どこ鉄 〜メンタルの向こう側 | 菅野貴夫の野球電鉄

菅野貴夫の野球電鉄

俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



今回は単刀直入に行きましょう。



先日チラッと載せた、恵理さんからの1枚。

解けていないまま書き始めています。

何も写っていない写真。





まあそれは大げさとしても、

捜査のきっかけとなる要素が皆無。


ただの景色。


手掛かりスベスベの非電化ローカル線。


しばらく手を出すことも躊躇っていました。




とにかく毎度のこと、恵理さんの地元・津山から出るX字型のローカル線から捜索する以外にありません。

地図で見るとこのあたり。(智頭急行は高規格路線なので除外)



「両側に茂みがあって山が見えて直線になっている踏切」という森の中に隠された木の切れ端を探すような捜索を開始。



いい感じだが、違うか…。



ここの踏切はどうだ?


↓↓

ストリートビューが踏切まで届かず。




うーむ!




いい踏切だと意気込んでストリートビューを見たら立体交差のガードだったり、思うようにスムーズな捜索ができません。




何より、茂みを探すのが難しい。

一見いい茂みのように見えても、


こんな事ばっかり。




Googleマップ最大の弱点は「茂みを探すことができない」です。





ならばと前面展望動画を頼りにするも(例:岡山〜津山間1時間30分)、ざっくり見ただけで根負け。





とりあえず上記の地図の範囲、ザルのような捜査網で終了。




どうしようもない……

いちおう捜索のなかで、左側に立ってるポール?がこの地域沿線にあることは確認できました。

右側に立っているのは、踏切の名称が書いてある看板です。もちろん裏側なので見えません。



大まかに地域は掴めたとはいえ、それだけの事。

というか進展なし。




他の手立てはないか……?



最近成果を出している、あの方法。

この山を探してみよう。




とりあえず津山盆地の中で、周囲が一望できそうな場所はどこだ?

あっ、高速道路なら高架で景色もいいはず!

考えが甘かったですかね。




くそーっ!あんな隙間から見た知らない山を特定するなんて出来る気がしない!




〜〜一旦捜索打ち切り〜〜




気を取り直して。





まだ山に未練があります。




そうだ、津山城跡なら眺めもいいだろう!お城はだいたいその町一番の高台にある!と素晴らしい発想。

……あの山が似てる気がする……


違うかな……違いそうだな……




今度は山の稜線を見過ぎてだんだんおかしくなってきます。





やめやめ!

もう覚悟を決めたぞ。




前面展望動画をコンプリートしてやる。




日本はオタクの国なので、こうして気軽に前面展望動画を楽しむことができます。素晴らしい!ありがたい!





・津山線(岡山〜津山 58.7km 1時間30分)

・姫新線(佐用〜新見 112km 2時間45分)

・因美線(津山〜鳥取 70.8km 1時間55分)

・若桜鉄道(郡家〜若桜 19.2km 32分)



姫新線以外は上下線両方見るという大旅行。大苦行。



道中、いろんな思い出ができました。


こんな景色を4時間くらい眺め続けます。



いい茂み、踏切、直線はないか……


天気が悪い。見えない。


西日!見えない!



よくこんな所に線路を通したな!




全路線捜索。




無事終了。




「キーッ!」とか「クーッ!」とかいう気も起きない。




茂みと直線と山と踏切に集中し続けた4時間。



動画の見過ぎでスマホの動きも激落ち。



猛烈な疲労感、見つからなかった徒労感、全線とは言え平地では10秒スキップも駆使していたので、ひょっとして飛ばしてしまったのではないかという焦燥感。




…このままでは、あの場所を見つける前にメンタルの向こう側が見えそうだ。





そんな危機感を抱き、この日の捜索も打ち切り。


〜〜〜〜


本日。




道中いちばん惜しかった景色の場所を改めて訪問。

直線・森の抜け感・背後の山もいい感じなんだけど、ここは駅なんだよな……



近くの踏切を見ても、かえって疑いの薄い景色。




最初に決めた範囲を超えて、とうとう魔の山陰本線(日本一長い単線非電化)にも手を出さないといけないか……うーむ。

これだけ探して見つからないってことは、やはり山陰本線なんだろうか……恐ろしい……





山陰本線浜坂〜鳥取〜米子間、前面展望動画視聴完了、無事。






もうダメだ!おかしくなる!ヒントもらいます!!!




恵理さんが快く送ってくださったのがこちら。

…イメージしてたより空が広い。


踏切の看板にはJR西日本の文字。



とにかく、ヒントを貰ったからには解かなければ!



まずは踏切の画像を検索。今までもチラチラ見ていた踏切を集めたページを改めてじっくり調べます。


↑(この方、すごいです。開いてみると「本物だ」とわかります)

素晴らしい。本当に素晴らしい。ありがとうございます!



津山線・姫新線・因美線コンプリートでエンプティ。




クーッ!!!




上記の路線は山あいを走るので、背景に必ず山が入っていました。

この写真では山が見えない。



やはり海沿いを走る山陰本線なのか……?




残念ながら先程のサイトを持ってしても全長673kmにおよぶ山陰本線全ては網羅しておらず。

当然です!頭がおかしくなります!!




次に注目したのが。

この汽車が描かれた看板。



踏切注意・汽車・標識・看板などの語句を駆使するも、よくある菱形の看板しか出て来ず。



参ったな……。




もう捜査範囲を際限なく広げていくしかないのか……。





山陰本線沿いの踏切を手作業で捜索しながら、絶望感だけを積み重ねてゆきます。





そのままフラフラ、米子の先で山陰本線と分岐する境線に行き当たります。

境線か……



海沿いだけど山はないよな……



とにかく、山陰本線よりは短いという理由だけで全線見てみようか……




半島を先へ先へ進んでいた時。

ん、茂みがある……


そして「246」の上にある道路の膨らみ!

これじゃない??



頭上を振り仰ぐと。

来た。






では、元の写真↓


この踏切の写真↓

っっっっしゃあーーーー!!!!!!!!!





これが本物だあーーーっ!!!!!!





JR境線・余子(あまりこ)駅付近の踏切、ギリギリメンタルのこちら側で確保!!!!




いやーほんとに絶望的な問題だった!

よく辿り着いたよ!!!




この地域の地図をもう少し拡大すると。

島根県のほうから伸びてくる山が半島(砂洲)の先にあったのか…!



まさか海の方角にある山を捉えた写真だとは、思いもしなかった……そりゃ苦労するわ!




地理的にも最高レベルの問題!


------------------------


今回は以上です。



共感はともかく、この疲れと達成感を共有してもらえたら嬉しいです。




ではまた!