うろこ雲を透かして浮かぶ


下弦の月・・



色なき風が柔らかく吹き往く


秋の夜空を、


群青に輝かせています。



秋の月はやっぱり綺麗です。


眠れない夜も、少し得した気分。




メダイのポワレ。


SIMPLE MINIMAL-メダイのポワレ 煮込み野菜添え


魚に添える軽めのラタトゥイユを作ります。



トマトは湯剥きして粗く刻みます。


ナス、ズッキーニ、パプリカ、玉ねぎを


食べやすい大きさに切ります。



ナス、ズッキーニ、パプリカは


それぞれをオリーブオイルで


サッと炒めて油を切ります。



厚手の鍋にオリーブオイルを入れ、


潰したニンニクと玉ねぎを


透明感が出るまで炒め、


トマトと炒めておいた野菜を戻し入れます。



塩を振り入れたら、蓋をして


弱火で5分程度蒸し煮します。


ワインやブイヨン等は入れず、


トマトと野菜の水分だけで甘味を出し、


ギリギリ歯応えが無くなる程度に仕立てます。



味をみて、塩、胡椒で調え、


EXVオイルをひと回しします。



今回はメダイを使いましたが、


真鯛や鱸などの白身魚を切り身にし、


腹骨や血合い骨を丁寧に抜きます。



メダイに塩、胡椒を振り、


オリーブオイルをひいたフライパンで、


皮目から焼き、香ばしく火を通します。



魚を焼いている間に、


バルサミコ大さじ1~2を


濃度が出るまで煮詰めます。



皿に汁気を軽く切ったラタトゥイユと、


ポワレしたメダイを盛り付け、


煮詰めたパルサミコを周囲に垂らします。


セルフィーユとローズマリーをあしらいます。

『スズの兵隊』『人魚姫』/アンデルセン、


『スーホの白い馬:』/モンゴル民話、


『やさしいライオン』/やなせたかし・・。



幼いころ好きだった童話や絵本を


思い出してみると、


悲劇的な話に惹かれる傾向が


あったように思います。



その中でも特に好きで感銘を受けたのは、


オスカー・ワイルド作


『幸福の王子‐The Happy Prince』 でした。


5歳のとき、僕はこの童話に出逢い、


衝撃と共に深く心に刻まれました。


悲哀が漂い、破滅的・・、


そして皮肉が籠められたこの物語に、


幼い僕はシビレたというワケです。



“誰かの為に生き、誰かを想って死にたい”


たぶん多くの男性には、そんな願望が・・、


もしくは遺伝子にプログラムされているように


感じることがあります。


理屈ではなく、そう感じることがあります。



人の為と書いて“偽”と読むのなら、


“誰かの為に”という想いは、


いつも偽善との葛藤です。



しかし、物語に登場する王子とツバメは、


誰にも言わず、見返りを求めることもなく、


そっと死にました。



そんな生き方ができた王子とツバメは、


やはり“幸福”だと思うのです。


・・男として、そう感じるのです。



誰かの為に生き、誰かを想って死にたい。




帆立のスモーク。


SIMPLE MINIMAL-帆立のスモーク


帆立の貝柱200gに対して、


塩4gと砂糖2gを混ぜ合わせます。


(帆立の重さに対し塩2%と砂糖1%)


帆立にまんべんなくまぶし付け、


半日程度おきます。



帆立から出た水気を切り、


丁寧に拭き取ります。



ラップなどをせず、


冷蔵庫に入れて表面を乾かします。



約1時間燻煙します。



レモン、とびこ、セルフィーユを


彩りよく、無造作に配置します。



ピート薫る芳醇なウイスキーと共に・・。



多めに仕込んで翌日以降に頂くときは、


トースターで軽く炙って饗します。

賑わっていた海岸の人影も、


今日は疎ら・・。



海に降る雨が儚く溶けて、


海面は艶消し色に沈んで見えます。



夏の終わりの海を見つめて・・。




週末のブランチにハンバーガー。


SIMPLE MINIMAL-ハンバーガー


牛挽肉120gに牛脂1片を粗く刻んで加え、


塩小さじ1/3とナツメグを一振りします。


牛脂がマーブル状に混ざる程度に軽く捏ね、


バンズよりひと回り大きくパティを成形します。



マヨネーズ大さじ1弱に、


微塵切りのピクルスを少量加え、


ハチミツ、バルサミコ、ケチャップを


それぞれ少々と、


微量のおろしニンニクを混ぜ合わせて


ソースにします。



レタスは水気を拭き、


バンズの大きさに合わせて切ります。


トマト、玉ねぎは1㎝厚の輪切りにします。



フライパンを弱火で温めバンズを焼き、


焼き色がついたら取り出します。



火力を上げ油をひいて、


パティと玉ねぎを焼きます。


牛肉100%でパサつきやすいので、


ミディアムくらいの焼き加減を意識して


火を通すと、よりジューシーになります。


パティには表面を覆う程、


たっぷりの粗挽き胡椒を振ります。



バンズにバターとマスタードを塗り、


レタス、マヨネーズソース、トマト、


パティ、玉ねぎの順に組み立てます。



休日の遅い朝に作る


スローなファストフードは、


こぼれる肉汁も気にせずに、


思いっきりかぶりついて頂きます。