どこ鉄 〜途方もない3センチ | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



毎日暑いですね。

近年稀にみる「ケチが付いた数の多さ」を誇るスポーツイベントも始まったようですが、選手の皆さんには体調に気をつけてベストを尽くして貰いたい、それは色々思うなかでも確実にある気持ちの一つです。




こちらはいつも通りやっていきましょう。




今回は、ありぴーさんからの1枚です。

出た、海外。



しかも「フロントガラスはヒントになりそうなものを隠しました」と仕事キッチリ。




海外に一度しか行ったことのない僕にとって、着いたばかりの空港でガイドブックを取り上げられた気分になりかけますが、



ここは日本の「どこ鉄」。



布団の上で写真を拡大。


お、側面の表記が残っている!



僕はこれを優しさと解釈しました。

ありがとう。




さてKTM KOMUTER。


綴りの違いはあれど、コミューターは「通勤電車」みたいな意味です。

日本でも、例えば通勤快速は「コミューター・ラピッド」と英訳されることは無意識に覚えのある方もいるでしょう。(いないかな?)



検索。


ほほう、マレーシア!



偶然にも唯一行ったことのある国ですが、行先がリゾート地の離島だったため鉄道経験は皆無。しかも18年前。アドバンテージ0。




さて、どうやって進めて行こうか。




とりあえずウィキペディアを確認。




ふむ、なるほど。





分かりません。





土地鑑がないのに知らない路線や駅の名前を聞かされても!




最後の路線なんて何か折れたような音がしてますよ!大丈夫ですか!




ひとつ戻って、先ほどチラッと出てきた路線図を確認。

首都クアラルンプールの近郊路線図ですね。

この中で、KTM KOMUTERのマークが書かれた路線のどこかって事かな…青と赤の2線が中心部でクロスしている感じか…。



いつも言っているように、海外のGoogleマップでは鉄道が実線で表示されません。拡大した地図で気をつけて追っていかないと、すぐ見失います。



もう少しいい方法はないものか。

この車両の形式を特定して、運用されている区間を絞り込むことはできないものか。



検索。

似たような車両(前面に傾斜があるので違う)、新しい車両があるなかで、、

これだ。クラス81と。



英語の記事も多いなか、何とか日本語で書かれた運用範囲のページを発見。


なるほど、スレンバン〜ブラウセバンのタンピンルートとタンピン=ジェマスルート、それとパダンレンガスラインか!





分からなすぎて泣ける。




先ほどの路線図で確かめても、スレンバン駅は辛うじて見つかったものの(なぜか途中駅)、ブラウセバンとタンピンルートの文字は掴めず。綴りが独特だから難しい!



残りのパダンレンガスラインを調べてみると。

…また新しい路線図が出てきたよ……何なんだよ……


とにかくページへ進むと。


最初に出てきた折れそうな駅名もあるぞ。



要約すると、

KTMは首都圏以外にも路線があって、その離れた区間でまた運行エリアが広がったよ、というニュースのようです。どう広がったのかは全然分からないけど!

ざっくり言うと東京にある鉄道会社が仙台エリアでも営業区間をどんどん広げてるよ、みたいに捉えてください!(厳密には違うけどここでは割愛)



……とりあえずこっちの方が路線図がシンプルだし、捜索に行ってみよう!!!



さあ、やって来ましたマレーシア。



「パダンレンガス」と入力しているのに違う地名しか出てきませんよ。こういうものですよ海外編は。


とはいえ1番上のバターワース?は先ほどのニュースで出てきた地名!



一駅一駅、捜索開始。

ここが上の路線図での分岐点にあたる場所。


気をつけて見ていかないと見失ったり、いつの間にか道路を追いかけていたりしますよ。



途中のとある駅。

おっ!


屋根の感じとか、いい感じだ!!



いま一度、問題写真をチェック。

駅自体は違うけど、屋根のアーチとか、案内サインの青とか、希望が見えてきたっ!

そして問題写真の駅構造が2面2線の対向式ホームである点を頭に叩き込みます。



さらに捜索を進めて。

マップを拡大すると出てくる駅名と路線図の駅名を照合して、見逃した駅はないかもチェックします。



また別の駅。

こういう構造の駅が多いんだな!よしよし時間の問題だ!



ここで頭をよぎるのが、おそらく観光のために行ったであろうという推測。


わざわざ日本から行ってるんだから、有名な観光地か大都市、あるいは空港なんじゃないか、という自然な推測。



今調べている路線はどんどん田舎のほうに行っている。



……こんなとこ、来ないよな……?




しかし、、ここで観光地をランダムに当たり始めると収拾がつかなくなる。調べた区間と調べてない区間がウヤムヤになる。何しろマレーシアの観光地を知らない→観光地から調べ直すなどまっぴら御免。




地道な捜索を継続。





北部区間、無事終了しました。





クーッ!!!!





超ムダ足!!!!!





〜あなたは、マレーシアの片田舎の地図をえんえん眺めたことがありますか?





ただ、知らない駅を探すためだけに。




それが見つからなかった場合、どんな気分になると思いますか?〜






(布団の上で激しい旅疲れ)





もう首都圏だ首都圏!首都圏に戻るぞ!!!




よりKTMに絞った路線図を発見。

絶対この中から見つけ出してやる……!!



まず、駅の案内サインが青だったという点から、青ラインを捜索。



末端部でSUKAを繰り返し、都心付近のPutraという駅に来た時。

あっ!!!



壁がっ!!!!



問題写真↓

同じだ……いや似ている…?高さが違う……



過去最高に手ごたえを感じるも、決め手となるような写真は見つけられず。



うーむ!




しかし着々と近づいているぞ!




青ライン全線捜索完了です。




もう何とも思わん!!



次は赤だ赤!!!



赤ラインの駅を見ていて気づいた事。

この柱の色。薄ピンク。



問題写真を拡大↓

これは……




そういう事だったのか!




さすがに最初からは気づけない!!!



実際にラインカラーを表しているのかは分かりません。

ただ今までどの区間にも、この色の柱はありませんでした。




捜索を進め、とある駅に差し掛かった時。

ん……?



寺院……洞窟……?



すかさず駅の画像へ。


ここだ。




もう今までのと匂いが全然違う。




やっっっと見つけた……




では、元の写真↓


ようやく辿り着いた写真↓

向こうのホーム奥に見える建物の窓も一致。




マレーシア・KTMコミューターのBatu Caves(バトゥ洞窟)駅、確保!!!!!!





いやー、厳しい問題だった!

また自分で厳しくした!!!




なお今になって冒頭の路線図を見るとこうなります。

中心部から、わずか数駅。



電車で31分ですって。




3時間かかりましたよ。





むしろ3時間でよく辿り着いたと自分を労いたいと思います。




この力を何か他のことに活かせないまま一年以上が過ぎ、記事の数もこれが61本目となりました。

何が積み重なったんでしょう。




今後ともよろしくお願いします。


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今回はだいぶ濃くなってしまったので、お読みになった方も疲れたんじゃないでしょうか。何か美味しいものでも食べて下さい。ありがとうございました。





ではまた。



〜追記〜

書き終えた後、試しに「KTM 観光地」で調べてみました。

こんなページが出てきました。ショックです。