沖の島へ
11月13日
キビナゴの釣り
晴天
やや強い北風
狙いは大型タマン
モンツキイサキ43cm
アカハタ38cm~3匹
キビナゴの釣り
ムロバエ周り
最後に呼ばれた
タテバエ
潮は緩い上りの潮
キビナゴは取られず
猫も居らず
ダツや海亀さえも見えず
気配を感じ取れず
無の潮
磯替えを決めた
豊丸が近付く
いきなりの磯着け
無言の船長
目と目
心で会話をする
あくまでも私の想像の世界
船「釣れたんか」
私「ダメです」
船「なら乗れ」
私「はい」
船「この下手クソが」
私「ご迷惑をお掛け致します」
船「そろそろ釣れ」
私「頑張ります」
暫く走る
船「ここでやれ」
私「かしこまりました」
唯一のお言葉
船「迎えは二時半過ぎ」
私「はい」
磯に降りたら何はさておき
先ずは海を睨む
全体を見渡す
海から目は離さず
道具を作る
上りの潮が徐々に強まる
潮の動きに魂が宿る
次第に躍り始める
潮が鬩ぎ合う
その中に見えた
タマンの潮
ただし
それは点滅信号の如く
一瞬で消滅する
そしてまた浮かび上がる
その動きを瞬時に察し
素早く
かつ慎重に
そして丁寧に
巨大なウキを置いてゆく
潮が作るマモタエ
神経は針先の一点に集中
竿は決してぶらさず
全集中
何かを捉えた
スプールを押さえる
途端にラインが弾け飛ぶ
我武者羅
気が付けばタマン
有頂天
すぐに平常心に戻す
竿は置かない
虎視眈々とウキを置く
集中しながらも
広い視野で
右目の端に映るあの潮
潮が潮で作る芸術品
静かにウキを回収
優しく置き直す
仕掛けを馴染ませる
潮を外すな
掴め
止め釣り
手に取るように分かった
タマンが食う瞬間
その2秒後
弾くと同時に鬼アワセ
先手必勝
横たわるタマン
陶酔感
甦ったこの感覚
唯一の武器
気のせい
明日へと続け
最高な有無に感謝をします。
19回目 タマン9