私がビジネスホテルを探して歩きはじめたとき、
「本日いっぱいJR線は運休になりました」
と駅の放送が入り・・・
人々がいっせいにホテルに向かって歩きはじめました。
警察官に池袋まで行く手段がないかと尋ねましたが、
「池袋は遠すぎて無理だね・・・」との答えが
「立川のホテルもみんな携帯で調べて予約しているから無理かも・・・」って
とりあえず南口のホテルに行ってみましたが
中にも入れてもらえず・・・
外でお断り・・・
「もうタクシーで池袋に行くしかない」と思った私は
先ほど別れた女性がいるであろう北口タクシー乗り場へ
歩きはじめたのですが・・・
道に迷ってしまい飲み屋さんや怪しいホテルなどがある場所へ・・・
偶然「立川アーバンホテル」というビジネスホテルを見つけたので入ってみました。
3階のフロントには人があふれかえり
「宿泊出来ません・・キャンセル待ちも10人以上いますので無理です」とのこと
フロントの横がレストランスペースになっていてキャンセル待ちの人達が
あふれていました。
どうしようかと途方にくれていたら・・・
一人の60代位の女性が
「宿泊できなくてもいいので朝までここにいていいですか?」と聞いていました。
「こんな時ですから構いませんよ・・・コーヒーもありますのでどうぞ!」
とフロントの男性
「外は寒いのでここで朝までいたほうがいいわよ」とその女性に言われ
一緒にレストランスペースにいる事にしました。
とりあえす予約してある池袋のホテルをキャンセルしてするのに公衆電話に走り
コンビニでおにぎりを買ってレストランスペースでその女性を一緒に食べました。
2時間位すると・・・
キャンセルの電話が次々と入り中断していたキャンセル待ちを再開
私たちもキャンセル待ちに入る事ができました。
そしてさらに1時間後ついに部屋が空き、
私と女性は同室で宿泊することができました。
(なんとダブルベットです)
でも私は本当にラッキーでした。
駅の寒い通路に野宿された方・・・
避難所で横になることも出来なかった方・・・
寒い夜に何時間も歩いて自宅に帰った方・・・
交通手段を絶たれ帰宅出来なかった多くの人達。
部屋のテレビで被害の大きさを知り愕然としました。
津波の恐ろしい映像
取り残され救助を求める人たち
自分は今、何が出来るだろう・・・
自分の出来る事をさせて頂こうと思っています。