どこ鉄179 〜写真の匂い | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。どこ野鉄夫です。



12月に出演する舞台の稽古も始まりまして、ヒーヒー言いながら過ごしております。

12/18〜22という年の瀬ですが、ぜひぜひお越しくださいませ。




それでは今回もやっていきましょう。


まずは映画監督GAZEBOさんからの1枚。

運転台!


整然と並んだ計器類に、景色よりも先に目が行ってしまいますね!



そしてこの運転台に最大の特徴が隠れています。

右手操作型ワンハンドルマスコンであるという点。


(運転士さんの右手で握っているのがそれ。左手の金属棒は手の置き所のために設置されているバー)




かなりシンプルに言うと、鉄道を動かすのはマスコン(アクセルのようなもの)とブレーキなわけですが、一般的には左手がマスコン・右手がブレーキとなるよう配置されています。これは昔も今も。



そんな中1969年に東急8000系で、T型ワンハンドルマスコンが(量産型車両で)初めて採用されました。

(Wikipediaより)

手前に倒すと力行(進む)、奥へ倒すとブレーキ。



その後JR東日本をはじめ、左手操作型のワンハンドルマスコンも増えていきます。

(Wikipediaより こちらは小田急3000形運転台)

左手になっている理由は、指差し確認などで右手(利き手)を使う機会が多いから、と一説に言われています。



機関車や新幹線はマスコンとブレーキの配置が逆だったり、JR西日本はワンハンドルを採用せず独自の縦型ツーハンドル(横軸ツインレバー式というらしい)だったりといろいろ喋りたいことが山ほど出てきますが、本題から逸れるので心を鬼にして黙ります。



要するに右手操作型のワンハンドルは珍しいということ。



検索。

(こちらもWikipediaより)

ほう、京急800形…!



問題写真↓

運転台のほかにもう一つ注目する点が、大きな窓の中央に一本だけピラーが通っていること。

すなわち2枚窓の顔である。


京急800形の顔↓

この色合いや面構えから「ダルマ」と呼ばれ愛された車両です。

大きな2枚窓の中央にピラー。

こういう事だ!



しかし京急800形は既に引退している。

京急の引退車両が譲渡される先といえば、香川県の高松琴平電鉄(ことでん)だけど、800形は行ってたか?

それ以前に京急もことでんも線路幅が1435mmの標準軌。



問題写真↓

一般的な1067mm狭軌に見える。



ことでんを調査しても800形譲渡の確証は得られなかったし、このセンで追いかけるのは断念。




他に右手ワンハンドル車はどこにあるんだ?


改めて検索。


質問者の方がまず圧倒的な知識を見せるという珍しい展開。



ありがとうございます!あなたの質問文自体が私の欲しい答えです!



(これだから鉄道趣味の世界は怖いんですよ。僕が「オタクとしては全然、、」とか言ってるのは謙遜ではなく畏怖からです)



さて、この中で引っかかったのが伊豆箱根鉄道。

コンクリート仕事でよく伊豆へ行くので月イチくらいは乗っている路線。

2枚窓の車両もよく知ってます。

(Wikipediaより)

右手ワンハンドルだったのか…そう言えば運転台をまじまじと見た事はなかった…いつも乗り込んだら席にドカッと座ってた…鉄道オタクとして何たる不覚!!!



反省の念を抱きながら捜索開始。

配線略図大先生召喚。なじみ深い駿豆(すんず)線。

1面1線の駅は2つのみ。

そのうち三島広小路駅がカーブの区間にあることは熟知している。



では問題の写真↓

修善寺から三島へ上ってくる列車だ。


TrainView列車展望チャンネルさんの動画から合わせた写真↓

バッチリ。

というわけで伊豆箱根鉄道駿豆線・三島二日町駅、鉄道要素満載で充実の確保!!

しかしよく乗っている路線なのにすぐ気づけなかったのは忸怩たる思いもあり。



回答後GAZEBOさんから送られてきた写真↓

このクラシックな塗装、かわいいですよね。


内装(鉄夫撮影)↓

この車両に限らず、いずっぱこの車両は国鉄車両の雰囲気が残っている車両が多く、たまりません。


今度乗る時は運転台をじっくり眺めてみよう!





お次は日下さんから「気持ちいいとこにいます」と1枚。

確かに空気おいしそう。



配線略図大先生召喚。

怪しいのはこのあたり。



2駅目の塩沢駅。

あ、もうここだな。

跨線橋からの写真も↑あるけど、恐らく問題写真とは逆側。



というわけで問題の写真↓


見つけ出した写真↓

山の形も完璧。

JR上越線・塩沢駅、ほぼ一発の確保。



すぐに分かった理由は、以前に日下さんから頂いていた小千谷駅(こちらも上越線)の写真↓

融雪溝・レール間の謎に白い部材・ホームと線路の配置(向こう側のホーム、手前の線路がほぼ使われていない)。これらが同じ匂いだったので、上越線の新潟県区間以外考えられなかったという事ですね。


同じような地域から2度目は通用しません!





