こんばんは。
最近カタカタがなかなか進まず、読み専に戻りつつある状態ですw
さて、今日は今限定コラボで連載中の桜貝姫にイラストを頂いたのでご紹介です!
にけの落書き部屋。 のにけさんよりイラストを頂きました!←おねだり強奪ともいうw
イラストは限定記事の桜貝姫②の該当シーンに挿入してあります。
にけさん宅ではイラスト自体は通常公開なので、閲覧希望者はこちら に飛べば見ることができます。
当ブログのアメンバー様以外の方も閲覧可能ですのでご希望の方はマナーを守ってリンクよりお出かけください。イラストの感想はにけさん宅にコメントなりメッセージでお願いいたします。
(人物の拡大イラストもあるのでにけさん宅の方がじっくりイラストを見ることができますよ~)
2015.5~ コラボ・リレー「桜貝姫~うすべににんぎょ~」は別館/書庫内限定記事に移動しました。
ご覧になりたい方は別館案内をご参照ください。
よろしくお願いいたします。
2015.5.9 霜月さうら拝
日常雑談です。
二次作品ではないので興味のない方はバックプリーズ!
まずはお願いから。
アメンバー申請は、申請案内をよく読んでご検討くださいませ!!うちは理不尽に厳しいですー。
申請案内がトップ更新頻回なので皆様にご迷惑をおかけしますが、ご了承くださいませ。
年度末も押し迫った三月末、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
消費税増税前に色々買い物しようかと思いつつも腰の上がらない状態…。昨日ティッシュやトイレットペーパーを買おうと思ったら増税前駆け込みでトイレットペーパーが売り切れという状態・・・。あ、まずい。我が家のトイレットペーパー足りるかしら??と不安を覚えました。
周囲を見回すとそれ+年度末の仕事の追い込みでお忙しい人が多いですよね。
なんとなく影響はあるモノの、年度末はあまり仕事に大きな支障が無い私は幸せなのでしょうかねぇ。ただ職場で体調不良者が続出中。まだインフルも結構猛威を振るっております。皆様体調にはくれぐれもお気をつけて~。
新年度に入ると新社会人・新人さんが入ってくる時期ですねぇ。個人的には年度末よりそっちのほうが恐怖です。どこの会社も同じだとは思うけど、会社入ってそろそろやっと使えるようになってきたあたりでいなくなり、また新社会人を育てる・・・そんな働けど働けどあまり楽にならずな状況が続いているとげんなりしますよねー。人生のライフサイクル的に仕方のない時期(結婚・出産・育児適齢期)ですが、もうちょっとバランスよくたくさんの人がプライベート・仕事・子育てとかを楽しめる社会になって欲しいものです。
さて、近況などなど。
3月半ばから私自身が荒れ狂っていて申し訳ございませんー。丁度いろんなことが重なりまして・・・。色々あったところに、本誌感想を限定にうつした関係でアメンバー申請対応でさらに助長されたというww
もともと私のブログ、二次目的ではなく、感想目的のアクセスが多い事も分かってはいましたが、ここまでとは・・・。ホントスキビ原作の魅力ってすごいんだなぁと思いしりました。皆さん本誌発売前に予習で前回までのあらすじ確認しに読みに来るなんてほんと熱心。そんなに熱心なら本誌買えばいいのにね!
顔が見えないネット上なのでホントにこの画面の先…端末越しに人間がいるのだろうか?と色々考えてしまうことが多かったです。一瞬でも愉快犯とかいるのかなぁとか思ったりもしたし。
数日の間にどんどん考え方が変化していき最後は諦めと「へぇ~、ふぅ~ん…」鼻で笑うというちょっと人間的にはいただけない境地に達しつつありました。
もちろん楽しい事は楽しい事で堪能はできておりました。
10年待った集大成に近い本誌に踊り狂い、単行本にも狂喜乱舞しました!!←単行本は一日焦らされましたがw描き下ろしがあってホント幸せでした!おまけマンガはやっぱそうよね!!と思ったし、本誌で自分が思ったことが間違いじゃなかったよなぁって確信できたし!
