょこ読んでたので、
実質2冊しか読めなかった・・・

そろそろ本気で読みたい本に手をつけておかないとヤバイです。
時間がない!


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「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たしてー。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。(「BOOK」データベースより)



大どんでん返しの小説といえば、必ず名前が挙がるこちらの本。
歌野さんの本は「密室殺人ゲーム」シリーズだけですが
読みやすかった記憶があって、
たまたま図書館で見かけたこともあり借りてみました。

大どんでん返しの売り文句に身構えて読んでいましたが、
それでもものの見事に騙されました。
いやあ、爽快爽快。

成瀬将虎の生き方がね、
遊び人なのにまためちゃくちゃカッコいいのだ。
こういう心の持ちようとは対極な私ですが、
なんと素敵なんだろうと痺れました。
周囲を固める綾乃やキヨシ、愛ちゃんや安さんも魅力的。


タイトルといい、大どんでん返し系といい、
読む前は「イニシエーション・ラブ」みたいな話なのかと思ってましたが、
こちらの方が断然好き。
最後のオチを除いても、
ハードボイルド調の凶悪な詐欺集団やとある老人との交流など、
お話自体が面白いので一気読みしてしまいました。
特に過去の暴力団の潜入捜査は
ミステリとしても面白く読めました。

タイトルも秀逸ですね。


最後に。
思いっきりネタバレなんで反転しますが、
そんなカッコいいトラちゃんが選んだのが古谷節子ってのはさすがにどうなの?
借金を作った理由も救いようがないし、
最後の最後まで自分のことだけで、
被害者に申し訳なく思ってる節もないし。
挙句自分を殺そうとした女なのに。
それまでどんなに愛してても、怖くなるのが普通ではないかと・・・
(反転終わり)
それだけが唯一モヤモヤしてしまいましたが、
そう簡単に割り切れないのが人情ってものなのかしら。


★★★★☆


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