没! | 激流五鱗書+

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我釣りにおいて後悔をせず

そして私は秋の海へとダイブしたのである・・・


しかし私はタダではダイブしません!

元々ダイバーだった事もあり、エントリー姿勢にこだわります!

通常ボートからのエントリーはバックロールが基本ですが、

今回は夜の磯からという事で、非常~に危険なのですが

あえて頭からのヘッドエントリーとさせて頂きました!


それは決して足を滑らせて海に落ちたとは思わせないほどに、

静かで美しいエントリーだった様です。

その様を近くで見ていたレッド君から

『近年稀に見る完璧なダイブだったわ~』と

お褒めのお言葉を頂戴したほどです。


そんな冗談はさて置き、

現実問題かなり危険だった訳で、

すぐに立とうにも空気をはらんでいるウエーダーは浮くため、

どうしても上半身が下がる。

こんな時の為にライフベストを着用していたのだが

手動膨張式だった為、瞬時には作動させる事が出来なかった!

その為ひたすら沈まぬよう、

手だけで足の着く水深の所まで泳ぎ、なんとか立つ事が出来た。

その際、大切なタックルを失いたくなかった為に、

危険なのは百も承知で片手だけで泳いだのである。


今回の事から、ライフベストは手動式の物ではなく、

落水した途端膨らむ自動式の物が良いと感じました。


それから磯に這い上がり、

直ぐにウエストバックに入れてある貴重品をチェック!


財布・携帯はジップロックに入れていたのでセーフ!

だが肝心のデジカメは水没!チ~ン・・・


この事で完全に心が折れた私は暫し休憩。


全身ズブ濡れ、しかもウエーダーの中は水フーセン状態!

これでは得意のランガンは出来ない!


時間もまだ19時過ぎだしどうしよう?


それでも全身ズブ濡れの重たい身体でランガンの真似事を

してみたがポロ~ンポロ~ンと釣れるだけで面白くない


それならランガンをやめて型狙いじゃ~!と

深場のド本流にエギをぶち込み、

ドリフトで獲ってやった!
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意地の一杯!

根ガカリを思わせる様な重量感とパワーの

胴長23cmの立派な奴だった!


それで満足した私は21時には納竿し、

22時の船で帰港した。


自宅に戻り水没したリールなどの手入れや片付けで

釣果写真を撮り忘れたが、

結果・23cm~10杯ほどキープさせて頂いた。


またデジカメを失ったことから

今回の取材は『没』とさせて頂きます。


協力してくれたレッド君!

せっかく良い釣りをしてくれていたのに没になってご免なさい。

今後何らかの取材があればご協力お願いします。

本当にありがとうございました。


命あることに感謝!



        ・・・終・・・