電磁波が人に与える影響として
【刺激作用】と【熱作用】を挙げてきましたが、
これらはいずれも人が感知できる作用になります。
テレビ画面に手を当てるとビリっとしたり、
携帯電話で長時間話していると耳が熱くなったり、
といった例ですね。
それに対し、人が感知できない電磁波の作用があります。
それが、【比熱作用】です。
比熱作用は超低周波磁界と呼ばれる電磁波によるもので、
身体の深部にまで届き遺伝子を損傷したり、
メラトニンなどの脳内ホルモンの分泌を低下させたり、
ガンや白血病の発生率を増加させたり、
等のデータが非公式事例として確認されています。
比熱作用というのはまだ科学的に立証されていない影響です。
そのせいか、日本では特にこの非熱効果に関しては
「根拠が無い=存在しない」
という扱いになっていますが、
他国では
「根拠が無い=未然に防げるよう対処しよう」
という流れが圧倒的に多いです。
そのため、日本は他国に比べ電化製品やスマートフォンの
SAR値(人体に吸収される電磁波エネルギー量)の許容値が甘く、
国民がしっかりと国に守られているとはいえない状況に
なってしまっている気がしてなりません。
次回は、携帯電話を例に挙げて
日本と他国のSAR許容値の差について
挙げていきたいと思います。