待ちに待った
剛竿の季節が来た。
キビナゴ撒きを控え
弱った身体を
カゴ釣りで鍛え直す。
舞台は小豆島
朝日に浮かぶ朝日丸
暖冬だった今年の冬
その影響からか
海中はやたらと高活性
本流のど真ん中
速い潮にカゴを噛ませば

乗っ込みチヌの乱舞
それを交わそうと
本流際のヨレを狙えば
60超コブが乱舞
チヌは楽だがコブだと厄介
5号ハリスだから切れない。
掛けたら獲るしかない。
地獄の肩慣らし。
それらの攻撃に耐え
ひたすら
その時を待つ。
潮が緩み始めた
9時丁度
狙いの潮で食ってきた。
本流100m沖
高浮力のデカいウキが
一瞬にして海中に消えた。
巻き合わせの後
追い合わせを喰らわす。
重量感もそうだが
激しい首振り
そして鋭い突っ込み。
紛れもなく真鯛
その引きを全身で味わい
楽しみながら
ゆっくりと寄せてくる。
が、しかし
バレてしまった。
針外れだった。
すぐに気を立て直し
本流を打つ。
同じ場所でウキが消えた。
これも紛れもなく真鯛
しかしまたバレた。
これはカゴ釣りでの
シーズン初期に
よく起こる現象で、
立ち合いを征し
ほぼ力尽きた真鯛を
後は慎重に寄せてくるだけ
と言う時によく起こる。
理由は、
針が大きく太い上に
水温がまだ低く
食いが浅いからだと思う。
そのバラした真鯛
経験からみて60~50㎝
季節が季節だけに
見た目も美しい
桜鯛だったと思うと
少し残念な気持ちが残る。
それでも
天気だけには恵まれ
初夏を思わせる暑さだった。
バラした事で
熱くなった心とは裏腹に
これにて
肩慣らしは完了
さて、
来週の釣りは
またまた
剛竿で勝負に出るか
はたまた
軟竿での遊びを取るか
日曜までの
この一週間は
その事だけを考え
ゆったりと過ごしたい。
棚9~10