あと、単行本を読んでいて感想で書いてる部分でチョイ見落としや、数号離れてリンクしている部分を忘れていたことに気がついたり…と新たな発見も多かったです!やっぱ読みながら色々忘れて行ってるのね、この妄想ポンコツオツムは!
でもようやっと、本誌感想絡みでの申請と思わしきものが減ってきて落ち着きを取り戻しつつあります。
・・・まあ、きっと来月の本誌発売時期にも荒れるとは思いますので、皆さん「あー、またあのバカ荒れてるよww」生温く見守ってくださいませ。(多分発売日2~3日前~発売後数日は来月以降もおんなじ感じになるかも)
お話の続きは書きたいと思いつつ、文章作成画面を開く気になれずダラダラ。なうには意味不明の呟きを投下する事多数。心配いただいてアクセスしてくれた方もいらっしゃって、とってもありがたかったです。あと堪え性のない私にピグで遭遇し、愚痴を聞いて下さったみなさま、感謝しておりますー!!
そしてプライベートでは毎週末酒に溺れた月でございましたー。自分の体重が恐ろしくて直視できない・・・。去年の今頃はダイエット順調~とか言ってたのに見事に戻ってるよ!!ストレスが酒に向くのはいいけど、同時に食べる様になってるのでかなり危険・・・。
二次的な今後の予定(予定と書いて未定と読む)
☆コラボリレー連載中 桜貝姫 ~うすべににんぎょ~
いろいろ愚痴吐きましたが回復の兆しは確実に!
ええ、だって限定コラボリレーはじめちゃったもんね!去年の今頃も同じことをやってましたが、お世話になってるゆみーのん様とオール限定バカ妄想書きかき中です。こういう事が出来るあたり元気が出てきたって事です。
こちらは勢いが大事なのであまり長引かせずさくっと終わらせたい思っております。1ヶ月以内にエンドマークつけたいね!と話し合っておりますが、どうなる事か・・・。去年の女子会もそう言って1か月半だったし、恐ろしいところでバトン受け取ってしまったり・・・。ほんとどうなるか分かりません!
☆ACT205妄想
目標は目標倒れになりました・・・orz
終わってないじゃん・・・。あともうちょっと、なのですが1~2行書いては停滞を繰り返しております。気長にお待ちください―!出そうで出ない…そんな感覚なのでございますよ。
その他は前に書いた今後書きたいモノと同じですね。どこまでどうなるやらw
10/19発売の本誌ACT205の続き妄想です
ネタバレものなので、未読の方、コミックス派の方はバックプリーズ!!
今回の続き妄想に関しては別途お知らせがあります。読み進めの前にこちらを一読の上お願いいたします→ACT205妄想についてお知らせ
※お知らせを未読の状態でのご意見・質問(特にクレーム)に関しては厳しい反応を返すやもしれません。必ずご確認ください。
それでは自己責任でご覧くださいませ↓
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ACT205妄想【22】
「………コー…ン……」
目に飛び込んできたのは見間違うことが無い妖精の王子が持つ色彩。
ここはまた夢の中なのだろうかと思わず思ってしまうが、握りしめられた手の熱が妙にリアルでキョーコは驚きと困惑が入り混り目を見開くしかできなかった。
「ごめん…君を苦しめるつもりなんてなかったんだ。全部、俺の我儘が…君を…」
ごめんと繰り返す蓮は、キョーコの瞳の中で次第にその苦しげな色を深めていく。
「辛い恋をしてる君に、君を想う自分を重ねて…俺……」
「コーン…?」
「キョーコちゃんが良いならって。重ねても良いだなんて……結局、触れたら止まらなくて」
一度繋がったはずの視線は耐えきれないというようにまたシーツの上の掌に落ちた。叱られた子供のように小さく震えながら、それでも蓮は何とか言葉を紡ぎだす。
