どこ鉄 〜休日の快速運転 | 菅野貴夫の野球電鉄

菅野貴夫の野球電鉄

俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。



東京は夏の先取りような天気が続きますね。

とは言えもうすぐ梅雨入りのようなので、我が家(1階・日当たり不足)は今のうちに家中の布という布を乾燥させ尽くすことに勤しんでおります。




では布団を干しながら、今回もやっていきましょう。




まずは生コンポータル宮本社長氏からの1枚。

画面の98%が地面。



「風景を写すわけにはいかない」という強い意思を感じます。




さて、この写真のなかでどこに注目するかと言うと、やはり画面上奥に「旨味」がたっぷり凝縮されています。

35キロの速度制限とキロポスト(判読不能)はまあいいとして、線路の分岐(奥からきて右のほうが先に分かれ、そのあと左が分かれる)の構造、そして架線柱があるから電化された単線ということ。



線路左に駐車場、右にはコンクリートの塀が続いていることも頭に入れておきます。



何よりいちばんのご馳走なのが、

鉄橋の先で、線路が見えなくなっています。



これは、勾配が急なんだろうと



しかも森の中を右にカーブしていく様子も伺えます。




すなわち、電化されている単線の山岳系路線。




まず白羽の矢が立ったのは、南海電鉄の高野線。大阪から高野山へ向かう路線です。いまや大部分が通勤路線になっていますが、末端の山岳区間に注目。

ほら!



非常にいい感じだ!!






結果=無罪






まあ、全然いいです。




「一発目で南海高野線を当てたら最高の形じゃない?」という僕の鉄道ドヤ心がちょっと出ただけです。




さて改めて、関東・伊豆あたりの山岳路線を当たります。



青梅線、伊豆急行(海沿いだけどかなり起伏が激しい)を捜索して手応えなく。




次に注目したのはJR東海の身延(みのぶ)線。

山梨県の甲府〜静岡県の富士を結ぶ路線です。




(…毎度アレですが、先日の山梨撮影の後に社長はじめ透水メンバー皆さんが身延山方面へ寄った事は知っています。僕はスケジュールの都合で途中離脱しました)




さて我が家のスーパー冊子においても、急勾配がある路線だと分かります(黒線に赤く重ねられた部分)。




このなかで、右が先に分岐→左も分岐となるのは、

この3つの駅のみ(鰍沢口駅は変則的なので一応候補)。


そして。

この駅…左側に駐車場、右にはホテル!そして鉄橋!!



ここだな。ズバリあの踏切からだな!





では、元の写真↓

見つけ出した写真↓

JR身延線・下部温泉駅の踏切(山梨県)、ほぼ地面の情報だけで確保!!




まあ行動を知ってたのも大きいですが、それと捜索とを繋げられるかどうかは別の問題だ!という事にして自らの面目を保とうと思います。





お次はガクちゃんからの2枚、まずはこちら。

電化された複線。駅構造は2面3線。


以前にもらった写真とよく似ていたので、また両毛線か?と一瞬思いましたが↓

似ているのは角度だけですね。



よく見ると確かな違いがありますす↓

何より、ホームの先がスロープになっている事。


これは「かさ上げ」です。



まだ客車列車が走っていた昭和の頃はホームが低く、車両の出入り口にステップ(段差)をつけていました。

今でもその名残で、地方のディーゼルカーやおもに交流電化区間の電車で、ステップが残っていることがあります。↓

(JR車内さんより)



しかし現代はバリアフリーの流れですから、ホームをかさ上げして車両のステップも廃止して、スムーズな乗降ができるように改良が進んでいるというわけです。


そのなかで、昔は長い客車列車が走っていた路線でも近年は短編成になっている区間では、写真のように列車が停まる部分だけがかさ上げされるので、スロープになっているんですね。




〜ちなみにコラム〜

JR東日本の東北地方で活躍するE721系は、「小さな駅まで全部のホームをかさ上げするのは時間もコストもかかりすぎる!」という視点から、車輪を小さくして床も下げて、車両のほうで低いホームに合わせる構造になっています。

(taka110さんのブログより)


左が701系(ステップあり)、右がE721系。床面の違いがよく分かりますね。




さて前置きが長くなりましたが、注目するのはこちら。

2両編成の乗車位置表示です。



検索。

出た出た(じゅるり)。




JR九州の案内だとな!




JR九州の複線電化路線といえば、まず挙げられる幹線は鹿児島本線・日豊(にっぽう)本線・長崎本線の3つ。



そのなかで鹿児島本線は、北九州〜博多〜熊本という大都市を通ることから編成が長いので、ここでは除外。



そして、、、ガクちゃんの奥様の地元が佐賀だと知っているので、まずは佐賀を経て長崎へ至る長崎本線に的を絞ります。大分〜宮崎側を通る日豊本線は、その後で。



鹿児島本線との分岐駅・鳥栖駅から捜索開始。

注目するのは2面3線。




では元の写真↓


探し出した写真↓

この写真はホームのかさ上げ地点より向こうかな?ともかく奥の家並みが一致。


こちらの並んだベンチも↓

JR長崎本線・中原(なかばる)駅、スーッと確保!



