お盆にお茶 | 創業145年【下総屋茶舗】5代目、茶の匠 金久保俊也が伝える◆美味しくて安心な食と健康の関心を見つめ直す【医食同源ブログ】

お盆にお茶


皆様、こんにち


おいしいお茶で癒しと健康をお届けする【下総屋茶舗】五代目の金久保です。



台風一過と思いきや関東では雨が続いています


気温は上がらないので体は少し楽ですね


お盆休みの方も多いと思いますが


台風や天候の影響で帰省の足に乱れが生じたのではないでしょうか



私の地元は埼玉の田舎なので仏様のあるお宅が多く


この時期はお盆のお参りや返礼品など


仏事のギフトにお茶をお求めいただくお客様で店は忙しいのです。


また。帰省土産にお茶をお持ちになる方もおおいですね



皆さんは仏事のギフトにお茶が良く使われる理由って考えたことがありますか?


まあ、仏様をお守りしている世代がご年配ということもあるでしょうが…


昔々お茶が宋の時代に中国から渡って来たことにも関係あるんですよ



禅僧が仏教の教えと共に日本にお茶を持ち帰ったのが始まりですが


元々中国の層が山中で修行中に


沸かしていた湯の中に自生していた茶葉がひらりと落ちて


それを飲んだところ、気分が爽快になったところから


茶を飲用するようになったと云われています。



そして、長年の経験から茶を煎じた湯は


健康維持や眠気覚ましに効くということで僧侶の間に広まりました。


日本からの遣唐使なども茶を健康維持の為に飲んだと


云われており、それで日本に持ち帰ったということです



なので、健康維持や眠気覚ましの天然のハーブとして輸入されたのがお茶なのです


そして、僧侶たちが仏様への感謝をこめて


仏前にもこのお茶をお供えしたことから

お茶は仏事に使うから慶事には避けた方が良いと

勘違いされている方も多いとおもいますが


ありがたい飲み物として僧侶たちが愛飲し仏様に奉げていたのです



また、お茶と云えば八十八夜の新茶を思い起こすし


茶の字の草冠の下の部分を分解すると


八 十 八 になるので末広がりで縁起が良いとされるのです


88歳のお祝いを茶壽っていうでしょ


一部の地方では結納に使ったりお祝いごとにも使うんですよ



そして、返礼品としても軽くて荷物にならず


使い切って無くなってしまうので邪魔にならない実用品


ということでも重宝されているからなのです



一部の葬儀業者などが高い中間マージンを貪り


粗悪なお茶のギフトを葬儀の返礼品として扱っているため


仏事のギフトのお茶はマズイと思われがちですが


ちゃんとした専門店で買えばそんなことはありませんよ



品質の良いおいしいお茶をいただくと


あ~良かったな~  と思うはずです



日本人の思いやりがギフトに現れるんですね


先様の健康を願い、末永いお付き合いを…という願いが


お茶を差し上げるという気持ちに繋がっているんですよね



お茶を発見し、食文化の一環としても


健康食のひとつとしても今日まで伝えてくれた先人達に感謝です



これからも優れた日本の食文化を健康を守る意味でも


次世代に伝えていけたらいいな~  と思います。



仏事にお茶を引くものという習わしに発展したようです






今日も自然の恵みと健康に感謝。












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