「君が欲しかった。振り向いてくれない相手なら、俺を見て欲しいのに…そんなことすら言えなくて…君を…」
迷いながらも苦しげに歪んだ瞳がまたキョーコを見やる。薄暗い視界で揺らめく瞳の色彩だけが妙に印象的で、他の色は白黒のように映る視界。蓮に重ねて求めてしまったあの夢で、完全に重ねることができずに、卑怯な自分を強く意識したのはこの色彩を見たからだ。
キョーコは夢だと思っていた南国での時間を思い出していた。
「君に触れて…その思い出に縋ろうなんて。身代わりでも求められて愛されたって思いたくて…」
「みが…わり…」
身代わりでもいいと言った彼に恋心を抱いた先輩を重ね、夢の中ならばと求めてしまった。でも残酷な夢は、今目の前にある宝石の色でもって完全に重ねることを許してはくれなかった。
(…重ねたのは、私の方なのに…)
「………俺の子を、身籠ったって思ったんだろう?一人で悩んで…ごめん、俺が…」
「…コーン」
蓮の懺悔を聞きつづけていたキョーコが口を開いた。
「…いなかったの」
「…うん」
「もしかしてって、思った時…私…怖かった。どうしていいか分からなくて…」
「…ごめん」
キョーコは片手で自分の下腹部をなぞった。軽くなったとはいえまだ鈍痛の残るそことジワリと流れ出ていく血液の感触にキョーコは奥歯を噛み締める。
「でも、コーンの子なら…って、私を愛してるって言ってくれたから…っ。でも、一瞬でも困ったなんて思って…私……」
「そんな…っ」
「叶わない恋だって分かってた。夢だからってあの人を求めて…でも、好きだって言ってくれたのはコーンで、私…コーンを身代り、に…。最初、困ったなんて思って…これはコーンを身代りにした罰なんじゃないかって思って…でもそう思ったら、ここにいるのは私の罪の証なのか…って思いたくなくて。ごめん…ごめんね、コーン…我儘なのは私も同じ」
「…もし、本当にいたら、産む気だったの?」
芸能界から姿を消す準備をしていたキョーコに蓮は思わず聞いてしまった。
「好きな相手のの子じゃないのに?」
こくりと頷いたキョーコに質問を重ねると、だって妖精と人間のハーフの子だよ?と淡い微笑が返ってくる。
「……っ」
そんなキョーコに、蓮は複雑な表情を浮かべた。
贖罪と懺悔と苦しみの中にあるのに、その言葉に喜びを感じてしまうなんて。
「私を育んでくれた人たちに迷惑がかかるから、どこか遠くに行くつもりだった。コーンの子と一緒なら、大丈夫って思ってたの。なのに…勝手に、あの人の前に立つのが後ろめたくて、苦しくて。でももう会えないって思ったら…会いたくて…良くないって分かってるのにここに来ちゃったから、こんなことになったのよね…」
絶対に知られたくない蓮の前で倒れ、しかも妊娠していたかもしれないと思っていた事実を知られしまった。
唇を噛み締め、この結果は自分への罰なんだと弱々しく笑うキョーコの言葉に蓮は引っ掛かりを覚える。
(…『ここ』…?)
下腹部を撫でていたキョーコの手は、おもむろにポケットの中を探りあの時から肌身離さず持ち歩いていたがまぐちを握りしめていた。
「コーン…疲れちゃったよね。私の汚い気持ちもみんな吸い取ってくれて…もう、限界なんだよね。でもお願い、もう一度だけ」
そっと蓮の手を解いて、キョーコはがまぐちの中から青い原石を取り出した。一緒に納まっている桃色の雫がコーンを取り出したはずみでがまぐちから滑り落ちぽとりとキョーコの腹部に落ちた。
「キョーコちゃん…これ…」
大輪の薔薇に隠してキョーコに送った自分の爆弾を蓮は目線で問う。物語にかこつけて受け取ってもらえた石をキョーコは大切にしてくれていたはず。零れ落ちたピンクの雫を目にして一瞬歪んだキョーコの瞳を蓮は見逃さなかった。ましてや滑り落ちた彼女をキョーコは拾い上げることもせずそのままにしている。
