激流五鱗書+ -144ページ目
沖の島へ
11月21日
キビナゴの釣り
曇天
弱い東風
狙いは大型タマン

豊丸
沖の島
キビナゴの釣り
生き甲斐
今の私の生きる意味
日々の生活
目に写る景色
それら全てが薔薇色に
最終戦
スクモバエ
来シーズンを見据えて
必ず居る
大型タマン
私には見える
潮は激下り
満潮挟み
本流は磯から距離を置き
強く北へと向けて走る
引かれは北東から
激当たり潮
スクモバエに張り付く潮
やりにくい潮
それでもやれる
やるしかない
点のマモタエがある
ウキを置いた
何度も何度も置いた
気配が無い
当たりが強すぎる
大型は嫌がる
裏の浅瀬に流れ込む激流
ダツの支配下
万事休す
場所替えはしない
時を待つ
待ち続ける
午後12時30分
潮が弱まり始めた
本流の角度が変わる気配
少しずつ潮が近付く
南西から北東へと走り始める
手前の潮はその潮に引かれ
ゆっくりと北西へ
午後12時50分
残り時間は後一時間
焦る
その気持ちを抑え
潮を待つ
ただひたすらに待つ
竿は置かない
一瞬の潮を逃さぬ為に
常に海を睨み続ける
背は向けない
気持ちは釣り続けている
潮さえ出来れば
そこに大型タマンは居る
絶対に居る
雑だった潮が整い始めた
あと一歩
もう一歩
潮のマモタエ
潮が潮で作る芸術品
時間が無い
未完成な潮だが
背に腹はかえられぬ
丁寧にウキを置く
馴染む仕掛け
馴染まない
違う
一本にならない
針先を感じられない
理想形ではない潮
それでもやるしかない
潮に少しでも変化があれば
置いてゆく
違うが置いてゆく
潮、潮、潮、
私の釣りはこれに尽きる
撒き餌の有効性
撒き餌の無効性
そんな事はどうでも良い
眼中に無い
ただひたすらに潮
潮だけを味方に
針に刺したキビナゴ
その一点で勝負
潮が無ければ話にならない
潔く釣りを諦める
そして本日
最後まで潮は出来ず
私の眼では潮を見抜けず
完敗
負けを認める
潮の釣りしか知らない釣り師
大型タマンを潮で釣る
負け続けても
その想いは決して消えず
永遠に
いつか届けこの想い
釣りたいのはタマンのみ
狙いは大型タマン
最後まで。
最高な一極に感謝をします。
22回目 タマン10
沖の島へ
11月20日
キビナゴの釣り
快晴
やや強い北西風
狙いは大型タマン

豊丸
姫島 南のハエ
ハマチ68cm
アカハタ35cm
本鮪も跳ねる海域
その姿は圧巻
メーター超えのダツ
追い回され丸呑みにされた
強い者が勝つ世界
弱肉強食
夢の磯
姫島は南のハエ
潮は下り
本流は大外を西へ
シオフキと東沖のシモリ
その間を抜けた潮
沸き上がり
潮面は鏡
東からの激当たり潮
果敢に挑む
ウキを置くが弾かれる
ぶち当たる潮
船着きで行き場を失い
直角に南へと跳ねる
その先30m沖
重く強く太い本流が流れる
そこが終点
潮が潮で作る芸術品
潮のマモタエ
狙いをその一点に絞る
足元から馴染ませる
マモタエの手前5mで張る
全てが一直線
神経を針先に集中
ウキが消し込みラインが弾く
鬼アワセ
手応え十二分
タマン確定
これぞ磯のビッグゲーム
剛竿は満月
ラインは1㎜も出さない
磯際の攻防戦
根ズレを感じた
一瞬で決着
軍配はタマンに上がる
空に叫んだ
仕掛けを作り直す
海を睨む
潮はまだある
奴は居る
馴染む仕掛け
同じ場所
仕掛けを張る
ラインが一気に弾き飛ぶ
鬼アワセ
失敗は繰り返さない
リールは巻かない
左手に剛竿
右手にロープ
素早く右側へ移動
少しだけ張り出しが弱い
そこで勝負に出る
リールは鬼巻き
ウキが見えた
海中に魚影
タマンを確信
岩の割れ目を飛び越え
波打ち際まで降りた
タモは磯の頂上
今更どうしようもない
ハリスを掴み
磯にずり上げた
綺麗なタマンが横たわる
目標達成
今は喜びよりも安堵感
釣神に一礼
これで終われる
潮はまだある
次を狙う
ラインが弾かれた
ハマチに入れ替わる
それを最後に潮が終わる
減り張りの無い潮
そこには何も見えず
納竿間際
また潮が強まる
沸き上がる潮
ざわつくベイト達
何かが突っ込んできた
鏡潮で海中は丸見え
勘八の群れ
メーターは超えていた
仕掛けを入れる間もなく
奴らは何処かへと消え去った
凄い海域
姫島南
そこで釣りをしている自分
幸せを噛み締めた
来年も必ず
その為には生き抜く
生きて活きて粋てやる
悔いなく生きる
日々全力
明日はどうなる
誰にも分からない
今日が明日へと繋がる
無駄な時間は無い。
最高な現今に感謝をします。
21回目 タマン10
キビナゴの釣り
毎年の決意
必ずタマンを二桁は釣る
その思い
自分への課題
一釣り師としての意地
約束
逃げはしない
立ち上げた責任を真っ当
辞めるにしても
それなりの形
実績を残す
その為には我武者羅
無責任な人間にはならない
走り続ける
納得が出来るまでは
そして本日
辛うじて安堵
祝い酒

タマンとも一期一会


未知の魚
最高な美酒に感謝をします。
鉄壁の潮
扉を叩いても返答は無し
ならば
蹴破れば良い

彼に逢えた。
終わらない釣り
終われない
もう一度
豊丸

最高級な船中泊
上質な空間
貸し切り

今宵も独りで乾杯
酔いが回れば
ブランケットに潜り込む
至福の時
の筈が
今夜は車中泊

次の釣り
それに向けての予行演習
自前の寝具
寝心地は問題無し
これはこれでなかなか良い
それでは
おやすみなさい。

