この記事はネタばれしています。
未視聴の方はご了承の上、お読みください。
また、書いてある感想等は、あくまでも個人的なものです。
さて、色々と個人的な感想を書きまくっていますが、
書きたい事が山のようにある「太陽を抱いた月」
細部まで凝った作りだったので、見応えがありましたが、所々??という場面もありました。
陰湿で凄惨な政治のやり取りを強調する為なのか、必要以上な拷問シーンとか。
ちょっと枝葉を広げ過ぎたかな?
特に都巫女チャン氏。
彼女はいわゆるキーパーソンなのですが、枝葉を付け過ぎて、キャラがボケてしまった。
驚異的な霊力を持つ朝鮮随一の巫女なので、その恐ろしさは、ひと睨みで若い巫女が
震えあがると思うのですが、ヨヌの保護者として人間的な雑事に振り回され、
権力の前にひれ伏すしかない状態になってます。
全ての絡まった糸が繋がっている「ブラックボックス」をその身の内に隠しているので、
ひたすら黙って、友との約束を果たす為にヨヌを守っているのは分かるのですが、
彼女自身はどう考え、ヨヌと陛下とボギョンの絡まった糸をどうしたいと思っているのかが、
ワタクシにはさっぱりわかりませんでした。
いけにえを使ったとはいえ、人ひとり呪い殺す呪術を使った後も、若くて美しいままでしたし(笑)
本来の運命を己の術によって無理矢理ゆがめたことへの、運命からのしっぺ返し??もなく、
最後にやっと恐ろしい巫女の顔をみせてくれましたが、惜しいキャラでしたね。
多分監督と脚本家さんは、あまりそっち方面にお詳しくないのでしょう(笑)
前半部で登場した、全てを知っているような道士も、その後出てきませんでしたし。
彼は確か、元通りに戻せ、みたいなことを言ってたような。
中途半端に悪いことする博士は最後まで出てきましたけどね(笑)
チャン氏に拾われたチャンシルも、惜しいキャラでした。
いまいちチャン氏をなめてる風があり、この子のせいで、チャン氏の恐ろしさが半減していたような・・・。
チャンシルを使って、チャン氏の恐ろしさを描いてくれてたら良かったのに、
と個人的には思ってます。
チャンシルがチャン氏から言葉を奪われずに済んだのは、陽明君の為と思われます。
愛する女性に積極的で、とても行動的な陽明君。
ワタクシ的には、この陽明君もイメージと違っていたのですが、チョン・イル君が熱演してたので、
チョン・イル君の陽明君を楽しませていただきました Σ\( ̄ー ̄;)って、また上から・・・。
陽明君の切ない恋を助ける為に、チャンシルはチャン氏をなめてかかり、
好き放題神がかって言いたい放題してましたね。
どちらを優先するのか、で、旗は陽明君に上がったようです。
この方については何も語る事はありません。
脚本家も監督も、ヘアメイクさんも、衣装さんも、照明さんも、多分タイムキーパーさんまで
思い入れのある人物だったのだろうと思います。
1シーン1シーンが、まるで絵のような美しさ
「太陽を抱いた月」は全編通して画面が美しいのですが、登場人物達の大切な思い出
となるシーンは特に美しく撮られていたようでした。
そこに、物悲しいBGMが流れてくるので、自然と切ない気持になってきます(笑)
続きます。