「私のもう1つのお守りプリンセス・ローザ様。でもローザ様には頼っちゃいけないの」
キョーコは蓮から貰った薔薇から生まれた雫に頼ることを律する。頼ってしまえば弱い心が溢れだしそうな気がしたからだ。
「コーンが謝ることなんてない。そのつらい気持ち、最後にこの子に食べてもらおう?」
「でも俺だって…!君の気持ちを無視して…っ」
「コーン…悪いのは私なの。失恋する勇気もなくて、ずっとこの心を仕舞ったまま後輩として傍にいたいって願ってたのに、コーンを身代りにした。夢でも会いに来てくれて嬉しかった」
「……っ」
ぼんやりと儚く微笑むキョーコは、いまだにこの現状を夢だと思っているのだろうか?キョーコに対する罪の意識の中で、キョーコの言葉の中に含まれる単語に疑問符が飛び交う。
(『後輩』って…)
薄暗い室内に、カーテンの隙間から朝日が侵入してくる。
長い夜が明け分厚い遮光カーテンの隙間から力強い光が筋状に降り注ぎ、浄化能力の高いその光にキョーコは魔法の石をかざした。
「コーン、見て」
キョーコの手の中で角度を変えた原石が光を透過して色を変える。
「魔法だからね?これでコーンの……」
かざした原石の色に自分まで浄化されたような心持でいたキョーコは、一緒に魔法にかかったはずの蓮を振り返り、その動きを止めた。
朝日に照らされて大きく見開かれたキョーコの瞳に映った自分の姿を、蓮は意識する。
そう、夜は明けたのだから、夢からは醒めなくてはいけない。
「………」
朝日の中で振り返った妖精の王子は、瞳こそ彼の色だがその他は全て自分が思いを寄せる先輩の容姿だ。艶やかな黒髪に整った顔立ちに違和感のある碧眼。
「…コー…ン……?つる…が、さん…髪…え…?」
苦しげな表情は完全になくなりはしないが、その苦味を残しつつも自分を見る表情は柔らかなものでキョーコが向けて欲しいと願っていたものだった。
~~~~~
この期に及んでキョコさんはいまだ夢と現を行き来しております…←おい
そして、あれー?おかしいな??蓮さんの大懺悔大会になるはずがどうして方向性ずれたかなぁ?
ダメなのは私の脳内の様ですw
10/19発売の本誌ACT205の続き妄想です
ネタバレものなので、未読の方、コミックス派の方はバックプリーズ!!
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━─━─━─━─━─
やめて
優しくしないで
そんな資格ない
抱きしめられる温もりがいっそ刃物のようだった
これ以上汚い自分を見たくないのに
その温もりを手放せない
弱い自分に後悔しかなかった
ACT205妄想【21】
興奮から冷めたのか元々奪われていた体力が尽きたのか。
懺悔するようにキョーコの体を抱きしめていた蓮は、振り下ろされる拳が止まり、腕の中でもがいていた体が静まってしばらくしてからそっとその腕を緩めた。
暴れていたキョーコの左腕はその衝撃で点滴が引き抜かれ、針穴から流れた血液が乾いて筋になっていた。繋がる先を絶たれた針先はシーツの上にじわじわと冷たい染みを作っている。
物音を聞きつけて駆け付けた病院のスタッフを下がらせて、蓮はキョーコが落ち着くまでキョーコの代わりにその拳を受け続けていた。我を忘れたキョーコの拳はどこにそんな力があるのかと思うほどだったが、蓮の背に薄い内出血を作るにとどまった。
こんな痛みでは足りようもない。
乾いた涙が伝った跡の残るキョーコを見下ろして、蓮は拳を握りしめた。
「…どうされます?入院の必要はないのですが…」
静かになった部屋の様子に、下がっていたスタッフが病室に顔をのぞかせて聞いてきた。
医師の診断は、感冒とストレスによる消化器症状及び過労。腿に伝った出血は経血で危惧した妊娠も診察で否定された。遅れていた月経もストレスによるもので、嘔吐等消化器症状は感冒・ストレス・再開した月経等複数の原因に伴うものだろうと説明された。医学的には緊急性はなく、入院加療が必要な状態でもない。