続きましてKANSさんからの1枚。

ただ真っ直ぐに延びる線路。


右端にだけ見えるホーム、駅構内の幅が広い。

昔はもう一本線路があったのかな。


「これは厳しそうですね…」と返信しつつ、写真徘徊開始(今日中に解けるとは思っていない)。

奥のほうに、煙突のようなものが複数見える。


四日市あたりの工業地帯か?



こちらも以前KANSさんから頂戴した写真↓

当時は奥の二股煙突を徹底的に調べ上げ、四日市に辿り着いたものです。



今回も似た匂いがする。

配線略図大先生召喚。


問題写真をチェック。

奥のほうで右側の線路がギュッと曲がっている→左側の線路に合流するのであろう=単線区間

左側の線路からは側線が分岐している。



これらの要素を満たしそうな駅を捜索。




では問題の写真↓



見つけ出した写真↓

JR関西本線・河原田駅、思いのほか順調に確保!

よし!



同じような地域から2度目は通用しませんよ!



なお、この右側の土手の向こう側には、

前回解いたばかりの鈴鹿駅へ向かう伊勢鉄道の線路が隠れていました。思わぬところで錯綜。





さあ今回ラストは、てっしーさんから「意外と簡単かも、、」と1枚。

すごいパイプ。


鉄道運行にまつわる重要なケーブルが通っているんだろう。

とは言えこんなもので場所を解明していくのは無理。全然簡単じゃない。



背後にはビル群。都市部だろう。

撮影地点より線路が高いところを通っているのも気になる。



最初に注目するのはこれ。

ビルの上に建っている?赤白の鉄塔。



これはNTT系の電波塔じゃないか?

検索開始。

あの塔に似たやつを、じっくり探していく作戦。



しかしNTTの塔は幅が太いものが多く、思っていたより難儀。



神戸の塔が気になって見に行ったものの、


ちょっと違う。



他にも「鉄塔 赤白 アンテナ ビルの上」など様々な語句で検索したものの。

やっぱり太いな……!



問題↓

柱の部分が丸くて細い。



うーむ、電波塔からのセンは一旦諦めよう。



改めて。

面倒だけど東京の街から地道に探してみるか。。

ビルが見えるけど空は広い。

撮影地点と線路には高低差。



JRの複数路線が並走している区間と予想し、まず思い浮かんだのは中野駅付近。ちょうど駅に近づくところでガードになるので、高低差があるんではないか?

おおっパイプらしきもの!!

やはりJR沿線か?

(この後高低差がつく地点はすでに駅ホームがあったので撤退)



次は、高田馬場駅付近。

ビル・パイプ・高低差の3拍子揃ったけど赤い鉄塔は見つからず!



問題写真で気になっているのが、

架線柱の外側にも、オマケのように架線が張られている。

これは本線(営業列車が走る線)とは違う、留置線や側線があるという事ではないか?


(中野も高田馬場も、そういう可能性があると思って探したんだけど…)



その後も山手線や中央線を軸に数地点を探すも、そう易々と辿り着けることはなく。


この検索も撃沈。

NTTの塔じゃないなら何なんだ?すっごい気になる。



東京じゃなかったらどうしよう…という迷いも生まれますが、まずは東京を徹底的に洗おう。



とにかく山手線に照準を定め、池袋〜新宿〜渋谷〜品川と内回り電車に沿って捜索継続。

おおっ赤い鉄塔発見と思ったら工事用クレーンだった!



山手線のほかに京浜東北線・東海道線そして新幹線も並走する港区の区間。この辺は高架(ガード)が大部分だと思うんだけど…

地道な捜索で麻痺してきた指で何気なくタップした地点。


ああーーーーっ!!!!!


ついに見つけた赤い鉄塔っ!!!!!




では改めて問題の写真↓



ようやく辿り着いた写真↓

パイプがギュワッとなっている地点も確認!

(ビル敷地内のためこれ以上のストリートビューは存在せず)


というわけでJR浜松町駅付近の適当な景色、確保!!!!



さらに最も気になるあのビルへ接近。

そうだったのか!!!


このくらいの超重要インフラ会社の本社ともなると、自前でアンテナを持っているという事か!知らんけど。



都心なのに手前の空がやけに広かったのは、芝離宮があった為だった。さすがに解く前には分かりませんね。



いやー厳しい問題だったけど解けてスッキリ!!


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今回は以上です。



最後までお読みくださり、ありがとうございました。


他にも多くの写真を捜索中なのですが。




難しすぎる写真やひどい写真に悩まされ続けております。



ではまた!