犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。二人は、無実の男の命を救うことができるのか。江戸川乱歩賞史上に燦然と輝く傑作長編。(「BOOK」データベースより)
面白かった!!
テーマはずしりと重いのに読みやすく、
あっという間に読み終えてしまいました。
死刑の執行についてよく調べてるなぁと。
判決確定後、どんなことが起きているかなんて全く知りませんでした。
どちらかといえば、死刑肯定派なのですが。
無期懲役が実際は無期でない以上、
凶悪犯が社会に出てこられるのはどうかと思うので。
本当の意味での終身刑があればまた違うのだろうけど、
更正の余地のない凶悪犯を何十年と養うのにお金がかかると想像すると、
なんともやりきれない気持ちになります。
でも、死刑を執行する人のことは全然考えたことはなかった。
南郷の苦悩は刑務官も実際に味わっているのかもしれません。
それだけ、人の命を奪うということは
これだけ多くの人を不幸にすることなのだ。
読んで考えが変わった訳ではありませんが、
読んで良かった~と心から思いました。
すごく読みやすい文章に油断してたら、このラスト。
いろんな意味でガツンとやられました。
読んで損なし!の一冊です。
(ネタバレ反転→)純一が殺した佐村はどうしようもないクズ男でした。
勝手につっかかってきて死んだ時点で自業自得だとは思ってましたが、
そんなことまでしでかしてたとは。
そんなドラ息子でも復讐心を抱いてしまうのが親というものなのかな。
★★★★☆
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