「お騒がせしました。帰ります」
再度眠りに落ちたキョーコを抱き上げ、蓮は病院を後にした。
医師からは鎮痛剤の効果で、ぼんやりしたり抑制がきかず感情的になったりする可能性があるので、朝までは誰かしらの目がある場所でしっかり休ませた方が良いとすすめられたが、蓮はもとよりキョーコを手放す気はなかった。
今手を放したら、きっとキョーコは自分の目の前から消えてしまうだろう。
そんな確信に近い予感から、蓮はキョーコを自宅に連れ帰った。目覚めた後に逃げ出されないように自分のベッドにキョーコを横たえ、リビングに放置したままだったキョーコのカバンも近くに引き寄せた。その際カバンの中に覗いた茶封筒がチラリと目に入る。表の宛名は社長宛で内容は容易に想像できた。
「ごめん…ごめん……逃げてばかりでごめん」
謝る資格すら有してはいないけれど、蓮の口からは謝罪の言葉しか出てこない。
眠るキョーコの手を握りしめて、蓮はベッドサイドに跪いた。
『……いないから』
妊娠を否定する事実を聞いた時、身の内を駆け巡ったのは一体何だっただろう。
蓮の口から出た言葉は、キョーコにとって信じたくない言葉だった。確かめる行為すら怖くてできなかったが、身の内に妖精の子が宿ったと状況から思っていた。
決して悟られてはいけない相手の目の前で意識を失い、気が付いたとき全てを知られていた。
蓮が口にした情報は、自分が誰かに体を許した結果発生するかもしれない事実で。
きっとあの時の自分の状況や口走った言葉から、それを推測されたのだろう。
純潔を守ると尊敬する先輩に誓った。
もう二度と愚かな想いに囚われないと宣言していた。
…なのに、それを知られた。
あの時、告げられた事実に最初に感じたのは推測できるだろう事柄を知られたというショックだった。二度と恋など愚かなことをしないと豪語した自分が、純潔を誓った自分が誰かと関係を持ったことを知られて、軽蔑されるのが怖かった。
そして、妊娠ではないと知って……どこかでほっとした自分。
自分を愛してくれたコーンの子なら守ろうと思った
それを決意したはずなのに
太腿に伝った血液を目にして、必死に行かないでと叫んだのに
そんな自分に気が付いて、キョーコは瞬間的に自分を嫌悪し呪った。誰も自分の罪を責めないから、自ら罰を与えようとした。
しかし、それも蓮によって止められてしまった。守るように抱きしめられて、その腕を求めてしまう事にも罪悪感を感じた。
『ごめん…ごめん…』
なぜ、謝られているのか分からない。
『ごめん……ごめん…』
響いてくる痛々しいほどの謝罪の言葉。
(ごめんなんて…)
「ごめん…なさい…」
もう、誰に対して何を謝っているのかキョーコには分からなかった。
頬に温い雫が伝う感触に、自分が泣いていることを感じキョーコはうっすらと目を開けた。未だふわふわとおぼつかない感じに、病院で使われた薬のせいか、それともここはまだ夢の中なのかその時のキョーコには分からなかった。
涙でぼやけた視界に光は射しこんでこず、薄暗い闇がそこにはあった。ふっと息を吐いて反動で空気を肺が吸い込む。その動作でキョーコは自分を包む香りに気が付いた。
(…敦賀さん…だ…)
この香りは知っている。
暗闇に慣れてきた目が、見覚えがあるが見た事のない角度で視界に映る天井を見つけた。
(これって、願望かしら…?)
「ごめん……ごめん……」
さっきから繰り返し響いていた謝罪の言葉が、今度ははっきりと耳に入る。予感していた声に、キョーコはゆっくりと瞬きをして声の方向に目を向けた。それと同時に手を包み込む温かな熱も感じる。
「ど、して……」
何を謝っているのだろう?
どうして謝っているのだろう?