「サロンパスがいいヒントになると思った」とはガクちゃんの弁。



確かにサロンパスのベンチは気にはなっていたので調べてみると、販売元・久光製薬の本社は佐賀県!!


(久光製薬HPより)



知らなかった!


なるほど、ここから辿るのも面白いルートだったな…!



なお毎度の事、途中に織り交ぜたウンチクが果たして本当に捜索の役に立っているのかという話は、心の中に仕舞っておいてください。




さて、もう1枚。

パッと見でこちらの方が画角が狭いので後回しにしたんですが、九州の駅を解いてスッキリした頭でよく見ると。


なんだ、車両映ってるじゃん。



しかも半蔵門線8000系。




あ、わかった。



東急田園都市線・鷺沼(さぎぬま)駅、3分で確保。



だから東急は危険です。以上。





お次は久しぶりの、みありさんからの1枚。

ふーむ。




高架駅。緑。




真っ先に調べたのは京阪本線の萱島(かやしま)駅。

全然違った!



この駅は、神社の御神木のクスノキが駅をぶち抜いている事で有名で、高架化する際に地元の声もあって木を残したのです。なのでホームにも屋根にも、この木のために穴が空いています。こういうのって、なんか良いですよね。

(Googleより)



高架駅で緑という連想から、当てずっぽうのドヤ心で見ただけでした。




改めて写真を眺めます。

新幹線の駅かな?とも思いましたが、よく見ると駅の内部が見えます。

…映っている人と案内表示機の位置から、ホームが真ん中にある1面2線の島式ホームだと分かります。


現在、新幹線で島式1面2線の駅はありません。



細かいことは省きますが危ないからです。

(唯一、静岡県の三島駅だけが島式ホームですが、外側に通過線を持った1面4線駅となっています)




さて、一般的な路線に絞るとして。

みありさんは今まで、故郷の関西からの写真を何度も送ってくれているので、警戒心が働きます。



また関西なのか?

それとも普通に、居住している関東圏か?



関西だと手に負えない可能性もありますが、まずは純粋に検索。



シンプルな検索から、元の写真と架線柱(というか鉄骨?)が似ている西武線に目が留まりました。




すかさずアプローチ。

駅前が狭い!




元の写真では、かなり駅前の空間に余裕があります↓

そうか、私鉄の高架線はだいたい都市部の密集したところを走るからな…



照準をJRの高架線に切り替えハッと思い出した埼京線(高架島式ホームの宝庫)は当たりなく、また先ほどの検索に戻ります。




そこでチラッと出てきた京葉線。




文字通り東京と千葉県の、海沿いの埋立地をほぼ全線高架で結ぶ路線です。



そうか、京葉線なら土地に余裕がある…!



そして京葉線ならズバリあそこだな。



では元の写真↓

見つけ出した写真↓

緑、街灯の位置、特徴的にそり返った屋根(交番)も一致。



JR京葉線・葛西臨海公園駅(東京都)、確保!!!




みありさんも小さなお子さんがいるので「子供連れで出掛けそうな駅」を想定した推理が、スムーズに辿り着けた要因でした。





〜おまけ〜

ちょうどお昼頃、ミュージシャン小野雄大くんから「この座席、なんか皆さんガチャガチャやってるんですけど何かルールがあるんですか?」というメッセージとともに送られてきました。



これは転換クロスシートです。


両側が座面になっていて、取っ手を持ってバタンとやれば逆向きに転換できます。



この座席、JR東日本は頑なに導入しないので、首都圏はじめ該当地域に住んでいる方には馴染みがないかも知れませんね。他の地域では北海道から九州まで色んなところで走っているので、地元では乗ったことがあるという方も多いでしょう。



さて転換方法を教えた後。



…聞かれてもないのに駅を特定したくなるのがワタクシの性。

案内が、オレンジラインの大垣・岐阜方面と、

青いラインの長浜・敦賀方面。



米原駅以外になし。

関西圏と中京圏、そして北陸圏への境目となる要衝の駅です。


ついでに車両も、クロスシートの色合いからJR東海311系と特定しました。



米原を出発した雄大くんからの返事↓

JR東海はいまだに国鉄時代のフォントを使っているのが素敵。


〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。



こないだの日曜日、起きぬけに身延線を解いて、そこから昼下がりまでの成果でした。


悪くない休日。




最後までお読みくださり、ありがとうございました。




ではまた次回。