この釣りに出逢い
昨日の喜び
今日の幸せ
明日の楽しみ
生きている実感
今この命に感謝をする。
すべての物事に感謝をする。
もちろん人にも。
豊丸
二日釣り二日目
本日もお世話になります。
乗船客は14名
キビナゴ師、ルアーマン、
上物師、底物師
本日の磯周りは、
太平洋に面し
大物場が点在する
「ノコバエ」
此処こそが
沖の島と呼べる磯周り。
午前5時
片島港を出港した。
宿毛越しの朝焼け

海神、山神、空神に
手を合わす。
泊まりの客を迎えに

母島港に入港
岡山と徳島の
男前な5人が乗り込んだ。
その後、
ノコバエを目指す。
ノコバエの前で
船長から一番に呼ばれた。
船「海人君、どこに行く?
タマンならクワンバエか
カガリバも良いよ」
私「カガリバでお願いします」
船「よっしゃ」
で決まった
本日の舞台
今にも切れそうな
ロープを頼りによじ登り
岩の頂上に立ち

釣神に手を合わす。
合わせたその手で
力強く握るわ

我、夢追う者
この剛竿で
カガリバに挑む。
想い出の磯
数年前、
その頃の私は
タルカゴ仕掛けで
タマンを狙っていた。
そして、
このカガリバでも
もちろんタマンを釣った。
その時に掛けた
超大型タマン
チャラン棒に摑まりながら
全力で戦い
足元まで寄せては来たが
結果、
ハリスを飛ばし
海中に消え去った
あの超巨大なタマン
その時の
苦い想い出によって
タマン狙いに
より拍車が掛かり
今の私が出来上がった。
その磯
カガリバで
潮は下りの潮
その潮が
東から西へと向け
磯の前を強く太く流れる。
先ずは、
足元にある
本流への引かれ潮に
仕掛けを入れた。
引かれ潮も強い
馴染む仕掛け
本流の際で止めてみる。
何も起きない。
そのまま強い本流を流す。
潮下には
複数のシモリが見える。
すぐにでも喰いそうだ。
喰わない。
何かが違う。
次は、
磯を少し歩き
東からの当たり潮
そのマモタエに
仕掛けを置いてみた。
馴染む仕掛け
ラインが走った。
中型タマンと思わせる
なかなかの引き。
が、しかし

本命モンツキ
体高があり良型
大物場の魚は良く引く
下り潮の本流100m潮下で
次男が掛けた。

ぶち曲がる剛竿

全力で剛竿を起こす。
「タマンかも知れん」と
次男が叫ぶ。
「頑張れ」と
私が気合いを入れる。
途中から軽くなる。
竿も叩かない。

本命モンツキ
「だろうな」と私は言った。
それでも、
大物場である
カガリバで釣れる
モンツキは
その全ての型が良い。
それを親子で楽しむ。
「カガリバ」
沖の島を代表する大物場
潮も悪くない。
見ても分かる。
それでも何かが違う。
何かしっくりと来ない。
今日のカガリバ
いくら探しても
あの潮が見付からない。
粘れば見付かるのかも
知れないが、
気持ちの切り替えも兼ねて
見回り船での
磯替えを決めた。
久々の磯替え
船に乗り込む。
船「海人君、
何処に行こうか?
二並の高場も空いてるし、
一番でも良いし、
ヒラバエも
一つバエも良いしな、
タテバエも潮は良いわ」
私「タテバエでお願いします」
で決まった
本日、第二の舞台

反り立つ壁の前で

力強く鎮座する大岩
その大岩に
またまた
今にも切れそうな
ロープを頼りによじ登り

いざ再開
「タテバエ」
大小島を東に回り
少し北にある。
本日の潮の流れ
下りの潮が
北から南へと
北東方向にある
シモリをかすめ激しく走る。
引かれて出来る潮
いわゆる
引かれ潮が
タテバエに向け
南から突いてくる。

突いて来た潮は
また本流へと吸い込まれ
一つになり
南へと流れていく。
潮の動きは激しい。
至る所に
ワクレが見てとれる。
そのワクレに
ラインを取られぬよう
潮を慎重に選び探す。
潮を睨み続ける。
やっと
一本の線が見えた。
その線上に
巨大なウキを丁寧に置く。
仕掛けが馴染む。
ウキが吸い込まれていく。
竿先から針までは一直線
スプールに手を当て
ラインの出を調整しながら
常に張りを意識し
仕掛けを沈め込んでいく。
80m
いや、100m程だろうか、
入れ込む仕掛けが
ふと軽く感じる、
そんな場所に入った。
スプールを押さえ
完全に仕掛けを止める。
バチッバチバチバチ
押さえた手と
スプールの間から
ラインが一気に弾き出た。
ベールを起こし
強いアワセを叩き込む。
物凄い重量感
突っ込みが始まる。
タマンだと分かった。
全力で止めに掛かった。
同時にリールも巻いた。
背中が磯に付くほどに
反り返り
タマンと全力で戦う。
底を切れた。
浮かせられる。
そう思った瞬間
軽くなった。
仕掛けを回収した。
針外れだった。
またすぐに潮を探す。
なかなか見付からない。
今日のタテバエは手強い。
餌取りもいない。
もちろん、
餌は取られない。
モンツキすら釣れない。
ダツも。
難しい。
それでも
己の感と経験
そして潮を頼りに
あの潮を探した。
ようやく見付けた。
タマンの潮
南からの反転流が
タテバエの沖30mで
二つに割れた。
そこにウキを置いた。
三秒、五秒、
七秒目でウキが消し込んだ。
巻きアワセから
本アワセを叩き込む。
叩く相手
タマンだから。
逃がしてはなるものかと
全身全霊で戦う。
次男がタモを構える。
海中に姿を確認
一気に浮かせた。
本日はお疲れ様でした。
最高な天気に
最高な釣り
毎週のように
沖の島へと来れる喜び
そして二日釣り
この釣りだけは
止められそうもない。
止める理由が見当たらない。