蓮が自分に謝る理由はない。軽蔑の眼差しを向けられることを恐れていたのに、許しを乞う声色が胸に刺さって痛い。
キョーコが視線を彷徨わせていると、蓮の黒髪が目に入った。床に跪き、ベッドに顔を伏せた状態の蓮の姿に、自分が彼の寝室ンベッドに寝かされていることを認識した。
「最上さん…ごめん…」
「何で、謝ってるんですか…?」
蓮の表情は見えないままだが、触れあったの手の温度が切なかった。
「君を苦しませて…卑怯なのは、俺の方だ」
「ひきょう…?」
(それは私のことだ)
「離して、ください。敦賀さん、私の事、軽蔑したでしょう?」
叶わぬ恋心を、自分を愛してくれる妖精の魔法に縋って身代わりにした。
「自分の立てた誓いすら、守れなくて…」
コーンの子なら全てにかえても守り抜こうと決心したのに、それすら本心ではそう思っていなかった自分を思い知った。
「違う…違うんだ、最上さん」
「何が…」
「違うんだ、キョーコちゃん」
「…っ」
(…いや……)
脈絡なく蓮にキョーコちゃんと呼ばれ、キョーコは眉を顰めた。
彼が穏やかな笑顔で『キョーコちゃん』と呼びかけたのは自分はない。
その呼び名に、蓮に重ねたコーンへの罪悪感が募る。
「はなして…」
「……」
キョーコの懇願を拒否するように、熱に包まれていた右手がぎゅうっと握りしめられた。
痛いほどの力強さに、キョーコは小さく呻く。
「…痛い、です」
たまらず痛みを訴えて、キョーコは離してくれと訴えるが、蓮の手は緩まることなく何かを決意するように大きく息を吐く音が聞こえた。
「許してなんて言えないけど…ごめん…キョーコ」
名を呼ばれ、キョーコの鼓動が一段跳ねた。
それは妖精の王子の口を借りて、彼に呼ばれたいと願った自分の名だ。
「…敦賀さん?」
伏せたままだった蓮がゆっくりと顔を上げる。
後悔を滲ませて歪められた瞳に映った自分を見つけて、キョーコは息をのんだ。
「………コー…ン……」
よく見知った整った顔貌。
そこに見慣れない、でも決して忘れられない色彩を見つけた。
~~~~
進みが遅い、2週間近く何度も悩んで消して書いたのに想定の半分も進まない…。
やっぱり伸びるチーズが発生した模様・・・
現在、当ブログではスキビ二次を中心に本誌感想や日々のグダグダなどを綴っておりますが、ネット上で話題になっているネタバレ記事について、数日私も悩んで考えておりました。
どのような話題かはご存知の方も多いかと思いますので、リンクを張ったり説明したりは割愛させていただきます。大まかにいうと、ネタバレ記事は著作権上アウト―!って事(←ざっくりしすぎw)
どういう措置を取るべきかは悩むところですが、第一段階として不特定多数に情報を開示するのは良くないと思い、本誌感想の記事は全てアメンバー限定に移行しました。今後も感想に関してはアメンバー限定記事にしていこうかと思います。あとカテゴリー、記事タイトルの中の「ネタ バレ」の単語も外しました。
※暫定処置なので、今後また検討し変更や本誌感想記事自体止める可能性もありますので、対応が変わる可能性はご了承ください。
申訳ありませんが、アメンバーについては別途申請規定を設けております。
はっきり言ってスキビ二次には興味なく、本誌感想のみの需要で当ブログに遊びに来て下さる方が多数いらっしゃることも分かっております。
そのような方にとっては、申し訳ない状態となってしまいますがご了承ください。
例え本誌感想のみ目的であってもアメンバーをご希望の場合は規定に沿って申請を頂けなければ承認はできません。もとより二次に興味のない、ネタ/バレ目的のスキビファンの方は強制的に私の二次作品を読まなければならない、興味のない者の感想を求められる状態となりますので諦めてくださいませ。
突然の変更と事後承諾のお知らせとなりましたことをお詫びいたします。
霜月さうら拝
2014.3.11追記
ネタバレ記事について情報を入手した時からずっと対応を考えておりました。
近い日付でスキビサイト様で当ブログと同じようにネタバレ感想に関して意見を述べられるサイト様が多数ございます。(スキビ二次内しか出入りしない身ですが、おそらく情報の拡散があってから様々なジャンルでネタバレ・まとめサイトが一斉に対応に動いていると思われます)
他サイト様の動きに一切影響されていないと言いきれないところはありますが、あくまで上記の対応は私自身が考え自分で決めた事です。遅くとも、次の本誌発売までには何らかのアクションを取るつもりでした。
なので今回の対応について、他サイト様と連動して動いているわけではございません。あくまで私の判断であることをご了承くださいませ。
その他、同時期に近しい内容をアップされて不快に感じた方がいらっしゃいましたら、謹んでお詫び申し上げます。何か不都合が発生いたしましたら、私まで直接苦情をお願いいたします。時期的な配慮が足りず申し訳ありませんでした。