地震後、初めて妻の実家に入りました。
女房は、既に何度か、整理をしに戻っていましたが、
妻のすすめもあり、家族全員で、しっかりと妻の故郷を確認しに行きました。
津波と火災で、ほぼ壊滅状態でしたが、思っていた以上に建物が残っている場所と、
津波による全滅エリア、火災による全滅エリアと、明確に区別されていました。
人々が、笑顔で、家々を整理している姿。
その笑顔が、私にとっては、返って胸が苦しくなりました。
これが現実なんだ。失われてしまったんだ。
もしこれが、私の家だったら、私の実家だったら・・・。私は、正気でいられたのでしょうか。
女房は地震後、あまり実家のことは話しませんでした。
私も、こちらからは、あまりはふれませんでした。
でも、きっと私の想像を超えた悲しみを感じていることを確信しました。
色々な事情で別居し、お互いの干渉を避けてきましたが、
わかってあげれなくて、本当にごめんなさい。
「ほら、私の保育園だよ」っと、娘に笑いながらで説明していた妻の顔を、
まともに見ることはできませんでした。でも、何かを伝えたかったのだと思います。

